東映黄金時代劇・沢島忠の世界

1960/東映京都/86分/カラー/シネスコ/

2001年三百人劇場にて、5月12日(土)PM1:30、5月14日(月)PM12:15、 5月16日(水)PM7:00、5月22日(火)PM4:45、6月1日(金)PM4:45、 6月2日(土)PM6:OO、公開 1960年06月05日公開

サブ題名 (ニュープリント版)

公開初日 1960/06/05

解説

沢島の代表作とされながら「知る人ぞ知る隠れた大傑作」(橋本治)として、長らく幻となっていた作品。泰助と傘三の兄弟は仲はよいが性格は正反対。春風駘蕩のの
んびり屋泰助は主君から不穏な動きのある国元の探索を命じられるが、なにしろ性格が大らかなもので…。山本周五郎原作の傑作。

1958年に日本映画が最も多くの観客を動員するその前夜、大映からは増村保造が、日活からは中平康、今村昌平が、そして時代劇のメッカとなった東映京都撮影所からは沢島忠が鮮烈なデビューを果たしました。「彼以前の時代劇は、極めて定型化された表現に束縛されていた。良心的なリアリズム作家は勿論、二流三流の商売用時代劇作家でもいわゆる時代劇の面倒なお約束の束に自由を奪われていた」(増村保造)といわれるほどに、沢島は時代劇を解放し、中村錦之助、美空ひばりたちと「映画の青春」を謳歌しました。
それはまさしく錦之助・ひばり・千代之介らが躍動する晴れ渡った青空=ピーカンのイメージ。大胆に取り入れられたミュージカル・シーンや錦之助のイナセな江戸っ子ぶりを、自在なカメラワークとスピーディーなテンポで、現代感覚豊かに仕上げた沢島の作品群は今もその輝きを失っていません。

ストーリー

スタッフ

監督:沢島忠
脚本:鷹沢和善
撮影:吉田貞次
音楽:鈴木静一

★脚本の鷹沢和善は、沢島忠と富久子夫人の共同ペンネーム。

キャスト

東千代之介
中村賀津雄
中村錦之助
丘さとみ
大川恵子
岡村文子
進藤英太郎
山形勲

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