原題:ca commence aujourd'hui

君たちの瞳が勇気を教えてくれた

1999年/フランス映画/カラー/シネマスコープ/上映時間1時間58分 配給:共同映画 後援:フランス大使館

2002年11月22日よりDVD発売開始 2001年9月8日(土)より、岩波ホールにてロードショー公開

公開初日 2001/09/08

公開終了日 2001/12/14

配給会社名 0207

公開日メモ 『今日から始まる』は、牧歌的な名作『田舎の日曜日』(84)、天才ジャズプレーヤーをモデルにした『ラウンド・ミッドナイト』(86)などで知られる、フランスの名匠ベルトラン・タヴェルニエ監督が、子どもたちの人権の尊さと、不公正と闘う人々の勇気を描いた感動作である。

解説


北フランスの炭鉱町を舞台に、教育、福祉、家族のあり方を鋭く問いかけ、不毛の時代に愛と未来を語る感動作!

《名匠タヴェルニエ監督が明日への希望を語る、薄身の作品!》
『今日から始まる』は、牧歌的な名作『田舎の日曜日』(84)、天才ジャズプレーヤーをモデルにした『ラウンド・ミッドナイト』(86)などで知られる、フランスの名匠ベルトラン・タヴェルニエ監督が、子どもたちの人権の尊さと、不公正と闘う人々の勇気を描いた感動作である。

《「子どもたちを守るために」不屈の闘いを描く、愛のドラマ》
幼稚園の園長ダニエルが、子どもたちを守るためにひたむきに闘う姿を描く『今日から始まる』は、弱者を切り捨てる社会を告発し、教育、福祉、家族の真のあり方を人々に問いかけている。また恋人ヴァレリアとの関係、彼女の息子の反抗、ダニエルの父親との葛藤もきめ細やかに描き、数世代にわたる人間の絆を映し出した愛のドラマでもある。
タヴェルニエ監督は、「小さな勝利があるからこそ人間は前進できる。ダニエルのように、不正を許さずに自分を取り巻く状況を動かそうとして、失敗や勘違いをしながらも希望を捨てない人間に惹かれる」と語る。
タヴェルニエ監督がこの作品を撮るきっかけとなったのは、友人の詩人ドミニク・サンピエロから、教師として経験した出来事を聞いたことからだった。脚本は監督の娘でこれまでも父親の作品に携わってきたティファニー・タヴェルニエとサンピエロの手による。サンピエロの体験をもとに、舞台となった町の人々をはじめ福祉関係者らの協力を得て脚本は完成した。また撮影は実際の幼稚園で行われ、子どもたちの生き生きとした表情をとらえた映像は印象深い。

ストーリー



物語の舞台は、フランス北部のかつて炭鉱で栄えた町エルナン。だが今は、炭鉱の閉鎖によって、失業者のあふれる貧しい町だ。ダニエル・ルフェーヴルは、この町で幼稚園の園長として教育に情熱を注いでいた。しかし、不況の波は子どもたちの生活環境を変え、授業料を払えない親も出てきた。
ある日、赤ん坊を連れて娘を幼稚園に迎えに来たアンリ夫人は、ダニエルの目の前で倒れこんでしまう。すさんだ生活からか、したたかに酔っていた。夫人は恥ずかしさにいたたまれず、赤ん坊と娘を残したまま走り去った。ダニエルは、二人の子どもを家に送るが、そこで電気も水道も止められたアンリ家の悲惨な暮らしを知る。
この事件を機に、ダニエルは貧困から子どもたちを守るために行動を始めた。おざなりな対応に終始する役所との対立は深まっていくが、ダニエルは彫刻家でもある恋人のヴァレリア、福祉委員のサミアらに支えられて闘いを続ける……。

スタッフ

監督:ベルトラン・タヴェルニエ
脚本:ドミニク・サンピエロ/ティファー・タヴェルニエ/ベルトラン・タヴェルニエ
撮影:アラン・ショカール
音楽:ルイ・スクラヴィス
美術:ティエリー・フランソワ
衣装:マルペッサ・ジャン
編集:ソフィー・ブルネ/ソフィー・マンドネ
製作:アラン・サルド/フレデリック・ブルブロン

キャスト

フィリップ・トレトン
マリア・ピタレシ
ナディア・カッチ

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http://www.iwanami-hall.com/
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