名探偵コナン 瞳の中の暗殺者
2000年/日本映画/上映時間110分/ 配給:東宝
2011年02月25日よりDVDリリース 2000年4月22日より全国東宝系にて公開 2000年10月13日よりビデオレンタル開始
公開初日 2000/04/15
配給会社名 0001
解説
オレは高校生探偵、工藤新一。
幼なじみで同級生の毛利蘭と遊園地へ遊びに行って、黒ずくめの男の怪しげな取引現場を目撃した。その光景に夢中になっていたオレは、背後から近づいてくるもう一人の仲間に気付かなかった。オレはその男に毒薬を飲まされ、目が覚めたら、なんと体が縮んでしまっていた!
工藤新一が生きていると奴らにバレたら、また命を狙われ、まわりの人間にも危害が及ぶ。阿笠博士の助言で正体を隠すことにしたオレは、蘭に名前を聞かれて、とっさに江戸川コナンと名乗り、奴らの情報をつかむため、父親が探偵をやっている蘭の家に転がり込んだ……
軽快なテーマソングとともに始まる御馴染みのプロローグ。このオープニングを見れば誰もが、「コナン」独特の世界観に引きずり込まれてしまうのが不思議だ。
工藤新一と毛利蘭が訪れた遊園地=トロピカルランドから《名探偵コナン》の物語すべてが始まった。小学館・週刊少年サンデーにて94年に連載を開始した青山剛昌原作の「名探偵コナン」は瞬く間に、そのクオリティーの高さと毎回周到に計算されたトリックの数々で、コミックスの枠を超えた賞賛を集めた。その人気は、95年から放送を開始したテレビシリーズ(読売テレビ=日本テレビ系列にて毎週月曜放映中)と97年からスタートした劇場版の2つのメディアを合わせ爆発的に拡大。シリーズに共通する世界観と世代を超えた人気を不動のものにした。
過去の実績をすべての面で上回るというデータは、コナンシリーズが世間に圧倒的な支持を受ける如実な証拠といえる。
そして2000年、新時代。4月に公開される劇場最新作「瞳の中の暗殺者」に込められた想い=作品性は、「名探偵コナン」シリーズが更なる飛躍を目指すことから始まった。
過去3作品を振り返ってのプロット作りはシリーズが最も支持されるポイント、つまりストーリーに仕掛けられたトリック(犯罪)の意外性とコナン=新一がそれを解き明かす過程のクオリティーの高さを極める作業であった。改訂に改訂を重ねたそのシナリオは、ファンの期待を裏切らない構成へと着地した。
全篇に漂うハードボイルド感
巨大組織に守られた秘密の壁
姿の見えない凶悪かつ残忍な犯人
そして失われた新一と蘭との大切な想い出・・・
一瞬の隙も許さないスピード感溢れるストーリー、周到に計算されたトリックの数々、最後の最後までわからない意外な犯人の姿…全篇に繰り広げられる映像は、劇場シリーズならではのスケールとしてスクリーンいっぱいにその新境地を開花させる。
監督・こだま兼嗣、脚本・古内一成、そしてアニメーション制作・東京ムービー。第1作目から築き上げられた黄金のトライアングルが、不変のチームワークで劇場版の最高峰を目指した。
さあ、後は犯人探しとともに、このクオリティーの高さをご堪能ください!
ストーリー
警視庁の現職刑事が二人立て続けに殺害された。
警察官連続殺人事件。殺害された刑事は二人とも警察手帳を握り締め、息絶えていた。
それが意味することは何なのか?警察に対するテロ行為、あるいは過激派の犯行か ──── 警視庁はこの凶悪犯罪の捜査を進める中、事件に関連するリストを元に、警察組織内部による犯行の疑いを持ち始めた。
巨大組織の秘密の壁が立ちはだかる!
殺人事件に遭遇した江戸川コナンは、小五郎に連れ立って警視庁の目暮警部、白鳥警部から事件に関する情報を聞き出そうとする。しかし、いつも友好的な彼らが今回に限り事件については一切語ろうとしない。さらに食い下がる小五郎に対して白鳥は言った。
「Need not to know.(知る必要のないこと)…」
これは刑事たちが使う隠語で、事件が警察内部にかかわることを意味する。
そして蘭にも魔の手が忍び寄る
そんな中、第三の事件がおこった。小五郎・コナンたち、そして多数の警察関係者が出席していた白鳥警部の妹の結婚パーティー会場が突然の停電に見まわれた。化粧室には蘭と女性刑事・佐藤がいたのだが、蘭がふとそばにあった懐中電灯を手にしたその時、銃声が響いた。蘭の持つ懐中電灯が犯人の姿を照らし出した瞬間、2発目の銃声がなった。咄嗟に庇った佐藤刑事が蘭の身代わりに被弾したのだ。銃声を聞きつけ小五郎らが化粧室に集まる中、犯人は一切の証拠を残さずに逃走した。
自分の身代わりに佐藤刑事が意識不明の重傷を負ったショックで蘭は、事件の記憶も含めて、記憶喪失に陥ってしまう。しかも連続殺人犯は化粧室で蘭に姿を目撃されたことにより、今度は蘭の命を狙い始めたのだ。
真実は一体・・・
大切な一人娘を巻き込んだ犯人を捕まえるために小五郎は必死に情報を集めようとするが、警察組織を覆う秘密の壁は一切の情報を遮断していた。
《Need not to know.(知る必要のないこと)》
そしてコナンは独自に捜査をはじめる。
蘭の命を守るために、 そして蘭が工藤新一との大切な記憶を思い出すために、命をかけて、完全犯罪を目論む凶悪犯に迫る!
スタッフ
原作:青山剛昌(小学館・少年サンデー連載中)
脚本:古内一成
監督・絵コンテ:こだま兼嗣
演出:佐藤真人
キャラクターデザイン・総作画監督:須藤昌朋
デザインワークス・作画監督:山中純子
レイアウトチェッカー・エフェクト作画監督:清水義治
美術監督:渋谷幸弘
美術設定:六本木和成
色彩設計:西香代子
撮影監督:野村隆
編集:岡田輝満
音楽:大野克夫
録音監督:小林克良
音響効果:横山正和
制作担当:西村政行
プロデューサー:諏訪道彦 吉岡昌
キャスト
江戸川コナン:高山みなみ
工藤新一:山口勝平
毛利蘭:山崎和佳奈
毛利小五郎:神谷明
目暮警部:茶風林
阿笠博士:緒方賢一
吉田歩美:岩居由希子
小嶋元太:高木渉
円谷光彦:大谷育江
灰原哀:林原めぐみ
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