東映黄金時代劇・沢島忠の世界

京都市民映画祭(監督賞)

1965/東映京都/120分/カラー/シネスコ/

2001年三百人劇場にて、5月19日(土)PM1:30、5月21日(月)PM7:00、 5月22日(火)PM12:00、5月25日(金)PM12:00、6月3日(日)PM3:30、公開 1965年05月22日公開

サブ題名 (ニュープリント版)

公開初日 1965/05/22

解説

三話オムニバスによる股旅映画の名品。兇状持ちの渡世人と宿場女郎の情念のふれあい(秋の章)。

命がけのイカサマ博打がばれた老渡世人とチンピラが雪に降り込められる(冬の章)。

悪代官から村を守るため村人たちに雇われた臆病な渡世人の悪戦苦闘(春の章)。

趣向の異なる三つの話を見事にさばき冴え渡る沢島演出。

1958年に日本映画が最も多くの観客を動員するその前夜、大映からは増村保造が、日活からは中平康、今村昌平が、そして時代劇のメッカとなった東映京都撮影所からは沢島忠が鮮烈なデビューを果たしました。「彼以前の時代劇は、極めて定型化された表現に束縛されていた。良心的なリアリズム作家は勿論、二流三流の商売用時代劇作家でもいわゆる時代劇の面倒なお約束の束に自由を奪われていた」(増村保造)といわれるほどに、沢島は時代劇を解放し、中村錦之助、美空ひばりたちと「映画の青春」を謳歌しました。
それはまさしく錦之助・ひばり・千代之介らが躍動する晴れ渡った青空=ピーカンのイメージ。大胆に取り入れられたミュージカル・シーンや錦之助のイナセな江戸っ子ぶりを、自在なカメラワークとスピーディーなテンポで、現代感覚豊かに仕上げた沢島の作品群は今もその輝きを失っていません。

ストーリー

スタッフ

監督:沢島忠
脚本:笠原和夫(秋の章)/中島貞夫(冬の章)/野上龍雄(春の章)
撮影:古谷伸
音楽:佐藤勝

キャスト

[秋]
仲代達矢
桜町弘子
浪花千栄子
田中邦衛

[冬]
松方弘樹
志村喬
藤純子

[春]
中村錦之助
入江若葉
加藤武
江原真二郎
遠藤辰雄

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