原題:Gone with the Wind

映画史上、燦然と輝く愛の金字塔!! 炎のごとく燃え上がる世紀のロマンを雄大、華麗に描いた永遠・不朽の名作

1939年アカデミー賞10部門 受賞作品賞、監督賞(ビクター・フレミング)、主演女優賞(ヴィヴィアン・リー)、 助演女優賞(ハッティ・マクダニエル)、脚色賞(シドニー・ハワード)、 色彩撮影賞(アーネスト・ホーラー、レイ・レナハン)、美術監督賞(ライル・ホイーラー)、 編集賞(ハル・カーン、ジェームズ・ニューカム)、アーヴィング・タールバーグ記念賞(テビッド・O・セルズニック)、 特別賞(ウィリアム・キャメロン・メンジーズ)

1939年12月15日全米初公開

1939年/アメリカ/カラー/スタンダード/3時間54分/ 製作:デヴィッド・O・セルズニック・プロ=MGM 配給:東京テアトル

2006年04月01日よりDVDリリース 2005年12月28日より1月31日まで、ル・テアトル銀座にてロードショー 2005年04月22日より〈期間限定価格〉DVDリリース 2004年11月19日よりDVD発売開始 2001年8月25日より9月7日までシネ・リーブル梅田にて公開 2001年8月4日より8月17日までシネリーブル池袋にて公開 1972年2月公開、1975年8月公開、1976年8月公開、1994年8月公開、1999年10月公開

Metro-Goldwyn-Mayer

公開初日 2001/08/04

公開終了日 2001/08/17

配給会社名 0058

公開日メモ 永遠のラブ・ストーリーが最新技術を駆使し、リニューアル・カラー、デジタルサウンド・バージョンで新しく生まれ変わった。 映画史上、燦然と輝く愛の金字塔!! 炎のごとく燃え上がる世紀のロマンを雄大、華麗に描いた永遠・不朽の名作

解説


アメリカ南部の大農園に生まれたスカーレット・オハラは恋人アシュレがメラニーと結婚すると聞き、面当てにメラニーの兄チャールズの妻となるが、折しも南北戦争が勃発、波乱の人生が幕をあける・・・。
62年間愛され、語られてきた不朽の名作が今、デジタルリミックスバージョンで蘇る!

《今回日本初公開する『風と共に去りぬ』は、今までのものとはどこが違うのか?》

1.アナログから新しく作り直したデジタル・サウンドバージョンで、クリアな音を実現。
2.約12分に渡るネガの再生。公開当時のフィルムがカットされることなく上映。オリジナル・フィルムが完全復活。
3.1974年以降、停止されていたテクニカラーのダイ・トランスファー・プロセスを25年ぶりに復活。莫大な費用と時間を要したこの技術のおかげで、白と黒のコントラストがはっきりとし、色味、特に赤、緑、青がさらに鮮明になった。また、焦点もくっきりとし、3次元的な深みが出て、シャープになる。観客は美しい地平線や肌のトーンや、衣裳の生地の暖かさの違いといったものを見て取ることが可能になった。これがリニューアル・カラーの凄さだ。
4.世界最大で最高の設備を誇るデジタル・リストレーション・カンパニーであるEDSにフィルムの傷、汚れ、ひび、しみなどを修復させた。また、撮影中(1939年)レンズについてしまった髪の毛や、ワイヤーなどをデジタル技法によって消すことに成功し、画像から欠損を取り除いた新しい奇麗なネガを完成させた。
5.30年ぶりにオリジナルのスクリーンサイズで映写される。今まではスタンダード・サイズ(1×1.33)をビスタサイズ(1×1.85)で映写されることが多かったため、1/3がカットされていたが、今回映写サイズをオリジナルのスタンダード・サイズにして、それをスコープレンズ(1×2.40)で上映することにより上下がカットされることがなくなった。
6.戸田奈津子さんによる、字幕の新翻訳により、60年前の主人公たちがいきいきと蘇った。

数年前の映画ですら過去のものとして色褪せてしまう激動の現代において、半世紀以上を経ても尚、人々の心から消えない名画がある。もはや映画史に永久に輝くであろう超大作『風と共に去りぬ』だ。聖書に次ぐ大ベストセラーといわれるこの映画の原作が1936年に出版されてから、2006年に誕生70周年を迎える。この記念の年に、世界中で愛され続けている傑作が、『2001年宇宙の旅』『ベン・ハー』『ウエストサイド物語』『サウンド・オブ・ミュージック』に続く、テアトル東京クラシック第5弾として、大スクリーンに蘇るのだ。しかも、初公開当時の美しさを再現する、デジタル上映が実現した(一部劇場を除く)。

