原題:BENEATH LOCH NESS

ハリウッド版『GODZILLAゴジラ』に次ぐ、 モンスター・パニックの決定打! スコットランドの“ネス湖(ロック・ネス)”に、 これまでの“ネッシー”の定説を覆す未曾有の怪物が出現! 襲いかかる地・球・最・強・の・超・獣!人類に打つ手はあるのか!!

2001年/アメリカ映画/95min 発売・販売:アットエンタテインメント(DVD税抜4,800/ビデオ税抜:16,000)

2001年7月6日DVD発売/2001年7月6日ビデオ発売&レンタル開始

(C)2001 LOCH NESS PRODUCTIONS,LLC.All Rights Reserved

解説


“ロック・ネス=ネス湖”
凶暴・俊敏・超巨大!我々の想像を遥かに超えた未確認巨大生物
それは海のT−レックスか、聖書に記されたリバイアサンなのか——

観光で賑わうネス湖の町は、一転して恐怖のパニック状態に!
謎の生物の巨大な巣を、偶然にも発見したアメリカの調査チームは
強力な爆弾CR9で、70フィートの悪魔に挑む!

『パトリオット・ゲーム』のP・バーギン出演によるパニックサスペンス。ネス湖に怪獣は実在する!?恩師の死のナゾを探る古生物学者が、霧の湖で見つけた恐るべきモンスターの正体は?『ブレイド』『ラッシュアワー』の特殊効果で映画ファンを熱狂させた俊英“チャック・カミンスキー”が、20世紀最大の謎“ネス湖の怪物”を遂に映画化!

【チェック・ポイント!】

 英国・スコットランドのネス湖に生存すると噂される“UMA”ネッシー。世界的に有名だったその姿を写したという写真が、実は贋物だったことは1993年に明かにされたけど、未だにその存在に夢を追い続ける(大きな)お友達は数知れない。 その正体は、太古の首長竜、プレシオザウルスの生き残りという説が有力なようで、これまで映像化された作品では、96年の『永遠の夢/ネス湖伝説』と82年の『怒りの湖底怪獣/ネッシーの大逆襲』、それにネッシーではないけれど同系列の作品として、西湖を舞台にした77年の東映作品『恐竜・怪鳥の伝説』やカナダのカルデラ湖を舞台にした『魔の火山湖/甦った巨大生物の恐怖』(77年・TV放映)などがいずれも、このタイプとして描かれていた。70年のビリー・ワイルダー監督作品『シャーロック・ホームズの冒険』のように、その正体が潜水艦だった…などという反則技(苦笑)もありますが…。
 『永遠の夢〜』はジム・ヘンソン・スタジオによるネッシーの姿が、短いながらも印象的だったけど、モンスター映画というよりはファンタジー的な作品。『怒りの湖底怪獣〜』の方は、ネッシーがしっかり人を襲うお話ではあるのだけれど、監督がB級映画をZ級映画としてリメイクすることに長けた(?)ラリー・ブキャナン作品なんで、白い息を吐きながらニヤケ顔でコンニチハするネッシー君の姿は、かなりの脱力もの。しかも予算の都合で、首から下がほとんど映らなかったりして…。そんなわけで、モンスター映画としての醍醐味を感じさせてくれるネッシー映画には、これまではなかなかお目にかかれなかったのだ。
 さて、今回リリースされた『ロック・ネス』では、これまでの首長竜タイプとは異なる姿のネッシーが登場する。正確には、エラスモサウルス・タイプのUMAも登場するのだが、それはさらに巨大で邪悪な姿をした怪物の餌でしかないという設定は面白い。ド迫力のジャケット・アートが印象的な本作のネッシーは、『エイリアン2』『ブロブ/宇宙からの不明物体』『最新絶叫計画』など多くの作品で、特殊効果を担当してきたトニー・ガードナーによるもの。ジュゴンをスリムにしたような体躯に鋸の歯のような背鰭、イグアナのような頭部…なんて書くと可愛そうに取られてしまうかもしれないけれど、冷酷無慈悲に白濁した眼光などその面構えはかなり強い印象を残す。湖中を泳ぐその姿は、ハリウッド版『GODZILLA』の同様の場面を少しばかり連想させるかも。ただ、惜しむらくはその登場場面がほとんど湖中で、なおかつ全体的に短めなのだ。思いっきり俊敏な動きも、迫力はあるが全体像は掴みづらい。これは、ビデオよりもDVDの静止画で、その姿をじっくりと楽しみたいところ。観光地で謎の事故死が続発し、科学者がその正体が怪物であることを警告するが警察は取り合わず…という物語は、『ジョーズ』のラインを踏襲したもの。シルエットやその姿の一部や瞬間で期待を煽らせようという見せ方も同様で、遊覧ボートの湖中観察用のガラス越しに正体不明の何かが通りすぎる場面などゾクゾクさせてくれるシーンもあるのだが、全体的にサスペンスの盛り上がりはもう一歩か。その分、新タイプ・ネッシーにもっと暴れて欲しかった。
 『パトリオット・ゲーム』のパトリック・バーギンが、『ジョーズ』のクイント・タイプのキャラクターで出演しているなど、キャストはそれなりに豪華。『銀河伝説クルール』などの可憐な姿が印象的だったリセット・アンソニーが、こうるさいオバチャンになってしまってはいるんだけれどやはり魅力的だ。(殿井君人)

