原題:SEOUL

信じるために言葉はいらない。 1200万都市を揺るがす巨悪犯罪発生—— 言葉も心も通じない日韓の刑事二人が捜査に挑んだ! 製作費10億円をかけ、空前のスケールで贈る日韓共同製作作品

2002年/日本・韓国/カラー/ビスタビジョン/ドルビーデジタル/1時間49分) 配給:東宝

2002年10月17日よりDVDレンタル開始 2002年2月9日より全国東宝邦画系にて超拡大ロードショー公開

公開初日 2002/02/09

配給会社名 0001

公開日メモ 2000年夏、ハリウッドの大作を凌駕した超大作『ホワイトアウト』。一方1999年、内外に韓国映画ブームを巻き起こし、その実力を世界に知らしめた『シュリ』。両作品は、アジア映画の新たな可能性を示し、まさに「ハリウッドを超えたエンターテインメントとして記憶に新しい。そして2001年夏、この両作品の精鋭スタッフがタッグを組み、全アジアマーケットに発信する一大プロジェクトが始動した。

解説


《『ホワイト・アウト』+『シュリ』の最強スタッフが贈る、新世紀アクション超大作、誕生!》
2000年夏、ハリウッドの大作を凌駕した超大作『ホワイトアウト』。一方1999年、内外に韓国映画ブームを巻き起こし、その実力を世界に知らしめた『シュリ』。両作品は、アジア映画の新たな可能性を示し、まさに「ハリウッドを超えたエンターテインメントとして記憶に新しい。そして2001年夏、この両作品の精鋭スタッフがタッグを組み、全アジアマーケットに発信する一大プロジェクトが始動した。それが映画『ソウル』である。

《日韓を代表する二大スター、白熱の競演!日本人キャストは長瀬智也ただ一人!!》
キャスティングは、「日本と韓国はもちろん、アジア各国で注目される俳優」を念頗に、日韓製作スタッフの意見交換から生まれた。まず、日本人刑事・早瀬祐太郎役には、〈長瀬智也〉。TOKlOとしての活動を通し、すでにアジア各国でその人気を不動のものとしている。ドラマ『ムコ殿』(01年CX)や数々のバラェティ番組で、大ブレイク!次なる活躍の場となるのが、自身映画初出演・主演作となる本作だ。長瀬は、日本人俳優としてたった一人で現場に臨み(その他の出演者は、全員韓国人俳優!)、映画のストーリー同様、言葉も通じない韓国のスタッフ・キャストと共同作業の中、スケール感溢れる演技、そしてノースタントの迫力あるアクションシーンを披露している。

そして、韓国人刑事キム・ユンチョル役は、日本側から熱望した、〈チェ・ミンス〉が決定。チェ・ミンスは、2000年に映画『ユリョン』で韓国でのアカデミー賞に匹敵する、第37回大鐘賞主演男優賞を受賞した韓国映画界のトップスターで、最近では『リベラ・メ』でもその存在感を遺憾なく発揮した。撮影現場では、長瀬に演技やアクションのアドバイスを積極的に贈り、日韓撮影スタッフの士気を高めるリーダー的役割を務めた。

長瀬智也&チェ・ミンスの最強コンビがアジア各国で大旋風を巻き起こす!

《日本映画初!100%韓国ロケ敢行!日本では撮影不可能なアクションシーンの数々!!》
スタッフは日韓合同で結成された。監査には長澤雅彦。自身がプロデューサーとして参加した『Love Letter』(95年 岩井俊一監督)が韓国で大ヒット。また、初監督作品『ココニイルコト』(01年)でその感性豊かな、瑞々しい演出カが高く評価され、「若い世代の、エンターテインメントを撮れる監督」として白羽の矢がたった。スタッフは、撮影・山本英夫、録音・小野寺修、脚本・長谷川康夫、音楽・住友紀人ら『ホワイトアウト』のメンバーを中心に編成された。一方、韓国側からは『シュリ』で脚光を浴びたアクション監督ジョン・ドゥホン、同じく特殊効果監督ジョン・ドアン、そして美術監督に韓国映画界の気鋭ジョ・ソンウォンなど、超大作にふさわしいベストの日韓スタッフが結集した。

『ソウル』プロデューサーズ・リレーションズ(フジテレビ、東宝、電通、ジャニーズ出版、ポニーキャニオン、デスティニー、エンジンネットワーク)は「日本のみならず、アジア各国で大ヒットする映画!」を念頭に、本作品を企画。提携パートナーとして選んだのが今もっとも映画製作に勢いがあり、『8月のクリスマス』(98年)の製作で知られる、韓国映画界の雄・サイダス。「首都ソウルを舞台に激しいアクション満載の映画!」を目指し、日本映画としては史上初の100%韓国ロケーションを決行した。

