リメンバー・ミー
原題:同感/Ditto
シネマスクエアとうきゅう開館20周年記念作品
第21回青龍賞人気スター賞授賞(ユ・ジテ) 第21回青龍賞助演女優賞(ハ・ジウォン) 第8回春史映画芸術賞新人監督賞(キム・ジョングォン) 第8回春史映画芸術賞男子新しい顔演技賞授賞(ユ・ジテ)
2000年/韓国/111分/ヴィスタサイズ/カラー/ドルビーデジタル/日本語字幕:姜弘美 提供:角川書店、レントラックジャパン 配給:ドラゴン・フィルム
2002年4月26日DVD発売/2002年4月26日ビデオ発売&レンタル開始 2001年10月20日よりシネマスクエアとうきゅうにてロードショー公開
公開初日 2001/10/20
公開終了日 2001/11/30
配給会社名 0198
公開日メモ 会うことも見ることも出来ない。けれど、すぐそばで親しさと暖かい息づかいをお互いに感じ合えるなら、それは愛なのでしょうか。1979年に生きる女性と2000年に生きる青年の間に時を越えたけなげにも深く流れる交感があったとしたら、私たちはそれをどのような感情であると理解すれぱよいのでしょう。
解説
会うことも見ることも出来ない。けれど、すぐそばで親しさと暖かい息づかいをお互いに感じ合えるなら、それは愛なのでしょうか。
1979年に生きる女性と2000年に生きる青年の間に時を越えたけなげにも深く流れる交感があったとしたら、私たちはそれをどのような感情であると理解すれぱよいのでしょう。
『リメンパー・ミー』は韓国で2000年観客動員数第4位(100万人動員)を記録したラブ・ストーリーです。何故、こんなに人気を集めたのでしょう。それはこの2つの時代を結ぶ感情の交流が、今までに映画で描かれていなかった不思議なものだから。切なさは強烈な余韻を残します。
二人の出逢いは月食の日、壊れて動かないはずの無線機で交信して、いつしかお互いの事を話しながら惹かれてしまう二人。しかし、やがて二人を待ち受けるのは余りにも残酷すぎる運命でした。
『リメンパー・ミー』は記憶の彼方の愛の香りを呼び覚ます。時間に対する香りと懐かしさを描き、どんな時代でも若者は恋愛にひたすらに純粋に生きようとする。徐々に高まる愛とその痛みを通して、ピュアなおとぎ話として本当の感動が胸に静かな波紋を起こします。
主演の二人には、『アタック・ザ・ガス・ステーション』でブレイクし、本作で人気を不動のものにしたユ・ジテと透明感漂う美女キム・ハヌル。2000年を舞台にユ・ジテとの切ない恋の相手には多くの新人助演女優賞を受賞したハ・ジウォン。1979年のキム・ハヌルが憧れる先輩には『シュリ』のパク・ヨンウ。叙情的な音楽が感動を盛り上げます。監督は3・8・6世代のキム・ジョングォンの処女作。
脚本は演劇界の鬼才、チャン・ジン。
ストーリー
学生運動が激化する1979年のソウル。英文科に通うソウン(キム・ハヌル)は1人の男性に恋をしていた。同じ大学に通う一年上の先輩で最近除隊して、復学したトンヒ(パク・ヨンウ)だ。積極的ではないソウンはいつも影から彼を見つめ、入院中の親友ソンミ(キム・ミンジュ)に彼の事を熱く語っていた。
ある日、教室でデモのミーティングをしているトンヒを盗み見していると急に学生たちが部屋から出てきた。慌てて隠れるソウン。そんなソウンに気が付き、トンヒが教室に入ってきた。思わず近くに置いてあった無線通信機を取り、無線に興味があると嘘を付く。間違って無線機を持って帰ってしまったソウンは次の日その教室に返しに行くが、壊れているからいらない、と貰う事になってしまった。皆既月食が起きた夜、壊れている無縁機から男の声が聞こえてきた。「CALLING CQ CQ CQこちらはDS1AVO」驚いたソウンはあちこちスイッチを触り、「もしもし?」と電話のように応答してみる。「もしもしだって?」と男の声。怖くなったソウンはスイッチを切ってしまう。
次の日の夜、ソウンは無線機のスイッチを付け、恐る恐る問い掛けた。「もしもし?」数秒後、「返信ありがとう」と昨日の男の声が返って来た。男の名前はイン。驚く事にインは、ソウンと同じ大学の広告創作学科に通っていた。無線通信マニアの彼はソウンに、アマチュア無線のマニュアルを貸す事を約束する。
約束の時間になっても現われないイン。怒ったソウンは家に帰るとインに問い詰める。するとインは自分もちゃんと待っていたと反論する。話していくうちに二人は違う時代を生きている事に気が付く。何と彼らは1979年と2000年という21年もの時の中を交信していたのだ。そして二人は自分の時代の事、好きな人の事を語り合い交流を深めていった。
地下鉄がソウルの街を縫って走る2000年に生きるイン。彼は1979年のソウンと交信する事に夢中になっていた。そんな彼を不満そうに見つめるガールフレンドのヒョンジ(ハ・ジウォン)。彼女はインが、ある女性と時代を越えた不思議な交信をしている事を知り不安を募らせる。自分とのデートよりも無線機をいじってる方が好きな彼が急に生き生きとしてきたからだ。
ある時インは、ソウンに自分の両親の事を話し始める。二人が1979年に出会っている事。そして、イン、ソウンと同じ大学に通っていた事。「両親の名前はトンヒとソンミって言うんだ。知っているかい?」ソウンは動けなかった。自分が愛している人が、自分ではなく親友と結婚しているなんて。しつこく聞いてくるインに曖味な返事しか出来ず、スイッチを切る。
学校から帰ろうとしたソウンは、トンヒがデモで怪我した事を知り心配で駆けつけるが、腕を折った彼が入院したのはソンミと同じ病院だった。急速に近づいていくトンヒとソンミ。彼らの未来を知っているだけにソウンは見るのが堪えられない。悩んだ末、夜中病院に忍び込む。静かに寝ているソンミ。しかし、トンヒのギプスにはソンミからのメッセージが書かれていた。がくぜんとするソウン。
ふと、インは両親の写真を見に実家へ帰る。そこで、ソウンが両親の親友であった事を知り戸惑うイン。ソウンの愛していた先輩は自分の父親だった。親友である母が父と結ばれたのだ。
数日後、インは無線機のスイッチを入れ、涙ながらに自分の胸中を告白する。そしてインは、2000年のソウンに会いに出掛けていくのだった・・・。
スタッフ
制作:ハンマック・フイルム/ホワイトリーエンターテインメント
企画:イ・ドンゴン/イム・テギュン
製作総指揮:イム・ドンムン
脚本:チャン・ジン/ホ・イナ
脚色:チャン・ジン/ホ・イナ/キム・ジョングォン
監督:キム・ジョングォン
撮影:チョン・グァンソク
照明:シン・ハクソン
編集:キョン・ミンホ
録音:ハン・チョルヒ
音楽:イ・ウッキョン
挿入歌:「悲しいい香織り」ホン・ソンギン
「君のために」イム・ジェポム
美術:チョン・ソルアート(カン・チャンギル)
アートディレクター:キム・ジョンテ
キャスト
ユン・ソウン:キム・ハヌル
チ・イン:ユ・ジテ
ソ・ヒョンジ:ハ・ジウォン
チ・トンヒ:ハク・ヨンウ
ホ・ソンミ:キム・ミンジュ
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