YAMAKASI
原題:YAMAKASI
7人の超人が跳ぶ! 『フィフス・エレメント』『TAXi』のリュック・ベッソン最新作
2001年4月4日フランス初公開
2001年/フランス/カラー/フランス映画/シネマスコープ/ドルビー・デジタル/1時間31分/ 字幕翻訳:寺尾次郎 提供:日本ビクター、テレビ東京 配給:K2、日本ビクター
2004年05月28日よりDVD発売開始 2002年3月22日ビデオ発売&レンタル開始 2001年9月22日より丸の内プラゼールほか全国松竹系にて公開
(C)LEELPP PRODUCTION-TF1 FILMS PRODUCTION 2000
サブ題名 ヤマカシ
公開初日 2001/09/22
公開終了日 2001/10/19
配給会社名 0070/0059
公開日メモ 『YAMAKASI』は、アフリカ・ザイールの言葉で「超人」を意味する。そんな彼らは実在する若者で、ベッソンが『TAXi2』の敵役に起用したのを覚えている人はいるとおもう。今回は、そんな彼らを脇役から主役にして映画を撮ったのが、『YAMAKASI』である。
解説
《リュック・ベッソンがまたやった!》
『フィフス・エレメント』『TAXi』シリーズというスーパー・アクションでハリウッド映画に風穴をあけたリュック・ベッソンが、今度はパリのストリートから生まれたスーパー・スタント・アクション最新作『YAMAKASl ヤマカシ』でまたしても全世界を熱狂させる!
「YAMAKASl」とはコンゴ(旧ザイール)、リンガラ語で「強い精神、強い肉体、強い男」=「超人」の意味であり、バツグンの運動神経でパリ市街全体をプレイグラウンドヘと変えてしまったストリート・パフォーマーたちの呼び名。ヒップホップにのったリズミカルな動きと高層ビルを自在に昇り降りする人間技とは思えないスタントの数々…97年のマスコミヘの登場以来、パリの若者たちを熱狂させてきた彼らの物語が、ベッソンの手で、スーパー・スケールの映画へと生まれ変わった!フランス映画歴代興行成績を塗りかえる大ヒットをかっ飛ばした『TAXi』シリーズに続き、フランスでは公開1ヶ月で200万人を動員する大ヒットを記録、その興奮が遂に日本に上陸する!
早朝のパリPUMAに身を包んだ7人の若者達=「YAMAKASl」が、高層ビルの壁を軽々と昇って行く。警察も駆けつけるが、彼らの素早さの前には成す術もない。若者や子供たちは「YAMAKASl」に喝采を送っていたが、そんな中で事件は起きた!「YAMAKASl」に憧れる少年が彼らの真似をして高所から転落、重傷を負ったのだ。少年を助けるには24時間以内の手術と膨大な費用が必要少年の命を救うべく「YAMAKASl」は立ちあがる。だが、それは同時に法をも踏み越える、危険な賭けでもあった!
『グラン・ブルー』『ニキータ』『レオン』などでフランス映画のニュー・スタンダードを生み出し、『フィフス・エレメント』『ジャンヌ・ダルク』ではハリウッドヘも進出、『WASABl(原題)』ではジャン・レノと広末涼子のコラボレーションをも実現したベッソンは、ある報道番組で「YAMAKASl」の存在を知ったという。すかさずコンタクトをとったベッソンは、『TAXi2』に彼らをキャスティング、「YAMAKASl」の中の4人が、忍者に扮し、高速道路を疾走、橋の上からジャンプし、警官たちの前から消えて見せたベッソンと「YAMAKASl」たちの交流は、それでは終らなかったやがて、ベッソンはシャルル・ペリエールと原案を練り、脚本を執筆かくして、前代未聞のスーパー・スタント・アクションが誕生したのだ!