アメリカでの初公開は、紛れもない大事件だった。出版直後から驚異的な売り上げを記録し、世界各国で続々と翻訳されていた長編小説「風と共に去りぬ」。その映画化が決まってキャストが発表されていくに連れて、人々の期待と興奮は募り、全米が今か今かと完成を待ちわびていたのだ。そして1939年、ついに映画『風と共に去りぬ』が、華麗に劇的に秘密のヴェールを脱いだ。

舞台は、南北戦争に揺れるアメリカ。ジョージア州タラの大地主ジェラルド・オハラの長女、スカーレット・オハラの波乱に満ちた愛と人生が描かれる。観客は、アメリカ南部の自然と人々の暮らしを余すところなく捉えた美しく力強い映像に目を見張り、南北戦争を背景とした一大スペクタクルに息をのみ、そして何よりも壮大なラブ・ストーリーに胸を震わせた。さらに、批評家からも高い評価を受け、アカデミー賞の作品賞を始め10部門を受賞するという偉業を成し遂げたのだ。

その熱狂は瞬く間に世界各国に広まり、現在に至るまで、『風と共に去りぬ』が上映されていない日はないといわれるくらい、繰り返し何度も映写機は回り続けた。絶大なる人気の理由を数え挙げれば、とても両手では足りないのだが、何といっても一番は、ヒロインのスカーレット・オハラの魅力だろう。歴史が大きく動いた時代に、愛に傷ついて倒れても必ず立ち上がり、生きることに全力を傾けるスカーレット。その独立心旺盛で勇気と決断力に満ちた女性像は、今を生きる私たちから見ても、輝きを放つ憧れの存在なのだ。

そんなスカーレットを演じるのは、本作出演をきっかけに大女優への道を駆け上ったビビアン・リー。ハリウッドでは全く無名のイギリス女優が、アメリカ南部の女性を演じることは大変な物議を醸した。しかし、スクリーンでリーが演じた “生きている”スカーレットを見た観客は、グリーンの瞳と細いウエスト、気の強そうな顔立ちが、まさにスカーレットその人だと絶賛した。もう一人、忘れてはならないのは、レット・バトラーを演じたクラーク・ゲーブルだ。一見無礼で乱暴な態度の下に隠された、一人の女を愛しぬくロマンティックな情熱──これこそが真のダンディズムと讃えられたレット・バトラーに身も心もなりきり、昨今ブームのセレブも足元に及ばない本当のスターの風格を見せてくれる。

共演は、スカーレットが恋心を捧げ続ける幼なじみのアシュレー・ウィルクスに、イギリスとアメリカの両国で人気を誇っていた『ロミオとジュリエット』のレスリー・ハワード。アシュレーが結婚相手に選ぶ天使のように無垢なメラニーには、本作の後に『遥かなる我が子』と『女相続人』でアカデミー賞を受賞した演技派のオリビア・デ・ハビランド。また、オハラ家のメイドで、スカーレットの身の周りの世話をするマミーを演じたハティ・マクダニエルは本作で、映画史上初めてアカデミー賞を受賞した黒人女優となった。
この空前の超大作を最初から最後まで取り仕切った名プロデューサーは、『レベッカ』『白い恐怖』『汚名』など、アルフレッド・ヒッチコック監督作品の製作を手がけたデイビッド・O・セルズニック。『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン監督が、念願かなってリメイクした話題作『キング・コング』のオリジナル版のプロデューサーとしても知られている。監督は、『テスト・パイロット』『オズの魔法使』の名匠ビクター・フレミング。また、メインテーマ「タラのテーマ」を聞いただけで映像が目に浮かぶほど有名な音楽を手がけたのは、映画音楽の大家マックス・スタイナー。『カサブランカ』『三つ数えろ』などの名作を担当し、『男の敵』『情熱の航路』『君去りし後』で3度アカデミー賞に輝いた。

