原題:KAENA the prophecy

失われた人口知能「ヴェカノイ」 夢に導かれる少女、カイーナ 勇気ある旅立ち そして、生命の運命は少女にたくされた・・・。

2002年/フランス/カラー/85分/ 配給:ギャガコミュニケーションズ

2004年09月24日よりDVDレンタル開始 2004年3月6日より、K's cinema ほか全国順次ロードショー

(C)2000 Chaman Productions , StudioCanal , TVA International Ⅳ

公開初日 2004/03/06

配給会社名 0025

解説


ヨーロッパ初のフルCG映像が創り出す一人の少女にたくされた、生命の物語。

 修復不可能なほど破損したヴェカリアン人の宇宙探査船がアストリア星に墜落した。それは、アストリアの自然環境に突然変異を引き起こし、巨大な樹木“アクシス”が誕生した。アクシスはアストリアにとって重要な[樹液]を取り入れながら成長していき、生態系に影響を及ぼした。
 600年後、アクシスはとてつもなく巨大化し、樹液を生命の源として生きていたアストリアの生命を危機に陥れていった。そして、アストリアの全生命を救うため、一人の少女が立ち上がった。
 総製作費35,000,000ドルをかけてフランスのトップクリエーターが集まるシャーマン・プロダクションズが、洗練されたキャラクターとストーリーで独自の世界を演出。またアクシスはフルCG映画であるだけでなく、ナムコとシャーマン・プロダクションズがプレイステーション2用にゲームを開発中。世界初の映画とゲームのコラボレーションが生み出す世界観は今までの観客層にとどまることなく、さらに広い世界へ影響を生み出すことでしょう。

ストーリー



失われた人工知能[ヴェカノイ]
 アストリア星に墜落したヴェカリアン人の科学者の唯一の子孫、オーパス。彼は、アクシスの頂上、両親が築いた基地の中に隠れて暮らしていた。両親と同様に、オーパスもヴェカリアン人の知識の全てである、コンピューター中枢のヴェカノイを再配置しようとしているのだ。強力な頭脳は船が大破したときに壊れてしまった。彼はヴェカノイを探すため、アクシスの住人ビルダー・ワームスを教育し、相応しい甲冑を与えヴェカノイ探索の情報を収集していた。オーパスの船だけが、この星を離れ仲間の元へ帰るための希望であり、飛び立つ準備は整った。しかし父たちの知識を持ち帰るためにはヴェカノイを取り戻さなければならない。老いと疲労から、彼は自分の命がそう長くはないことを知る。長年の精力的な捜索にも関わらず、未だにヴェカノイを見つけることができず、自分の使命を成し遂げることは無理だと諦めはじめていた。

夢に導かれる少女、カイーナ
 オーパスの基地の遥か下方、アクシスの太い枝に、ミドル・ピープルの集落がぶら下がっている。アクシスの頂上と根元の中間に位置し、二層の雲に覆われ、村人はそこで生活し、預言者ハイ・プリーストに忠誠を誓っている。彼らは樹液の採取に精を出し、そしてそれを神に捧げるのだ。樹液が無くては村人は生きてゆけない。しかし、その源泉は枯れつつあり、彼らの労働は、ますます骨の折れるものになってきた。神の要求するだけの十分な樹液はなく、村人の暮らしは窮乏していったが、信仰によって生き長らえていた。無知の労苦が彼らを従順にし、神がもうすぐ救いの手を差し伸べてくれると信じているのだ。しかし、カイーナだけは違っていた。勇敢で直観力があり、村の周辺を探検する若い彼女の脳裏には、素晴らしい光景が焼き付いていた。それは不思議な場所で、青い太陽の目もくらむような光に包まれ、溢れんばかりの樹液がある風景だった。
 村を出て探検をすることで想像力が刺激され、夢に導かれるカイーナは、ハイ・プリーストの教えに疑問を抱いていた。守護者であるはずの神が、なぜあれほど多くを欲し、民を破滅に導くのか。反発する心から彼女はハイ・プリーストを否定する。そして、両親の死の原因がハイ・プリーストにあることを知ると、彼女は村から逃れ、敵意をむき出しにする仲間に脅かされ、負傷する。傷ついたカイーナは、夢に見た不思議な場所を捜しに行くことを決心する。心の底では愛している村を後にして。

