原題:Khrustalyov, mashinu!

『ロシア映画の全貌2001』 ソヴィエト連邦が解体して10年、激動の世紀を歩んだ映画大国 ロシアの名作群を共和国の作品も含め一挙69作品上映!

1998年カンヌ国際映画祭正式出品

1998年/フランス・ロシア共同製作/35mm/モノクロ/142分/ 配給:パンドラ

2015年9月5日(土)〜18日(金)渋谷・ユーロスペース「すべてみせます アレクセイ・ゲルマン監督特集にて公開 2000年6月17日より渋谷ユーロスペースにて公開 2001年、三百人劇場にて公開。9/11 2:20、9/13 4:45、9/15 4:10より

公開初日 2000/06/17

配給会社名 0063

解説


アレクセイ・ゲルマンは、30年早上の監督歴のうちわずか4本の長編しか発表していない。しかしいずれも傑作の評価が高く、彼の新作は常に世界の注目を集めてきた。『フルスタリョフ、車を!』は、スターリン時代の赤軍の将軍で、大病院の脳外科医でもある主人公の数奇な運命を、ロシアの近代史を背景に描いた作品である。実に多くの人物が登場し、交わされる台詞も膨大な量で、またそれらには脈絡がないように見える。あらゆる説明を一切排除した場面が次々に転換し、そのスピードは常人にはついてゆくのがやっとで、ゲルマン監督が16年間の思いを一気に爆発させたかのような強烈なパワーだ。だが極度の混乱からは不思議な解放感が伝わってくる。マーティン・スコセッシ監督が「何が何だかわからないが、すごいパワーだ」と評したと伝えられているが、この混乱こそが、ロシアそのものと、時代の空気を伝えるものであるとわかるだろう。

ストーリー

主人公はモスクワの病院の脳外科医にして赤軍の将軍、ユーリー・グレンスキー。大家族の長でもある彼は、病院と、家庭と、愛人のところを行き来する日々を送っている。決してアルコールを手放すことはない。
 時は1935年、反ユダヤ主義の色濃い時代。将軍はスターリンの指示のもと、KGB(秘密警察)が企てたユダヤ人医師を迫害する陰謀に巻き込まれてしまう。気配を察して将軍は逃げようとするが、すぐに捕らえられ、強制収容所で拷問を受ける。ところが突然解放されて、スターリンの側近ベリヤにある要人を診ろと言われるが、その人物とは!? 時代の波をもろにかぶったグレンスキーの運命は…。

スタッフ

監督:アレクセイ・ゲルマン
製作:ギー・セリグマン、アルメン・メドベージェフ、アレクサンドル・ゴルトヴァ
脚本:スヴェトラーナ・カルマリータ、アレクセイ・ゲルマン
撮影:ウラジーミル・イリネ

キャスト

将軍:Y.ツリロ
将軍の妻:N.ルスラノヴァ
将軍の息子:M.デメンティエフ
スウェーデン人の記者:Y・ヤルヴェット

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