21世紀のハリウッドが、最新の技術を駆使してもリメイクできない、超一流のスタッフと豪華スターの魂と情熱のこもった感動大作を、心よりご堪能ください。

ストーリー


1861年、アメリカ合衆国は大きな危機を迎えていた。かねてから南部と北部の対立が深まり、まさに一触即発の状態だった。そんな中、ジョージア州タラの大地主ウィルクスの「樫の木屋敷」で大園遊会が開かれる。同じくタラの大地主ジェラルド・オハラ(トーマス・ミッチェル)の長女スカーレット(ヴィヴィアン・リー)は、メイドのマミー(ハッティ・マクダニェル)の手をかりて着飾りながら、いつになく心乱れていた。彼女は輝くばかりの美しさでいつも男たちの憧れの的だったが、一生の愛を捧げる相手はウィルクス家の御曹司、幼なじみのアシュレー(レスリー・ハワード)と決めていた。ところが、彼と彼の従姉妹のメラニー(オリビア・デ・ハビランド)の婚約が今夜発表されるというのだ。
スカーレットはアシュレーが心を変えることを願って彼に愛を告げる。アシュレーは彼女の激しい情熱にひかれながらも、結婚相手には天使のように優しいメラニーを選ぶ。拒絶されて逆上したスカーレットの前に、とかく悪い噂のあるレット・バトラー(クラーク・ゲーブル)が現れる。彼女は彼の無礼な態度に腹を立てながらも、強い魅力を感じる。園遊会の最中、開戦の報せが入る。スカーレットは失恋の腹いせにメラニーの兄チャールズ(ランド・ブルックス)の。プロポーズを受け、突然結婚する。
チャールズは戦地で病死、未亡人になったスカーレットは喪服を着て家に閉じこもる生活に飽き、アトランタのメラニーの元へ身を寄せる。メラニーに誘われて出掛けた南軍への募金。パーティーで、スカーレットはレットに再会する。レットは志願せず、相変わらず優雅に暮らしていた。彼はスカーレットに自分たちは似た者同士だと強引に愛を告白する。ペンシルバニアでの激しい戦いの後、兵士たちに三日間のクリスマス休暇が与えられる。戻ってきたアシュレーにスカーレットの思いは揺れるが、彼はメラニーの支えになってくれと言い残して再び戦地へ向かう。メラニーとスカーレットは志願看護婦として病院で働く。北軍がアトランタを襲った時、妊娠していたメラニーが陣痛を訴える。スカーレットは自分の手でメラニーの子供を取り上げると、レットが駆る馬車で故郷のタラヘと逃げる。道中、南軍の決定的な劣勢を知ったレットは、突如志願を決めて戦地へ赴く。タラに着くと屋敷は無事だったが、母はチフスで亡くなり、父はショックでおかしくなっていた。金は勿論食べ物もなく、スカーレットは人を殺してでも二度と飢えはしないと神に誓う。
1865年、南軍の降伏で南北戦争は終わる。それと同時に北部の悪徳政治家が南部を支配する。税金は一気に跳ね上がり、このままではスカーレットたちはタラの屋敷を追われてしまう。そんな時、スカーレットの父が落馬して死んでしまう。捕虜になっていたアシュレーが帰ってくるが、彼には金儲けの才覚は全く無かった。スカーレットはアトランタで北軍の捕らわれの身となっているレットに会いに行き、金の無心をするが断られる。帰り道、彼女は妹のスーレン(イブリン・キース)の婚約者フランク・ケネディ(キャロル・ナィ)に偶然出会う。製材所を開き、まずまずの成功を収めている彼を見たスカーレットは妹は別の人と結婚すると嘘をつき、彼との結婚を画策する。
スカーレットはアシュレーに製材所を手伝わせ、北部の人間相手の強引な商売で金儲けに専念する。そんなある日、一人で馬車を駆り危険な貧民窟を通り抜けようとして暴漢に襲われる。たまたま居合わせた元使用人に助けられるて大事には至らなかったが、フランクとアシュレーが先頭に立って、男たちは仕返しにその地域を焼き討ちする。北軍の警察がアシュレーを逮捕しようとするが、レットの機転で救われる。しかし、フランクは撃たれて死んでしまう。
良心の呵責に苦しむスカーレットの前にレットが現れ、プロポーズする。彼女は素直にそれを受け、新婚旅行から帰るとアトランタに豪邸を新築する。やがて娘ボニーが誕生し、レットは娘を溺愛する。ところが、スカーレットはまだアシュレーへの思いを断てないでいた。アシュレーの暖味な態度から二人の関係は町の噂にもなる。メラニーだけは二人の潔白を信じていたが、レットは嫉妬に苦しみ、ついにスカーレットに離婚を通告、ポニーを連れてロンドンへ行く。幼いボニーが母を恋しがったためにレットは家に戻るが、再会した二人は素直になれずにまた口論となり、レットを殴ろうとしたスカーレットが階段から落ちて流産してしまう。
深く後悔したレットは、回復したスカーレットにやり直そうと頼む。その時、ボニーが小馬に乗って棚を飛び越えようとして落馬、幼い命を落とす。ボニーの遺体と部屋に閉じこもるレットをメラニーが慰める。その直後、メラニーもまた病に倒れ、そのまま亡くなる。その時、スカーレットはアシュレーのメラニーへの深い愛を知り、また同時に自分はレットを愛していたのだと気づく。しかし、あまりにも遅かった。レットは故郷チャールストンで静かに暮らしたいと、スカーレットの哀願も聞かずに去って行く。号泣するスカーレットの耳に、タラについて語る父とレットの声が聞こえる。レットをどうやって連れ戻すか、明日のことは明日、タラに帰って考えればいい……スカーレットは再び希望に満ち溢れるのだった。

