人生劇場/飛車角
東映黄金時代劇・沢島忠の世界
1963/東映東京/95分/カラー/シネスコ/
2001年三百人劇場にて、5月19日(土)PM3:55、5月21日(月)PM12:15、 5月23日(水)PM7:O0、5月25日(金)PM2:30、公開 1963年03月16日公開
公開初日 1963/03/16
解説
東映任侠映画の祖として映画史を飾る大ヒット作。娼婦・おとよと駆け落ちした飛車角は、出入りで殺人を犯し下獄、5年後出所するがおとよは弟分だった宮川と結ばれていた…。鶴田と佐久間の迫真の濡れ場。ラストを飾る殴り込みは出色の出来で、以後あらゆる任侠映画はこのパターンを踏襲する。
1958年に日本映画が最も多くの観客を動員するその前夜、大映からは増村保造が、日活からは中平康、今村昌平が、そして時代劇のメッカとなった東映京都撮影所からは沢島忠が鮮烈なデビューを果たしました。「彼以前の時代劇は、極めて定型化された表現に束縛されていた。良心的なリアリズム作家は勿論、二流三流の商売用時代劇作家でもいわゆる時代劇の面倒なお約束の束に自由を奪われていた」(増村保造)といわれるほどに、沢島は時代劇を解放し、中村錦之助、美空ひばりたちと「映画の青春」を謳歌しました。
それはまさしく錦之助・ひばり・千代之介らが躍動する晴れ渡った青空=ピーカンのイメージ。大胆に取り入れられたミュージカル・シーンや錦之助のイナセな江戸っ子ぶりを、自在なカメラワークとスピーディーなテンポで、現代感覚豊かに仕上げた沢島の作品群は今もその輝きを失っていません。
ストーリー
スタッフ
監督:沢島忠
脚本:直居欽哉
撮影:藤井静
音楽:佐藤勝
キャスト
鶴田浩二
佐久間良子
高倉健
月形龍之介
水島道太郎
梅宮辰夫
山本麟一
田中春男
加藤嘉
村田英雄
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