原題:THE PATRIOT

私が盾になる。 一度は封印したはずの、戦士としての本能。 自由を勝ち取ったのは、“ゴースト”と恐れられた、一人の男だった…。

(初公開:全米2000年06月28日公開)

2000年/アメリカ映画/コロンビア映画作品/セントロポリス・エンターテインメント製作/ カラー/164min/全9巻/4,519m/スコープサイズ SDDS,SRD,ドルビーSR/字幕翻訳:菊地浩司 配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

2010年05月26日よりDVDリリース 2007年07月25日よりDVDリリース 2002年11月20日よりDVD発売&レンタル開始(SUPERBIT高音質版) 2001年2月23日DVD発売&レンタル開始 2001年2月23日ビデオ発売&レンタル開始 2000年9月23日より丸の内ルーブル他全国ロードショー公開

公開初日 2000/09/23

配給会社名 0042

解説

史上最高のギャラを手にし、キャリア最高の演技を見せるメル・ギブソンと新たなジャンルへの勇気ある挑戦を果たした監督ローランド・エメリッヒ。
『MIB』『GODZILLA』を越える、ソニー・ピクチャーズ史上最高の制作費を投入した観る者すべての心を揺さぶる、魂の感動巨編、遂に完成!!『ブレイブハート』でアカデミー受賞のメル・ギブソンと『インデペンデンス・デイ』のローランド・エメリッヒ監督。本作で史上最高のギャラを手にした大スターとヒットメイカーが、かつてないスケールでアメリカ独立戦争の真実と人間像に迫る超大作が完成した。

家族を敵から守るために立ち上がり、やがて愛国心に目覚める男をパワフルな映像美で描いた魂の感動巨編。観る人全ての心を揺さぶる壮大なドラマが観客たちの熱い涙を誘っている。

 心優しき父親が、家族を守るため、独立戦争に参加し、愛国心に燃える長男との葛藤を通じて、男としての本能と生き方を貫こうとする。『マッドマックス』や『ブレイブハート』といった大ヒット作でも、戦うヒーローを演じてみせたハリウッドの大スター、メル・ギブソンが、怒りと悲しみを胸に秘めながらも戦いに挑む兵士役に挑戦。誰もが共感できる等身大の主人公を人間臭く演じ、彼のキャリアにおける最高の名演と全米の批評家に絶賛された。

 スケールの大きな演出で観るものを圧倒するのは『インデペンデンス・デイ』の大ヒットメイカー、ローランド・エメリッヒ。「脚本を読んですぐに映画化を決意した。こんなに泣ける物語はなかった」と、戦争映画という新しいジャンルに挑戦してみせた。強圧的なイギリス支配からの自立を勝ち取ろうとしたアメリカの独立戦争。アメリカという国の新しい誕生を描いたこの作品は、彼にとって、もうひとつの“インデペンデンス・デイ”となった。

 映画の内容をリアルに再現するため、実際に戦争が行われたサウスカロライナ州でのロケーションを敢行。突然のハリケーン襲来といった思わぬアクシデントもあったが、一流のキャストとスタッフによるスケールの大きな18世紀の映像が作られていった。ちなみに戦闘シーンで使われた制服の数は1500着。小道具として300丁近いマスケット銃が常に用意され、100頭以上の馬を走らせた。まさに本物の手ごたえを持った大作作りへの意欲とチャレンジ精神が大画面の隅々まで溢れている。

 共演陣はフレッシュな新人と個性豊かな俳優たちがそろった。ベンジャミンの息子ガブリエルに全米で無礼苦衷のオーストラリア出身の期待の新星ヒース・レジャー。この映画の成功で早くも新作へのオファーが殺到している。ベンジャミンと静かな愛を育てる義理の妹シャーロットに『101』のジョエリー・リチャードソン。フランスのビルヌーブ少佐に『ジャンヌ・ダルク』のチェッキー・カリョ。悪役のタビントン大佐を憎々しげに演じるのが『アルマゲドン』のジェイソン・アイザックス。コーンウォリス将軍に『ラッシュ・アワー』のトム・ウィルキンソン。ベンジャミンの旧友のバーウェル大佐にクリス・クーパー。ガブリエルの恋人アンに新人のリサ・ブレナー。オリバー牧師に『バッドマン フォーエヴァー』のルネ・オーベルジョノワ。

 製作は『インデペンデンス・デイ』などエメリッヒとの名コンビで知られるディーン・デブリン、『プライベート・ライアン』のマーク・ゴードンとゲリー・レビンソン。製作総指揮は『インデペンデンス・デイ』のウート・エメリッヒとウィリアム・フェイ。撮影は『アンナと王様』などで知られる名カメラマン、カレブ・デシャネル。美術は『ブレイド』のカーク・M・ペトルッセリ。編集は『7月4日に生まれて』でアカデミー受賞のデビッド・ブレナー。衣裳デザインは『ワイルド・ワイルド・ウェスト』のデボラ・L・スコット。音楽は『スター・ウォーズ』など過去5回のアカデミー賞に輝く名匠ジョン・ウィリアムズ。数々のヒット映画に参加してきた超一流のスタッフが一同に会し、見事な映画つくりに貢献している。