スタッフ

製作:デビッド・O・セルズニック
監督:ビクター・フレミング
原作:マーガレット・ミッチェル
脚色:シドニー・ハワード
撮影:アーネスト・ホーラー、レイ・レナハン、ウィルフリッド・M・クライン
音楽:マックス・スタイナー
美術監督:ライル・ホイーラー
装置:エドワード・G・ボイル
衣裳デザイン:ウォルター・プランケット

キャスト

【タラ農園(ジョージア州のオハラの農園)】
フレント・タールトン:フレッド・クレイン
スチュアート・タールトン:ジョージ・リーブス
スカーレット・オハラ:ヴィヴィアン・リー
マミー:ハッティ・マクダニエル
ビッグ・サム:エベレット・ブラウン
エリジャ:ザック・ウィリアムス
ジェラルド・オハラ:トーマス・ミッチェル
ポーク:オスカー・ボーク
エレン・オハラ:バーバラ・オニール
ジョナス・ウィルカースン:ビクター・ジョリィ
スーレン・オハラ:イブリン・キース
キャリーン・オハラ:アン・ルサフォード
プリシー:パタフライ・マックイーン

【樫の木屋敷(ウィルクス農園の近く)】
ジョン・ウィルクス:ハワード・ヒックマン
インディア・ウィルクス:アリシア・レット
アシュレー・ウィルクス:レスリー・ハワード
メラニー・ハミルトン:オリビア・デ・ハビランド
チャールズ・ハミルトン:ランド・ブルックス
フランク・ケネディ:キャロル・ナイ
キャスリーン・カルバート:マーセラ・マーティン
レット・バトラー:クラーク・ゲーブル

【アトランタの農場】
ピティパット叔母:ローラ・ホープ・クルース
ミード医師:ハリー・ダベンポート
ミード夫人:レオーナ・ロバーツ
メリウェザー夫人:ジェーン・ダーウェル
ルネ・ピカール:アルバート・モーリン
メイベル・メリウェザー:メアリー・アンダーソン
ファニー・エルシング:テリー・シェロー
レビー老人:ウィリアム・マックレイン

【戦率調査所の前】
ピーター爺や:エディ・アンダーソン
フィル・ミード:ジャッキー・モーラン

【病院】
回想する兵士:タリフ・エドワーズ
ベル・ワトリング:オナ・マンソン
軍曹:エド・チャンドラー
傷病兵:ジョージ・ハッカソーン
病み上がりの兵士:ロスコー・アテス
瀕死の兵士:ジョン・アーレッジ
手術患者:エリック・リンデン

【撤退】
指揮官:トム・テイラー

【籠城】
乗馬の将校:ウィリアム・ベイクウェル
酒場の男:リイ・フェルプス

【シャーマン軍侵入】
北軍脱走兵:ポール・ハースト
北部から来た男:アーネスト・ホイットマン
老兵:ウィリアム・ステリング
空腹な兵士:ルイ・ジャン・ヘイド
エミー:イザベル・ジュエル

【復興】
北軍少佐:ロバート・エリオット
ボーカーをする大尉:ジョージ・ミーカー、ウォリス・クラーク
伍長:アービング・ベイコン
北部から来た男:エイドリアン・モリス
ジョニー:J・M・ケリガン
北部の実業家:オーリン・ホウランド
脱退者:ヤキマ・カナット
その仲間:ブルー・ワシントン
北軍大尉トム:ウォード・ボンド
ポニー:カミー・キング
ウィルクス:ミキー・クーン
ボニーの乳母:リリアン・ケンプル・クーパー

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