東映黄金時代劇・沢島忠の世界

1969/三船プロ/122分/カラー/シネスコ/

2001年三百人劇場にて、5月18日(金)PM2:30、5月22日(火)PM7:00、 5月24日(木)PM12:00、5月27日(日)PM3:45、公開 1969年12月05日公開

公開初日 1969/12/05

解説

当時斜陽の極にあった映画界を支えたスタープロのひとつ、三船プロ製作による大作時代劇で、奇をてらわず正攻法に新選組の興亡を描いた決定版。三船が近藤勇を重厚に演じ、新選組の誕生から芹沢鴨暗殺、池田屋事件、鳥羽伏見の戦いを経ての終焉までがメリハリの利いた演出で綴られる。

1958年に日本映画が最も多くの観客を動員するその前夜、大映からは増村保造が、日活からは中平康、今村昌平が、そして時代劇のメッカとなった東映京都撮影所からは沢島忠が鮮烈なデビューを果たしました。「彼以前の時代劇は、極めて定型化された表現に束縛されていた。良心的なリアリズム作家は勿論、二流三流の商売用時代劇作家でもいわゆる時代劇の面倒なお約束の束に自由を奪われていた」(増村保造)といわれるほどに、沢島は時代劇を解放し、中村錦之助、美空ひばりたちと「映画の青春」を謳歌しました。
それはまさしく錦之助・ひばり・千代之介らが躍動する晴れ渡った青空=ピーカンのイメージ。大胆に取り入れられたミュージカル・シーンや錦之助のイナセな江戸っ子ぶりを、自在なカメラワークとスピーディーなテンポで、現代感覚豊かに仕上げた沢島の作品群は今もその輝きを失っていません。

ストーリー

スタッフ

監督:沢島忠
脚本:松浦健郎
撮影:山田一夫
音楽:佐藤勝

キャスト

三船敏郎
小林桂樹
北大路欣也
三国連太郎
中村賀津雄
中村梅之助
中村錦之助
司葉子
池内淳子
星由里子
野川由美子
中村翫右衛門
田村高広

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