東映黄金時代劇・沢島忠の世界

1960/東映京都/96分/カラー/シネスコ/

2001年三百人劇場にて、5月16日(水)PM4:45、5月20日(日)PM1:O0、 5月23日(水)PM2:30、6月1日(金)PM7:00、公開 1960年11月22日公開

公開初日 1960/11/22

解説

お仕着せ企画の舞台劇「森の石松」の初日が迫りイラつく高慢な演出家が、突然、江戸時代にタイムスリップ!マキノの『純情水港』(40)のリメイクだが、素顔で登場の現代部分と石松になってからの錦之助の変化ぶりが楽しめる。戦前の自由闊歩だった時代劇を現代感覚豊かに甦らせた秀作。

1958年に日本映画が最も多くの観客を動員するその前夜、大映からは増村保造が、日活からは中平康、今村昌平が、そして時代劇のメッカとなった東映京都撮影所からは沢島忠が鮮烈なデビューを果たしました。「彼以前の時代劇は、極めて定型化された表現に束縛されていた。良心的なリアリズム作家は勿論、二流三流の商売用時代劇作家でもいわゆる時代劇の面倒なお約束の束に自由を奪われていた」(増村保造)といわれるほどに、沢島は時代劇を解放し、中村錦之助、美空ひばりたちと「映画の青春」を謳歌しました。
それはまさしく錦之助・ひばり・千代之介らが躍動する晴れ渡った青空=ピーカンのイメージ。大胆に取り入れられたミュージカル・シーンや錦之助のイナセな江戸っ子ぶりを、自在なカメラワークとスピーディーなテンポで、現代感覚豊かに仕上げた沢島の作品群は今もその輝きを失っていません。

ストーリー

スタッフ

監督:沢島忠
脚本:小国英雄/鷹沢和善
撮影:坪井誠
音楽:鈴木静一

★脚本の鷹沢和善は、沢島忠と富久子夫人の共同ペンネーム。

キャスト

中村錦之助
丘さとみ
鶴田浩二
大川恵子
山形勲
進藤英太郎
千秋実
沢村宗之助
田中春男

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