オーパスとの出会い
 カイーナはアクシスの根元まで降りることを決意する。しかし、実際には頂上へ向かっていた。カイーナの住んでいるアクシスの上方は、第四タレス星の引力の方が、地上の引力よりも強かったからだ。狂暴なプレデターによって傷を負ったカイーナをビルダー・ワームスが迎え入れ、自分たちの主人オーパスの元へ連れてゆく。オーパスはカイーナを親身に世話し、彼女に宇宙、第四タレス星、アストリア星という惑星について教え、樹液が不足しアクシスが死にかけていることを告げる。そして、カイーナは自分の夢の意味するところを理解する。樹液が溢れ出る場所が実在するのなら、彼女の種族を苦役から解放することができる。彼女はオーパスに樹液と自分の夢について話す。オーパスにはその青い光がヴェカノイのものであることがすぐにわかった。滝のように流れる樹液は、アクシスの根の部分に違いない。オーパスと同じような冒険の旅を、カイーナが直観で感じたのなら、彼女をアクシスの基部へ連れてゆかなければならない。

勇気ある旅立ち
 熱意と勇気のあるカイーナは、賢者オーパスの知恵と忍耐に助けられて冒険に旅立つ。ビルダー・ワームスを護衛に彼らはアクシスを横断する。オーパスはヴェカノイを見つけるという希望を、カイーナは夢の楽園を見つけるという希望を抱いて。カイーナの村に到着すると、そこに人の気配はなく村人は消えていた。子どもがひとり残っていて、預言者ハイ・プリーストが労働の終焉を告げ、村人は救済を信じ神の泉へ行ってしまったと告げた。カイーナは仲間の村人たちの身を案じ身震いし、泉に向かった。そして突然、身が軽くなって宙に浮かぶ。無重力だ。アストリア星の引力が強くなって、第四タレス星の引力を無効にするゾーンにたどりついたのだ。昔、セレナイツの都市があった辺りには、かつての繁栄の痕跡が見受けられるが、今では廃虚だ。この宿命的な舞台で、彼らは使命を果たすのだ。

そして運命は、少女にたくされた
 樹液の欠乏によって多くの命が犠牲になり、10人のセレナイツだけが生き残った。彼らは、かつての栄光を取り戻そうとする女王によって統治されている。何百年もの間に、ヴェカノイによって樹液の流れが、アストリア星からアクシスに変わったのと同様に、彼女は力を失った。ヴェカノイへの襲撃はことごとく失敗に終わった。女王の右腕であるヴォクセムは、樹液を取り戻すためにミドルピープルを搾取したように、むしろヴェカノイを利用しようとする。事実、彼は密かに王位を狙っているのだ。オーパスとカイーナはこの争いの最中に到着する。ゴールを目前に控え、オーパスはヴェカノイを取り戻すことで、アクシスとそこに暮らす人々の命を危うくすることになるかもしれないとカイーナに告白する。
 カイーナとヴェカノイの不思議な絆とは何か。迫り来る危機を前に、カイーナはアクシスと彼女の種族を救えるのか。オーパスはヴェカノイを取り返し、ビルダー・ワームスと共にアクシスを後にすることができるのか。

スタッフ

製作:デニス・フリードマン
共同監督・共同脚本:クリス・デラポルト
アニメーション・スーパーバイザー:パトリック・ダール
共同監督:パスカル・ピノン
クリエイティブ・コンサルタント:ロイ・スミス
共同脚本・共同グラフィック・デザイナー:タリク・ハムディーン
作曲:ファリッド・ルスラン
英語脚色:スージー・ランドルフィ
映画製作:シャーマン・プロダクションズ/スタジオカナル
日本映画配給:ギャガ・コミュニケーションズ
ゲーム製作:シャーマン・プロダクションズ/ナムコ
ゲーム世界販売:ナムコ

キャスト

(声の出演)
ケイナ:キルステン・ダンスト
オパッツ:リチャード・ハリス
ビルダー・ワームス(ゴンミ)グレッグ・プループス
セレナイツの女王:アンジェリカ・ヒューストン
ヴォクセム:キース・デヴィッド

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