ストーリー



 TV番組の依頼を受け、ガス博士は自らの学説を証明しようとネス湖に来ていた。イギリスのスコットランド北部。ここはハイランドと呼ばれ、その中心地インヴァネスから南西方向に約40キロ伸びている細長い淡水湖、それがネス湖(=ロック・ネス)である。幅は平均1.6キロ、水深の平均は130メートル。深いところでは250メートル。水温は年間を通して摂氏5度を下がることはなく、冬季でも湖面が凍結することもない。ここはかって、古代の海洋性爬虫類の繁殖地であった可能性が強いのだ。教授たちが潜水調査中、突然湖の奥深くから巨大な衝撃が迫り、教授は湖底へ引き込まれてしまう。
 親友の訃報を受け、古生物学者のケースは急遽、現地へ飛んだ。そこでは立て続けに、不可解な失踪事件が起きていた。水面下の不気味な迷宮で、必死の調査を続けていたケース達がついに見たものは、何万年前に絶滅したはずであり、まだ何の前例もない新種の驚くべき古代生物だった!
 時を同じくして、観光客が偶然にも、岸に打ち上げられた伝説のネッシーらしき死骸を発見する。事件の解決とネッシーの発見に沸き立つ湖の町。ケース達は別の怪物の存在を主張するが受け入れてもらえない。その矢先、巨大で凶暴な怪物が全貌を現し住民たちを虐殺した。ケースたちは湖の洞窟に強力な爆薬を仕掛けた罠をつくり、70フィートの悪魔に挑む。

スタッフ

製作総指揮:リチャード・ホートン、カーク・フリードマン
共同製作:フォレスト・ライト
製作:スコット・T・ヴァンディーヴァー、フィリップ・ボターナ、フレッド・クーエンネート
監督・脚本:チャック・カミンスキー
脚本:シェーン・ピッターリング、ジャスティン・スタンレイ
撮影:フィリップ・H・ティム
編集:シェリル・シュレシンジャー
特殊効果:エリオット・ワートマン
制作デザイン:マーラ・アレクシス・スピアー
衣装デザイン:トゥール・クロス

インターナショナル・フィルム・グループ提供
ロック・ネス・プロダクション映画
制作協力:ロック・エンタテインメント&テレプール

キャスト

ケース:ブライアン・ウィーマー
ブレイ:パトリック・バーギン
エリザベス:リセット・アンソニー
ジュリー:リサ・アポストル
ジェイク:デヴィッド・アンドリオール
アンドレア:アドリア・ダウン
マイケル:ジョシュア・フィーラー
警官:ヴァーノン・ウェルズ

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