原題:LIGHTING:FIRE FROM THE SKY

前代未聞!雷パニック超大作。遂に登場! 100万ボルトが暴れる

2001年/アメリカ映画/95min DVD発売・販売:バンド(税抜:4,800)/ビデオ発売・販売:アルバトロス(税抜:16,000)

2010年07月02日よりDVDリリース 2001年9月7日DVD発売/2001年9月7日ビデオ発売&レンタル開始

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解説


アメリカの片田舎。小さな町では人々が穏やかに生活を営んでいた。だが、一人の気象観測好きの少年が恐るべき気象情報を発見する。それは二つの嵐が一つになり、100年に一度と言う大きな嵐になるというものだった。そしてその大嵐が抱えたもう一つの恐怖は雷だったのだ…!!少年の予想は現実になりつつあった。異常発生した雷は容赦なく建物や人々に襲いかかったのだ!矢のように絶え間なく降り注ぐ雷は、容赦なく建物や人々に襲いかかったのだ。まるで磁石に吸いつくかのように雷は鳴り響き、生命が宿ったかのように暴れていく…。町全体が消滅の危機に直面していた…!!
地震・火事・洪水・竜巻・隕石・噴火など、自然災害をテーマは数多く映画化されているが、今までありそうでなかった題材が一つ残されていた。それが“雷”なのである。本作『ライトニング』はまさに恐るべき落雷をテーマにした作品であり、それぞれ斬新でみたものを唸らせる特殊撮影でエンタテインメントの醍醐味を満喫させてくれるパニック作品の中でも、最も稀なタイトルだ。本作は稲妻、落雷、それによる徹底的な破壊をものの見事に表現、本物以上の迫力を見せてくれる傑作パニックである。

【チェック・ポイント!】

 今年の8月の中旬ぐらいだったと思うけど、関東一帯で結構派手な夕立と雷が鳴り響いた週末がありましたね。その時僕は自宅でパソコンのキーボードを叩いていたんですが、極々近所に雷が落ちたような激しい雷鳴が響き渡った瞬間がありました。とは言え、別段停電が起きることもなかったのですが、その直後からパソ通やインターネットをしようとしても、モデムがウンともスンとも言わなくなってしまったのでした。友人に相談したところ、落雷が停電につながる程ではなくとも電話線を通じた電流でモデムがとぶことがあるとの返事。僕のはソフト・モデムだったですが、それ以来再インストールしてみても、COMポートを認識してくれずにメイン・マシンで通信ができず難儀な日々を送っています。
 …なんて身近な経験があったせいか、パッケージを見た瞬間から思いっきり気になってしまった最新未公開パニック作品。コピーでも謳っているけれど、確かに雷を前面に押し出したパニック映画ってのは前代未聞かも。もうちょっと、幅広く捉えれば電流が意思を持って人を襲うという『パルス・ショック』(88年)なる珍品ホラー作品がありましたが。
 さて、本作はアメリカはミズーリ州の片田舎の街ラトランドを舞台に、百年に一度の当たり年ということで発生した大嵐の影響で、大規模な雷が発生しこのままでいくと街は壊滅の危機に曝される。そんな中で、事態を予測した天候ヲタク少年と彼の言うことを信じない保安官の父親や役人、市長の欺瞞に満ちた都市再開発を巡っての住民と開発業者の確執、臨月を迎えた妻を持つ教師、等など多彩と言えば多彩なような気もするけどオヤクソクな登場人物達の葛藤が描かれていく。
 ジャケット・アートは大都市を襲う雷の猛威がド迫力で描かれているが、実際の規模は未公開作品にありがちな田舎町パニック映画。一応、後半で気持ジャケット風のミニチュア製ビルの1階部分が落雷で爆発したり、CGI製気象探査用ジェット機が雷の直撃を受けて空中で爆発するような派手な場面もあるにはありますが、そうした特撮特撮した場面よりも、むしろ落雷を受けた自動車のタイヤが溶けてしまっていることで雷の威力をみせつけたり、稲妻が乱舞する夜空をバックに停電で街の灯が消えていく場面などの方がええ感じで印象的だ。
 なお、街に大手ショッピング・ストアを誘致しようとしているやり手女市長に扮しているのは、『ZOMBAIO/死霊のしたたり』などホラー・クイーンとして一世を風靡したバーバラ・クランプトン。ブルーのスーツ姿で、表面はいいカッコしたがっているが、胸糞悪い市長役を好演。ただ、クライマックスの嵐の中、車が動かなくなって歩き出しては滑り、ドロドロになって逃げ惑う場面…の泥まみれ度が、イマイチ徹底されてなかったのはかなり残念。クソ生意気なクランプトン様が、もっとドロドロになって泣き叫んでくれれば、ポイントが大幅に上がるのだが惜しいぞ(笑)。
(殿井君人)

ストーリー



雷鳴が轟き、嵐が横切るアメリカ中西部。突如稲妻は大木を裂き、炎が空に向かって吹きあがった。ミズーリ州ラトランド市、14歳のエリック少年は夜更かしをしながら、コンピュータ上で気象情報を追っていた。ここはかって“鉄の山”と呼ばれた程、鉄鋼が豊富である。画面には2つの巨大な暴風雨が雷を先行させながら、まるで磁石に吸い寄せられるようにこの町に近づいていた。100年前にも同じような状況があったと記録されている。エリックの計算によって、もしこの2つの途方もないエネルギーがぶつかり合った場合、かってそうだったようにラトランド市は破壊され尽くすと出た。気象会社は彼の発見を無視、だが二つの中心が近づくに連れ雷は激しさを増し暴れ始めた。稲妻は大地を駆け抜ける。100万ボルトの電圧、5万アンペア、温度も太陽の5倍という、とてつもない電流が町を破壊し始めたのだ!人も、車も、ビルもあらゆるものが餌食となった。隠れ場所はない!この恐るべき自然の暴力に人々はなすすべもなくパニック。果たしてこの止むことなき落雷を止めることができるのか!

スタッフ

製作:ピーター・ベックウイズ
監督:デヴィッド・ジャンコーラ
脚本:デビッド・ハンター
撮影:クロスビーナ・マイルズ・ヘイフィーラ
音楽;ティム・ジョーンズ

キャスト

ジョン・シュナイダー
ステイシー・キーチ『タイタス』『アメリカン・ヒストリーX』
ジェシー・アイゼンバーグ
マイケル・グリーン

LINK

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http://www.albatros-film.com/
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