撮影は韓国の首都ソウル市を中心に、2001年7月20日から約2ヶ月間行われた。ソウル市は、日本の仙台市とほぼ同じ緯度だが、今年の夏は猛夏だった。炎天下の中のロケを強いられたが、撮影のスケールは、日本では絶対不可能なものばかりだった。

ソウル市の”霞ヶ関”にあたるオフィス街・ヨイドでのカーアクション(オープニングシーン)を始め、建物をまるごと爆破したり、国道を封鎖し繰り広げる銃撃アクションの数々…。しかも、銃撃シーンでは米国製の実銃を、厳重な警察の管理のもとで使用。韓国では2年4ヶ月の徴兵制があるため、エキストラに至るまでその射撃所作はもちろんリアリティー溢れるものになっている。

長澤監督が『シュリ』のアクション監督ジョン・ドゥホンに求めたものはリアルなアクションシーンの演出だった。ワイヤーアクション・デジタル合成アクション全盛の中、肉体と肉体がぶつかり合う生身のアクションこそが狙いだ。長瀬にとってもちろん初めての経験だったが、「飲みこみが早く、頭で理解する前に身体で表現できた!」(ジョン・ドゥホン)程。撮影中は共演のチェ・ミンスとアイディアを出し合いながら、迫真のバトルシーンを繰り出していった。

ストーリー


逃亡犯を韓国まで護送しに来ていた警視庁所属の新米刑事・早瀬祐太郎(長瀬智也)は、成田行きの飛行機に乗り遅れそうになり、全速カでソウルの街を走っていた。そんな最中、偶然、現金輸送車強奪事件に巻きこまれてしまう。裕太郎は、犯人をあと一歩のところまで追い詰めるが、格闘の末、誤って一人を射殺し、1人を逃してしまう。犯人を唯一目撃している祐太郎には、72時間の在韓許可が出され、犯人の顔を特定する作業が命じられた。

ソウル市警の刑事部長キム・ユンチョル(チェ・ミンス)は祐太郎に会うなり鉄拳制裁。多発する現金輸送車強奪事件の犯人一味をようやく追い詰めた矢先、祐太郎の軽率な行動のせいで犯人を取り逃がしたことに怒りを覚えていた。祐太郎はなんとか捜査に協力しようとするが、言葉の壁、慣習の違いのせいで、キムを怒らせ、殴られてばかりで、キムとの信頼関係を築くことにも苦心する。

その一方で、”ミンゾグウィセビョク”(「民族の夜明け」の意)という組織が警察のコンピュータをハッキングし、3日後に控えている「アジア首脳会議」の開催を阻止すると伝えてきた。また、訪韓していた日本の外務大臣が、”ミンゾグウィセビョク”に誘拐され、巨額の身代金を要求される!複雑にエスカレートしていく犯罪に、政府は非常事態を宣言。韓国警察庁を挙げて犯人検挙を目指すが、犯罪グループに翻弄されるばかり…。はたして彼等の狙いは何か?

捜査の最中、祐太郎はキムの過去を聞くことになる。キムはある事件をきっかけに心に深い傷を負い、以来、他人に対し心を固く閉ざすようになっていた…。言葉も心も通じないキムに対し苛立ちを隠せない祐太郎は、自分の信念のもと、なおも事件の核心を追う。そんな祐太郎の真摯な姿にキムはしだいに心が動かされていくのだった。

タイムリミットは72時間——祐太郎の強制送還が迫る中、事件は急展開を迎える!
国境を越えた、二人の刑事の熱い戦いがいま、始まった・・・。

スタッフ

製作:亀山千広、島谷能成、気賀純夫、藤島ジュリーK
企画:藤本俊介、関一由、武政克彦、藤原正道
プロデューサー:小滝祥平、遠谷信幸、松野博文、尾越浩文
アソシエイトプロデューサー:加藤悦弘、千野毅彦、関口大輔、青木真樹

監督:長澤雅彦
脚本:長谷川康夫
音楽:住友紀人
撮影:山本英夫
照明:中村裕樹
録音:小野寺修、白取貢
編集:奥原好幸
助監督:山田敏久
製作担当:芳川透、木村利明
監督補:森谷晃育
韓国側プロデューサー:チャ・スンジェ、イ・ジョンハク
特殊効果:ジョン・ドアン
美術監督:ジョ・ソンウォン
アクション監督:ジョン・ドゥホン

『ソウル』メイキング写真集(光文社刊)
原作本:長谷川康夫(角川書店刊)
サントラ盤:ユニバーサルミュージック


製作:『ソウル』プロデューサーズ・リレーションズ
(フジテレビ/東宝/電通/ジャニーズ出版/ポニーキャニオン/デスティニー/エンジンネットワーク)
制作:エンジンネットワーク/デスティニー
配給:東宝

キャスト

早瀬祐太郎:長瀬智也
キム・ユンチョル:チェ・ミンス

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