原題:LOUISE(TAKE2)

心に残る作品ではありません。心に刺さる作品です。

1998年カンヌ映画祭「ある視点」クロージング 1999年サンダンス映画祭正式出品

1998年/フランス/ドルビーSR/ヨーロピアン・ヴィスタ/102分/日本語版字幕:寺尾次郎 提供:パイオニアLDC 配給:ザナドゥー

2005年07月22日よりDVDリリース 2001年8月18日、シブヤ・シネマ・ソサエティにて公開。

ビデオ時に変わった場合の題名 LOUISE TAKE2

公開初日 2001/08/18

配給会社名 0103

公開日メモ メトロの天使"ルイーズ。放浪の末、何を見つけるのか? パリを駆け抜けるストリート・キッズたちの果てしない放浪、孤独、虚無感を描いた、ポエティックな青春映画

解説


《”メトロの天使”ルイーズ。放浪の末、何を見つけるのか?》
パリを駆け抜けるストリート・キッズたちの果てしない放浪、孤独、虚無感を描いた、ポエティックな青春映画『LOUISE(TAKE2)』。愛するメトロで一日を過す少女ルイーズ。”家族”としての仲間、そして自分の居場所を探し求める彼女の彷徨いが、本当のパリを舞台に描かれる。ルイーズを演じるのは、永遠の放浪者ゲンズブールに”最後のロリータ”として見い出され、98年のカンヌ映画祭では『天使が見た夢』で見事主演女優賞に輝いた、エロディ・ブシェーズ。少女の狂気と天使のようなあどけなさをあわせ持つ彼女が、ガラスの様に繊細なヒロインを演じる。

《Paris,Metro,Jazz……Louise
     パリのアンダーグラウンドが生んだアーティスト、シグフリードの長篇第一作。》
一年のほどんどは世界各地を旅する放浪者。体の一部と化したカメラを操る映像作家。そしてストリート・ライブも行うジャズ・ミュージシャン。あらゆる”顔”を持ち、弱冠26歳にして監督、撮影、音楽全てをこなすアーティスト、シグフリードの長篇第一作である。『リービング・ラスベガス』、『ロスト・チルドレン』、『シクロ』など良質な作品をプロデュースしつづけるイニシャル・プロダクションの制作によって、彼が目と耳と肌で感じ取ってきた”パリ”の素顔が映像化されている。

《音楽と映像がセッションする『LOUISE(TAKE2)』。物語の始まりはひとつの曲だった。》
ソプラノサックスのイントロから始まるテーマ曲「LOUISE」。シグフリードは、自ら作ったその曲にインスピレーションを得て映画を撮った。『アメリカの影』におけるチャールズ・ミンガスを彷佛とさせる全篇に流れるサウンドトラックは全て彼のオリジナル。ジャズ、ヒップホップ、そしてトリップホップを融合させたセッションが、乾いた映像とシンクロする。本作では、大御所スティーヴ・レイシーやニュー・ブルーノートの旗手エリック・トルファズ、そして次回作『SANSARA』では、世界的ピアニストのマルタ・アルゲリッチやヴァイオリニストのイヴリ・ギトリスが参加。シグフリードの奏でる音楽は、ジャンルを越え、国境を越える。

ストーリー



冬のモンマルトル。メトロから、颯爽と飛び出す一人の少女。彼女の名はルイーズ。小説家の父を持つ。恋人のヤヤたちと重ねるスリや万引きは、ちょっとしたいたずらにすぎない。
そんな彼女のもとに訪れた2つの出会い。ちゃっかり者の少年ギャビーとガールハントに精を出すレミ。
ギャビーの父はメトロに陣取るホームレス。母は、売春婦。彼、ギャビーはルイーズを姉のように、恋人のように慕うちゃっかり者。でも淋しがりや。
メトロで見かけたルイーズに声をかけたレミ。女好き。無職(たまにダフ屋)。
ジャズのインプロヴィゼーションを思わせる彼らの彷徨い、それは幻想と現実の間に立ちはだかる壁さえも見えなくさせていく・・・。

スタッフ

監督・脚本:シグフリード
制作:ジャン・カゼ
音楽:シグフリード
制作総指揮:ニコラ・ダジェ
制作主任:ジュリー・フラマン
撮影:シグフリード、ヴァンサン・ビュロン、エルヴェ・ロド
録音:ジャン=リュック・アウデイ、オリヴィエ・ブッソン
編集:エルヴェ・シュネイド
音編集:アレクサンドル・ウィドメール、エレーヌ・デュクレ
調整:フランソワ・グルート
助監督:ジャン=ステファン・ソベール、イザベル・ティリョー、
    アントナン・デデ
衣芸:エマニュエル・ペルトゥス
美術:ジアコモ・マッキ
メイク:カトリーヌ・ブルション

キャスト

ルイーズ:エロディ・ブシェーズ
レミ:ロシュディ・ゼム
ヤヤ:ジェラルド・トマソン
ギャビー:アントワーヌ・ドゥ・メール
浮浪者:ブルース・マイヤーズ
ベストパズ:ナギム・ベンディディ
セラム:アブデル・ウアリ
父:ルー・カステル
レイラ:ヴェロニク・オクトン
イヴェットママ:イヴェット・ジャン
ジョアンナ:ジョアンナ・メルジリー
ソーシャル・ワーカー:ヴェラ・ブリオール
警察署長:フィリップ・アンブロシーニ
店員:ノーツァ・コーアドラ
薬剤師:パトリック・リザナ
リュクサンブール公園のウェイター:トニオ・デスカンヴェル
青いカードの男:ムス・テオフィル・ソヴィエ
ニコ:ニコラ・ピッサボエフ
オペラ座のダンサー:アリス・ウリ
ユニバースの警官:アルド〈ラス・ベガス〉
メトロのジャズマン:スティーヴ・ポッツ

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