原題:INTERVIEW

あなたの真実は、どこにありますか。

2000年/韓国/カラー/ヴィスタビジョン/ドルビーSRD/108分 配給:ギャガ・コミュニケーションズ Kシネマグループ

2002年03月15日よりビデオ発売&レンタル開始 2001年10月5日(金)より渋谷シネパレスにて独占ロードショー

公開初日 2001/10/05

公開終了日 2001/12/14

配給会社名 0025

公開日メモ この作品は、自分の映画のためにインタビューを行い、その中の一人の女性に恋してしまう映画監督の話である。映画『Interview』は、客観的な視点から主観的な視点、嘘から真実へと転換しながら“関係性”の新たな形を提示する。

解説



“男と女、そして彼らの会話”

この作品は、自分の映画のためにインタビューを行い、その中の一人の女性に恋してしまう映画監督の話である。映画『Interview』は、客観的な視点から主観的な視点、嘘から真実へと転換しながら“関係性”の新たな形を提示する。映画監督のウンソク(イ・ジョンジェ)は、ドキュメンタリーを撮るためインタビューを行ううちに、イ・ヨンヒ(シム・ウナ)に抱く恋心に自ら少しづつ気づくようになる。しかし、イ・ヨンヒは、ウンソクが垣間みせる自分に気があるそぶりを受け入れることはできない。その原因は容易に逃げ出すことができない自分の過去にある。それにウンソクとの最初のインタビューから突き通した嘘も、いまさらやめられない。しかし様々なことを経てい<うちに、彼女は嘘の証言をやめ、本当の自分の姿と向き合うようになる。それはウンソクとの会話の中で少しづつ形となって表れるのであった。 “フィクションに混在するドキュメンタリー” これはカメラを巡る愛の物語である。この映画では、カメラが男と女を結びつけ、次第に彼らの象徴となっていくのである。『lntervieW』の本当の主人公はカメラなのだ。カメラと呼ばれる命のない物体を使って人を裸にしたり、編集したりする行為は、愛に似ている。35mmの映画『lnterview』の中で使われたデジタルカメラこそが、主人公のウンソクとイ・ヨンヒをめぐり合わせたものであり、どこにでもいる普通の人たちから極自然に心の内を引き出すカとなったものでもある。 “登場人物は愛や人生について語る人たち” 実際にパソコン通信と手紙で大勢の人からラブ・ストーリーを公募し、その中から選んだ何名かにインタビューを敢行。他にも小説家イ・ウェス、俳優チュ・サンミら有名人も自らの恋愛体験談を披露するインタビューに応じた。さらに『トゥー・カップス3』の女刑事役でデビューした、クォン・ミンジュンがシム・ウナの友人の女優「ミンジュン」役で出演している。他にキム・ジョンヒョンが助監督ミンス役で、015Bのメンバーとして有名な歌手のチャン・ホイルが、プロデューサーのジェヒョク役で出演している。 “世界で7番目のドグマ映画” アジア初のドグマ95の映画として選ばれた意義は、単にドグマの精神を引き継ぐアジア映画の誕生にとどまらない。『lnterview』はそれ以上に、世界の共通言語として歩みながら、常に新しいものを生み出してきた映画の歴史に、新たな転機をもたらした。 【ドグマ95】 「今日の映画にみられるある種の傾向に対応する映画九歳活動」として、コペンハーゲンで1995年秋に結成された映画監督の集団。 メンバーは、ラース・フォン・トリアー『ダンサー・イン・ザ・ダーク』'01 トマス・ヴィンターベア『セレブレーション』'99 スーアン・クラーク・ヤコブソン『ミフネ』'00 クリスチャン・レブリン『キング・イズ・アライヴ』'01 その“純潔の誓い”は、次の十戒によって成立している。 1.すべてロケーション撮影によって行う。小道具やセットは持ちこんではならない。 2.音楽は使ってはならない(背景にある音楽は可)。 3.カメラは手持ちカメラを使う。 4.カラー映画であること。人工的な照明は禁止。 5.オプテイカル処理やフィルター使用は禁止。 6.殺人や武器の使用、爆破などの表面的なアクションは禁止。 7.時間的、地理的な乖離は禁止。 8.ジャンル映画は禁止。 9.フィルムはアカデミー35mm(スタンダード・サイズ)を使用。 10.監督はクレジットに載せてはいけない。 『interview』は『セレブレーション』『ラバーズ』『ミフネ』『ジュリアン』『キング・イズ・アライヴ』『イディオッツ』に続いて世界で7番目ののドグマ映画となる。

ストーリー



ソウル市内。映画監督のウンソク(イ・ジョンジェ)は、インタビューで構成されるドキュメンタリー映画を制作している。取材の対象はソウルの人々。彼らはみなカメラに向かい、恋人や結婚、過去の恋愛体験について語る。“愛”をテーマにインタビューを撮り続けるウンソクは、自ら“運命的な愛”というものを模索していた。
ある日、スタッフがカフェでの撮影中に、元ミス・コリアの女優を偶然見つけ、連れの友人と共にインタビューへの出演をお願いする。カメラの前ですらすらと語る女優とは対照的に、友人であるイ・ヨンヒ(シム・ウナ)は戸惑いながら、美容師のアシスタントをしていること、軍隊に入隊している恋人がいること、その彼から手紙で結婚しようと伝えられたことを語る。しかし、その瞳はどこか悲しげ。
VTR映像を観ながら、そんな彼女に惹かれるものを感じたウンソクは、彼女と恋人についてさらに詳しい話を聞くために、再びインタビューを依頼する。二度目の取材で、ヨンヒは毎日見るという夢について語り始める。それは、恋人同士の男女が、誰もがうらやむほど素敵なダンスを踊っているという夢。口数も少なく物憂げな彼女だが、カメラの前では遠い目をしながら、恋人を思い出させる夢の話を長々とするのだった。
インタビューをするほどにヨンヒヘの興味を強めるウンソクは、彼女の日常の姿をカメラにおさめるべ<、撮影スタッフと共にヨンヒが受験する美容師試験の会場へ訪れる。しかし、受験者の中に彼女の名前がない。勤め先の美容院に電話をしてみると、驚いたことに全くの別人のイ・ヨンヒが出たのだった…。 そして一年前。当時パリに留学中のウンソクは友人を手伝いながら映画制作を学んでい々気楽な恋愛は楽しんでいたが、常に愛には飢えていた。ある日韓国舞踊団の撮影を手伝うことになったウンソクは、郊外の城を訪れる。ピンクの衣装と仮面をつけ、優雅に、情熱的に踊る一組の男女。その姿を夢中でカメラにおさめるウンソク。この華麗な踊りを披露する女性が、一年後ソウルでイ・ヨンヒを名乗り、彼の前に現れることをウンソクはまだ知る由もなかった…。 彼女はなぜ踊るのをやめ、嘘をつき、別人を装っているのか。ウンソクはイ・ヨンヒを名乗る女性から、彼女自身と、彼女の“愛”を知るために、さらにインタビューを続けた…。

スタッフ

ビョン・ヒョク監督作品
製作:イ・チュニョン
プロデューサー:イ・スンジェ、イ・ミヨン
脚本:クォン・ヨングク、オヒョリ、チョン・ジナン、ピョン・ヒョク
撮影監督:キム・ヒョング
照明:イ・ガンサン
音楽:パク・ホジュン

キャスト

イ・ヨンヒ:シム・ウナ
チェ・ウンソク:イ・ジョンジェ
ビョングォン:チョ・ジェヒョン
ミンジュン:クォン・ミンジュン

LINK

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