原題:Orgazmo

愛する彼女を救うべく、オルガズム光線を手に 今、新たなヒーローが立ち上がる。 サウスパークのトレイ・パーカーがハリウッドに挑戦状を叩きつけた 伝説のセックス・パロディ日本上陸!!

東京国際ファンタスティック映画祭'97出展作品::http://www.nifty.ne.jp/fanta/tokyo/index.htm

(全米1998年10月28日公開)

1997年/アメリカ映画/ KUZUIエンタープライズ MDPワールドワイドプロダクション アヴェンジング・コンシャス・プロダクション/ 93min/5巻2,603m/カラー/アメリカンビスタ/ドルビーSR/日本語字幕:市橋正浩 提供:KUZUIエンタープライズ、アルケミア 配給:KUZUIエンタアープライズ

2001年7月6日DVD発売/2001年7月6日ビデオ発売&レンタル開始 2000年9月23日よりシネ・アミューズにて絶頂レイトロードショー!

公開初日 2000/09/23

配給会社名 0030

解説

今や『サウスパーク』の世界的大ヒットで飛ぶ鳥を落とす勢いのトレイ・パーカー&マット・ストーン。やりすぎ・過激・不謹慎と三拍子揃ったコメディ・センスには定評のある(ありすぎる)彼らが、『サウスパーク』以前にやりたい放題やりまくったハリウッド進出第一作、それが『オーガズモ』だ。ポルノ版『バットマン』とでも言うべきヒーロー“オーガズモ”を演じるのはもちろんトレイ・パーカー。「ぼくは『オーガズモ』の主人公ジョーにすごく似ている。それに、ぼく自身がハリウッドに新参者としてやってきたときに苦労した言葉や文化の壁が、この映画にも題材として盛り込んであるしね」。そう、『オーガズモ』はアメリカン・ドリームを体現したトレイの半自伝的な作品でもある。若き(今でも若いが)トレイ&マットが、持てる全てをブチ込んだ『オーガズモ』。『サウスパーク』の原点がここにある!

 青年ジョー・ヤングは清く正しいモルモン教の宣教師。故郷のユタ州には清く正しいフィアンセもいる。ところがある日、布教に行った先がポルノ映画の撮影現場だったからさあ大変。 なぜかスカウトされたジョーは、結婚資金ほしさにポルノ・ヒーロー映画『キャプテン・オーガズモ』の主演を引き受けてしまう。頼もしい相棒チョーダ・ボーイを従え、右手に装着したオルガズム光線でバッタバッタと悪人をやっつけるスーパーヒーロー、それがキャプテン・オーガズモだ!チョーダ・ボーイ役のベンと仲良くなったジョーは、実はベンが天才科学者で、映画に登場するオルガズム光線(これを浴びた悪人はたちまちオルガズムに達して、戦闘能力がなくなってしまうのだ)を実用化していたことを知る。ホンモノの“オーガズモ”の誕生だ。 『キャプテン・オーガズモ』は大ヒット。となると当然続編の話も出てくるわけで、悪のポルノ監督マックス・オービソンはジョーを徹底的にコキ使おうともくろんでいた。ジョーが言うことをきかない?なら彼女を誘拐してでも出演させろ!と卑劣な手段に出るオービソンに、さすがのジョーもブチ切れた! かくして悪のポルノ軍団VSオーガズモ(withチョーダ・ボーイ)の、下半身を賭けた決戦が始まるのであった……。

 ポルノ業界を舞台にした映画、というと最近では『ブギーナイツ』が記憶に新しいが『オーガズモ』だって負けちゃいない。トレイたちスタッフは、1年間を費やしてポルノ産業を取材、有名ポルノ男優ファレル・ティムレイクを共同プロデューサーとしてかつぎ出すことにも成功。ポルノ映画の撮影の裏側を余すことなく見せてくれる。さらに、製作には日本の大手AVメーカー、アルケミアも出資。EVEを筆頭に、日本のAV女優がワンサカ登場するのも見逃せない。また、オーガズモの片腕ことチョーダ・ボーイ役のディーアン・バッハーとトレイは、カンフー技の訓練のため、毎日ストレッチを1時間、組み手を4時間、ランニングを1時間、瞑想を1時間行ったあと、ポルノを見まくったという。こういったムダな努力の甲斐あって、『オーガズモ』はリアリティあふれ…ない、クールでエッチなコメディとなったのである。   