ストーリー

 1776年、サウスカロライナ。フレンチ・インディアン戦争の勇士だったベンジャミン・マーチン(メル・ギブソン)は、農夫となり、子供の良き父親として平穏な日々を送っている。妻は他界し、今ではメイドのアビゲールが子供たちの面倒を見ていた。ベンジャミンには7人の子供がいた。18才の長男ガブリエル(ヒース・レジャー)、15才のトマス、13才のネイサン、11才のサミュエル、8才のマーガレット、5才のウィリアム、そして口がきけない3才のスーザン。

 戦争の残忍さを身を持って体験しているベンジャミンは、今では平和主義者となり、家族への愛を大切にしている。しかし、ガブリエルは愛国心に目覚め、参戦を希望する。フレンチ・インディアン戦争ではアメリカと手を組んでいたが、今ではアメリカを植民地として支配下に置くことを望むイギリス軍が、サウスカロライナ州にも迫りつつあった。チャールスタウンで住民投票が行われ、アメリカの独立を賭けた戦争への参加が可決される。その軍を指揮するのは、かってベンジャミンの仲間だったバーウェル大佐(クリス・クーパー)だあ。父親として子供たちの養育に責任を感じるマーチンは、参戦を拒み、ガブリエルと対立する。「意気地なし」と父親をなじる息子に「家族を持てば、今の気持ちがわかる」とベンジャミンは諭す。

 ガブリエルが独立戦争に参加して2年が過ぎ、今度は次男トマスが参戦を希望するが、そんな彼にもベンジャミンは再び冷やかな態度を見せる。

 やがて、負傷したガブリエルが、他のアメリカやイギリスの兵士と共にベンジャミンの農家で看護を受けることになった。そこにやってきたのが冷酷なイギリス軍のタビントン大佐(ジェイソン・アイザックス)だった。ガブリエルにスパイ容疑がかかり、連れ去られそうになる。それを冷静な態度で阻止しようとするベンジャミン。ところが、兄の危機を察知したトマスは一瞬の隙をつこうとし、タビントンに射殺される。しかも、ガブリエルはイギリス軍に連れ去られてしまった。

 大切な息子を失った衝撃に震えながら、マーチンは、二人の息子、ネイサンとサミュエルを連れて、イギリス軍を森の中で待ち伏せし、命懸けの奇襲攻撃をかけたのだ。こうしてガブリエルは無事救出された。家族を守るためには、かつて仲間だったイギリス軍と戦うしかない。息子を失った怒りと悲しみを胸に秘めたマーチンは旧友バーウェルを訪ね、独立戦争の兵士に志願する。こうしてガブリエルは父の指揮下で戦うことになり、時には対立しつつも、男同士の絆を深めていく。

 コーンウォリス将軍(トム・ウィルキンソン)のもと、イギリス軍はますます勢力を強め、バーウェル率いるアメリカ軍とビルヌーブ少佐(チェッキー・カリョ)率いるフランス軍とが協力体制を組んで、戦いに臨んだ。

スタッフ

監督:ローランド・エメリッヒ
製作総指揮:ウィリアム・フェイ、ウート・エメリッヒ、ローランド・エメリッヒ
製作:ディーン・デブリン、マーク・ゴードン & ゲリー・レビンソン
脚本: ロバート・ローダット
    (ノベライズ:『パトリオット』講談社刊〔8月18日発売〕)
衣裳デザイン:デボラLL・スコット
編集:デビッド・ブレナー
美術:カーク・M・ペトルッセリ
撮影:カレブ・デシャネル
音楽:ジョン・ウィリアムズ
   (オリジナル・サウンドトラック:a avex group〔9月6日発売〕)

キャスト

ベンジャミン・マーチン:メル・ギブソン
ガブリエル・マーチン:ヒース・レジャー
シャーロット・セルトン:ジョエリー・リチャードソン
ウィリアム・タビントン大佐:ジェイソン・アイザックス
ハリー・バーウェル大佐:クリス・クーパー
ジャン・ビルヌーブ少佐:チェッキー・カリョ
オリバー牧師:ルネ・オーベルジョノワ
アン・ハワード:リサ・ブレナー
コーンウォリス将軍:トム・ウィルキンソン
ダン・スコット:ドナル・ローグ
ジョン・ビリングス:レオン・リッピー
ウィルキンス大尉:アダム・ボールドウィン
オッカム:ジェイ・アーレン・ジョーンズ
ピーター・ハワード:ジョイ・D・ビエラ
トマス・マーチン:グレゴリー・スミス
マーガレット・マーチン:ミカ・ブーレム
スーザン・マーチン:スカイ・マッコール・バーツーシャク
ネイサン・マーチン:トレバー・モーガン
サミュエル・マーチン:ブライアン・ シャフィン
ウィリアム・マーチン:ローガン・ ラーマン

LINK

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