主演はシャルル・ペリエールをはじめとする「YAMAKASl」メンバーたち。中でも、アジア系のウイリアムズ・ベルとチョウ・ベル・ディンは、早くも本国で人気沸騰中。脚本はリュック・ベッソンのほか、フィリップ・リヨンとジュリアン・セリが担当。監督はアリエル・ゼトゥンが抜擢された音楽は、10年のキャリアを誇るフランスヒップホップ界の象徴であるシュプレームNTMのジョーイスターが担当、ジョーイスターとその相棒DJスパンクは、ディスイズ・ラ・ペスト、レイディ・レステ、ビュスタフレックスら、現在のヒップホップシーンに欠かせないアーティストたちのサウンドをまとめあげた。
撮影は、2000年7月3日から、16週間に渡って行われた。尚、本作は、リュック・ベッソンが設立した、製作から配給まで一貫して行う「EUROPA CORP」の第1回作品でもある
ストーリー
まだ夜も明けきらぬ早朝のパリ。
25階立てビルの壁面を、PUMAのウェアとシューズに身を包んだ7人の若者達が、素晴らしいスピードで昇って行く。泥棒と間違えた住民たちが、警察へと通報するが、若者達は、街に昇ってくる朝日を屋上から見つめると、パトロールカーの到着を尻目に、どこかへと消え去った。
彼らは自らを「YAMAKASl」と呼んでいた。メンバーは音楽ナシでは生きられないジクミュ(ヤン・ノウトゥラ)、踊りの名手であるタンゴ(ロラン・ピエモンテージ)、抜群の足の速さを誇るロケット(ギレイン・ヌグバ・ボイェケ)、身に付けたロープを操って素早く行動するスパイダー(ウイリアムズ・ベル)、ボールだけでなく、投げれば何であれコントロール抜群のエース(チョウ・ベル・ディン)、器械体操の名手イタチ(マリク・ディウ
フ)、リーダー格で皆の信頼を得るブル(シャルル・ペリエール)…個性溢れる7人がそのメンバーだ。低所得者用の共同住宅に住む彼らにとって「YAMAKASl」として活躍することは、誇りを獲得する術でもあった。
一方、大きな犯罪ではないとはいえ、毎度毎度、逃げられ赤恥をかかされている警察は、彼らの取り締まりにいよいよ本気になっていた。刑事でありながら「YAMAKASl」の気持ちを理解してもいるヴァンサン(マエル・カモウン)は、友人でもあるブルに警察の動きを伝える。しばらくの間はなりを潜めたほうがいいのでは、と意見するが、ブルは聞かなかった。
ヴァンサンは、今や子供たちの間でも人気を高めている「YAMAKASl」が、何らかの形で事故を引き起こしたりしないか、それが心配だったのだ。ヴァンサンの悪い予感はすぐに的中した心臓に疾患を持ち、過激な運動を禁じられていた少年ジャメル(ナッシム・ファイド)が、仲間にはやしたてられたあげく、「YAMAKASl」気分で木に登らされ、そこから転落してしまったのだジャメルの症状は深刻だった。24時間以内に心臓移植手術を受けさせなければ、命はないだが、そこには、二つの問題があった。心臓を提供するドナー、そして、費用が40万フランもかかるというのだ。ドナーはスイスに見つかったが、問題は手術費用の方だった。女手ひとつで、ジャメルと姉のアイラ(アメル・ディアメル)を育ててきたファティマ(アフィダ・ターリ)には、金銭的な余裕は全くなかった。
その夜、心身ともに疲れ果てた、母親のファティマはアパートの窓から自殺を図ろうとする。その姿を見たのが、「VAMAKASl」だった。駆け付けた彼らは、アッと言う間にアパートの壁へと、よじ登って待機。やがて、説得を振り切ったファティマは飛び降りてしまうが、「YAMAKASl」は見事な連携プレーで落下する彼女の体を次々と受けとめて、衝撃を和らげて行<。彼らの活躍でファティマは一命をとり止めた。
