東映黄金時代劇・沢島忠の世界

1959/東映京都/84分/カラー/シネスコ/

2001年三百人劇場にて、5月12日(土)PM6:00、5月14日(月)PM4:45、 5月18日(金)PM12:15、5月23日(水)PM12:15、6月2日(土)AM11:15、公開

公開初日 1959/01/03

解説

徳川御三家である尾張と紀州の若殿ふたりが窮屈なお城を抜けだし、弥次さん喜多さんとして千石船に乗り込むが、乗り合わせたのは盗賊団の一味だった。錦之助・賀津雄の兄弟コンビが活躍する、歌あり捕物ありのスラップスティック明朗喜劇。ラストの船のギャグも秀逸。

1958年に日本映画が最も多くの観客を動員するその前夜、大映からは増村保造が、日活からは中平康、今村昌平が、そして時代劇のメッカとなった東映京都撮影所からは沢島忠が鮮烈なデビューを果たしました。「彼以前の時代劇は、極めて定型化された表現に束縛されていた。良心的なリアリズム作家は勿論、二流三流の商売用時代劇作家でもいわゆる時代劇の面倒なお約束の束に自由を奪われていた」(増村保造)といわれるほどに、沢島は時代劇を解放し、中村錦之助、美空ひばりたちと「映画の青春」を謳歌しました。
それはまさしく錦之助・ひばり・千代之介らが躍動する晴れ渡った青空=ピーカンのイメージ。大胆に取り入れられたミュージカル・シーンや錦之助のイナセな江戸っ子ぶりを、自在なカメラワークとスピーディーなテンポで、現代感覚豊かに仕上げた沢島の作品群は今もその輝きを失っていません。

ストーリー

スタッフ

監督:沢島忠
脚本:笠原和夫/鷹沢和善/
撮影:坪井誠
音楽:鈴木静一

★脚本の鷹沢和善は、沢島忠と富久子夫人の共同ペンネーム。

キャスト

中村錦之助
中村賀津雄
中原ひとみ
桜町弘子
雪代敬子
月形龍之介
山形勲
杉狂児
渡辺篤
薄田研二
ダーク・ダックス
丘さとみ

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