TAXi2

　全世界で“新感覚”カー・アクションとして、観客のド肝を抜いて大ヒットした前 作から2年。史上最速のタクシー、プジョー406が、なんとフランス映画史上歴代 NO.1の記録をひっさげて帰ってきた！　あの「タイタニック」「スター・ウォーズ」 を越え、公開1週間で350万人を動員、現在も尚、記録を更新中という、フランス人の 6人に1人が観た爆発的大ヒット映画が、この「TAXi 2」だ！　

　日仏サミットのためにフランスにやってきた日本の防衛庁長官の運転手に抜擢され た、スピード狂のタクシー運転手ダニエル。テロを警戒して作られた、厳重装備の護 送車に長官を乗せ、試運転をしている最中に、黒い三菱ランサーに乗った、謎のテロ リスト集団に長官を誘拐される。前作でもお馴染みの新米刑事エミリアンや、女刑事 ペトラを巻き込み、マルセイユからパリへの史上最速、前代未聞の救出作戦が、軽快 なフレンチ・ヒップホップ・ミュージックにのって展開する！

　この、史上空前のヒット作を仕掛けたのは、あのリュック・ベッソン。「レオン」 「フィフス・エレメント」「ジャンヌ・ダルク」———その新作が常に世界の注目を 集め、自ら“スピード狂”を自認する彼が、ストーリー、アクション、演出、全てに おいて前作よりスケール・アップさせ、驚異のスピード・ワールドを作り上げた！
　 過去にカー・チェイスを扱った映画は数々あるが、ただ名車を並べ、その速さや性能 を見せられるだけの作品とは違い、時速306Kmという空前のスピードから生まれるス リル、手に汗握る緊張感を観客に体感させ、驚かせながらも、その未体験のスピード ・ワールドの中で展開する人間模様、ドラマをしっかりと面白おかしく描いていると ころが、この映画の凄いところ。全作ではただのスピード狂のタクシー運転手だった 主人公と刑事が、今回はなんとフランス大統領の命を守るために奮闘する。この2人のコンビの肩に、スピードに（？）フランスの未来がかかっているのだ。しかも今回 の敵は三菱ランサーに乗った日本人！　“ニンジャ”を装ったテロリスト軍団を追っ て、舞台もマルセイユからパリへと拡大。タクシーの速さも、前回の時速250Kmから 更に加速し、史上最速の306Kmに挑戦！
　登場する車もケタ違いに多く、プジョー、 ランサー、ベンツ他、戦車や軍事用飛行機まで出動してしまう。中でもパリ中のパトカー200台以上が、クラッシュ＆ジャンピングするシーンは圧巻である。しかも、こ の生死ギリギリの危険なカー・バトルを見事にやってのけたスタントマンは、世界一 過酷なグラナダ—ダカールの王者、ジャンルイ・シュレッサー。彼を始め、世界トッ プクラスの名レーサーたちが一堂に集められ、その人間離れしたハンドルさばきを披 露している。CGなし、全て本物の、手に汗握る決死の迫力がスクリーンから伝わって くる。すでにパート3の製作準備も進行中。

　監督は前作のジェラール・ピレスから変わり、ジェラール・クラヴジックを起用。 実は彼は前作「TAXi」で、ピレス監督が不意の事故のために1ヶ月、撮影を休まざる をえなかった時、助っ人としてメガホンをとっている。その手腕がベッソンに認めら れ、「ジャンヌ・ダルク」の第二監督を経て、今回の大抜擢に至った。大ヒット作の パート2というプレッシャーに打ち勝って、見事にそれを上回る空前の大ヒットに仕 上げた彼の実力が買われ、世界中から新作のオファーが殺到している。キャストには 前作でセザール賞有望若手俳優賞にノミネートされたサミー・ナセリが再びドライバ ー役で登場。彼は「この作品は僕にとってリーサル・ウェポンだ。アメリカ的要素を まぶした本物のフランス製アクション映画に仕上がった」と語っている。彼の他にフ レデリック・ディーファンタル、マリオン・コティヤールを始め、お馴染みの顔が勢 揃い。ベッソンが新たに発掘したヨーロッパでもっともHOTな女優、エマ・シェーベ ルイの活躍ぶりも必見だ！　更に「ボンテージ・ゲーム」のジャン=クリストフ・ブ ーヴェ、「アパートメント」のツユ・シミズが新たに参加し、華を添えている。