ストーリー

 ジョー・ヤング青年はユタ州出身の信心深いモルモン教徒。今はロサンゼルスで布教活動にいそしむ身だが、彼には夢があった。ユタで彼を待つ信心深いモルモン教徒のフィアンセ、リサとの結婚だ。

 そのころ、ハリウッドの一角では折しもポルノ・ヒーロー映画『キャプテン・オーガズモ』の撮影が進められていた。話は簡単、片腕にオルガズム光線銃をつけたヒーロー、“オーガズモ”が、相棒のチョーダ・ボーイと共に悪に立ち向かい、美女を救出。もちろん見せ場は助けた美女とのセックス・シーンだ。監督はワンマンで知られる大物マックス・オービソン。しかし、ヒーロー役の男優がトロいので、オービソンはカンカンである。と、そこにチャイムの音。ニッコリ笑顔でドアに立っていたのは布教にやってきたジョー青年だ。頭にきたオービソンは、スタッフに命じてジョーを叩き出そうとするが、ジョーは得意のカンフー技でスタッフ連中を返り討ちにしてしまう。キレ味するどいアクションに感銘を受けたオービソンは、急遽ジョーをキャプテン・オーガズモ役にスカウト。神様の手前そんな不謹慎なアルバイトはできない、と最初は断ったジョーだったが高額のギャラは魅力的だった。リサとの結婚にはお金がいる。「本番ナシでいいんなら」と、結局ジョーは『キャプテン・オーガズモ』出演を決意する。

 さっそく翌日から撮影が始まった。見るもの聞くもの、すべてがエッチ。ジョーがこれまで知らなかった世界がそこにはあった。とまどうジョーだったが、スタッフやキャストの助けもあってなんとかキャプテン・オーガズモを演じることができた。

 さて、チョーダ・ボーイ役のベンと私生活でも仲良くなったジョーは、ベンが実は天才科学者だと知らされる。彼は、自宅の地下室で密かにホンモノのオルガズム光線銃を開発していたのだ!二人はさっそくオルガズム光線で道行く人をイカせまくってその威力を確かめるのだった。

 やがて完成した『キャプテン・オーガズモ』は、ポルノ映画始まって以来の大ヒットになり、ジョーは一躍有名人になる。しまった、有名になってリサにバレたら結婚がおじゃんだ、と悩むジョーだったが、間の悪いことにちょうどその頃ジョーを訪ねてリサがロサンゼルスにやってくる。そしてバレた!反省したジョーは、リサのハートを取り戻すためにポルノ業界から足を洗うことを決心する。決心したのはいいが、そんな甘ったれた理由で金づるを手放すポルノ業界ではない。オービソン監督は、続編の制作準備を始めていた。断るジョー。なんだと、俺様のおかげで有名になれたクセに!とブチ切れたオービソンはリサを誘拐。キャプテン・オーガズモを演じつづけなければ彼女をヒドい目にあわせるとジョーを脅迫する。

 戦いの時がやってきた。ベンが開発したオルガズム光線銃を装着し、真のオーガズモとなったジョーは、相棒チョーダ・ボーイと共にオービソンの屋敷へと潜入する。襲い来るポルノ映画スタッフ軍団!火を吹くオルガズム光線!うなるハムスター拳!果たして、ジョーはリサを救えるのか?!  

スタッフ

製作:フラン・ルーベル・クズイ、ジェイソン・マヒュー/マット・ストーン
製作総指揮:葛井克亮、マーク・デーモン、中川徳章
監督:トレイ・パーカー
脚本:トレイ・パーカー
撮影:ケニー・ジオセフィ
編集:トレイ・パーカー、マイケル・R・ミラー
作曲:ポール・ロブ
音楽製作:ダスト・ブラザーズ、ミッチェル・フランク
美術監督:トリスタン・パリ・ブルネ
衣装デザイン:クリスティン・アナッカー

キャスト

ジョー・ヤング:トレイ・パーカー
ベン・チャプレスキー:ディーアン・バッハー
リサ:ロビン・ライン
マックス・オービソン:マイケル・ディーン・ジャコブス
クラーク:ロン・ジェレミー
ロジャース:アンドリュー・W・ケムラー
Aカップ:デヴィッド・ダン
Gフレッシュ:マサオ・マキ
ナツコ:カズキ・アンナ(香月あんな)
ハツコ(eve):クマシロ・ユミコ
すしやの店員:マオ・ヤマダ(浅見まお)、ミユ・ナツキ(夏樹みゆ)

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