だが、アイラが「YAMAKASl」に浴びせた言葉は辛辣だった。「YAMAKASl」に憧れたジャメルが危篤状態にあると知り、彼らの中で決意が固まる。明日の正午までに40万フランを集める!異論はなかったが、それは同時に法律を踏み越える危険な決意でもあった。
彼らは、40万フランをそろえない限りジャメルの手術を行わない、という病院の理事長たちの家から、その金を集めることにした。集めた金は、すべて手術費用とする「それなら問題ナシだ!」行動は早朝5時から開始された。3班に分かれた「YAMAKASl」が、それぞれの家を目指して散って行った。
刑事のヴァンサンもジャメルを救うため、厚生参事官へと直訴していた。ヴァンサンの願いを一旦は聞き入れたと思った参事官だったが、結果は逆に上司へのクレームとなって戻ってきた。上司から叱責を受けるヴァンサン。彼にはもはや打つ手はなかった。
忍び込んだ理事長たちの屋敷で、様々な危機に出会いながらも、なんとか計画を進めて行く「YAMAKASI」。だが、彼らは、自分たちの姿がある屋敷の監視カメラに捉えられていることに、まだ気がついてはいなかった。
ヴァンサンは「YAMAKASl」の動きを察知していた。ヴァンサンはこれ以上「YAMAKASl」が行動を続ければ、逮捕もやむを得ない、とブルに警告する。だが、ジャメルのことを思えば、ブルたちも後に退くことは出来なかった。計画は予定通りに進んでいるが、まだ金額は足りなかった。これから、最後の目的地である厚生参事官邸を狙う!ブルはヴァンサンと別れた。
ヴァンサンもブルたちの目的地に勘付いた。たとえ友人であっても、刑事としてこの事態を見過ごすことは出来ない。ヴァンサンの通報で、厚生参事官の屋敷は警官隊に囲まれる。しかも、オルシーニ警視(パスカル・レジェ)までが駆け付け、ヴァンサンは現状の指示権を失ってしまった。オルシーニの指示によって、強力な特殊部隊までが駆け付けた。もはや逃げ場はない。
絶体絶命!そんな状況でも時計の針は無情に時を刻む。果たして、「YAMAKASl」は無事にジャメルの命を救えるのか?!
スタッフ
監督:アリエル・ゼトゥン
演出協力:ジュリアン・セリ
脚本:リュック・ベッソン、フイリップ・リヨン、ジュリアン・セリ
原案:シャルル・ペリエール、リュック・ベッソン
撮影:フィリップ・ピフトー
美術:フレデリック&キャロリーヌ・デュリュ、フレッド&フレッド・ラピエール
衣装:オリヴィエ・べロワ
音響:ロラン・セリグ
映像編集:ヤン・エルヴェ
音響編集:ケン・ヤスモト
ミキサー:ディディエ・ロザイク
音楽:ジョーイスター&DJスパンクforBOSS
製作主任:ディディエ・オアラウ
製作総指揮:ヴィルジニー・シラ
製作:リールー・プロダクションズ
共同製作:TF1フィルム・プロダクション
協力:カナル・プリュス
提供:日本ビクター、テレビ東京
配給:K2、日本ビクター
キャスト
エース:チョウ・ベル・ディン
スパイダー:ウイリアムズ・ベル
イタチ:マリク・ディウフ
ジクミュ:ヤン・ノウトゥラ
ロケット:ギレイン・ヌグバ・ボイェケ
ブル:シャルル・ペリエール
タンゴ:ロラン・ピエモンテージ
ヴァンサン:マエル・カモウン
ミシュラン:ブリュノ・フランデル
ファティマ:アフィダ・ターリ
アイラ:アメル・ディアメル
ジャメル:ナッシム・ファイド
フレタン:フレディク・ペレジェ
チーフ医師ル・トゥロン:ジェラルド・モラレス
刑事オルシーニ:パスカル・レジェ
大臣顧問:ジャック・アンセン
ニコラ:ペルカンス
二コラの同僚:ジャン=ピエール・ジェルマン
クレール:クロエ・フリポ
ゴーチェ:ダヴィド・ティソ
パラノ:ステファーヌ・ブシェ
ブルジョワ:イザベル・ムーラン
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