原題:Rules of Engagement

この夏最大のサスペンス・アクション・エンターテインメント超大作、登場!

(全米2000年4月7日公開)

2000年/アメリカ映画/カラー/スコープサイズ/DTS、SDDS/ 上映時間:2時間8分/7巻・2,630m/ 字幕翻訳:岡田壮平/ギャガ・ヒューマックス共同配給 協力:レントラック・ジャパン、ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント/ サントラCD:BMGファンハウス

2007年07月25日よりDVDリリース 2002年08月01日よりDVD発売開始 2001年1月26日DVD発売&レンタル開始 2001年1月26日ビデオ発売&レンタル開始 2000年8月12日より渋谷東急ほか、全国東急・松竹洋画系にてロードショー!!

公開初日 2000/08/12

配給会社名 0025

解説

早くもアカデミー賞最有力の声! 緊迫のドラマと感動!
殺人者か、英雄か? 時を隔てた友情が、今法廷でためされる!
スリリングなサスペンス・アクション超大作!

 中東イエメンでアメリカムーラン大使館が、大規模なデモ隊に包囲された。ムーラン大使家族に身の危険が迫る中、米軍海兵隊による救出作戦が決行された。その決死の作戦は、成功に終わったが、80名もの一般市民が海兵隊の無差別銃撃によって死亡。歴戦の勇士の狂気か? 軍人としての正しい行動か? この事件は、全世界を揺るがせ、人道主義を踏みにじる行為として非難され、アメリカ合衆国の威信を失墜させるに十分な物となった。そして、全世界注視のもと、発砲命令を出した男の軍事裁判が始まった。彼の弁護を引き受けたのは、28年来の戦友。友情は時を隔てても生き続けることができるのか? 友はほんとうに無実といえるのか? 軍人としての信頼と友情に、『真実』は手を差し伸べてくれるのか? アメリカ政府をも敵に回す裁判は、孤立無援の二人にとって、あまりにも過酷な戦いとなっていくのだった…。

 全米初登場で、いきなり第一位を獲得し、批評家からも絶賛を浴びた2大俳優の熱演による、たたみかけるサスペンスと友情ドラマが一体となった、熱い感動を呼び起こす一級のエンターテインメント「英雄の条件」。主演者には、強烈なキャラクターを持ち、ドラマに重厚さを加える俳優として、今や名実ともにトップに立つトミー・リー・ジョーンズとサミュエル・L.ジャクソン。二人がガッチリ四つに組んだ映画が面白くないはずはない。二人はベトナム戦争当時からの戦友同士。ホッジス大佐(トミー・リー・ジョーンズ)はチルダーズ大佐(サミュエル・L.ジャクソン)によって当時、分断された部隊から重傷を負いながらも助け出された。そして28年後、今度は窮地に立たされたチルダーズ大佐を、ホッジス大佐はほとんど実績のない弁護士として友情に報いようとする。28年の時を隔てた友情と信頼が、全世界が注目する大舞台で試される。真実とは何か? 二人の火花散る演技が、見る者の心を熱くさせる。他の出演者には法廷でチルダーズ大佐の行為を弾劾するエリート将校に、『L.A.コンブィデンシャル』のガイ・ピアース。大佐直属の部下として証言台に立つ大尉に、『タッチト・バイ・エンジェル』など人気テレビ番組の黒人スター、ブレア・アンダーウッド。黒幕的な国家安全保障局の官僚にウィリアム・ソーカル。イエメンのアメリカムーラン大使館から救出されるムーラン大使にベン・キングスレー。そのムーラン大使夫人に『危険な情事』『今そこにある危機』のベテラン、アン・アーチャー。ホッジス大佐の父親役にフィリップ・ベイカー・ホールと名脇役たちが勢ぞろいし、さらに作品に重厚さを加えている。

 監督は「フレンチ・コネクション」「エクソシスト」のアクション・サスペンスの巨匠ウィリアム・フリードキン。緊迫感溢れる映像表現の技は「英雄の条件」でも発揮されている。特にドキュメンタリー手法を用いた二つの異なる戦場での戦闘シーンは、迫力ある映像と共に、後半の心理劇へと高まっていく上で重要なシーンとなっている。生涯の友情を心の中で誓った悪夢のようなベトナムの戦場と、28年後砂漠の都市イエメンのアメリカムーラン大使館へ大型ヘリ数機で舞い降りる救出作戦。どちらも極限状況の中で、軍人が取るべき行動がどのようなものであるかが真に迫って来る。その撮影監督に、迫真のカメラワークを見せたベテラン中のベテラン、ウィリアム・A・フレイカー。脚本は、本作品の製作総指揮にあたった元米国海軍長官のジェームス・ウェッブの原案を元にステファン・ガーガンがあたった。プロデューサーは『フレンチコネクション』『エクソシスト』を製作したリチャード・D.ザナックとスコット・ルーディン。なお、現題の『RULES OF ENGAGEMENT』とは米海兵隊員が作戦遂行中に従うべき[交戦規定]のことを言う。強力な殺傷力のある武器を常時携行している彼らの行動は、この規定によって厳しく管理されているのである。

ストーリー

極限状況の戦場で、軍人はその使命を、友情を、籔格な<交戦規定>を守り通すことができるのか?

 1968年、ベトナム。ジャングルの最前線。ホッジス少尉(トミー・リー・ジョーズ)が率いる分隊は、待ち伏せていたべトコンの激しい銃撃にさらされ、全滅の危機に瀕していた。一方、チルダーズ少尉(サミュエル・L.ジャクソン)はべトコンヘの奇襲に成功し、その大佐と通信員を捕虜にする。ホッジスの分隊が全滅したとの知らせを、重傷を負ったホッジスから受け取ったチルダーズは、友を救おうとベトコンの通信員の頭に銃口を押しつけ、銃撃停止の指令を出せと大佐に迫った。狂気にかられたような銃声。そしてホッジスは救われた。

 28年後、ホッジスは大佐として第一線から退いて弁護士になった。一方、海兵隊屈指の歴戦の勇士として知られたチルダーズ大佐は、暴徒と化した民衆に包囲されたイエメンのアメリカムーラン大使館から、ムーラン大使(ベン・キングスレー)とその家族(アン・アーチャー)を救出せよ、という特命を受け、一個小隊を率いて大型ヘリで現地へ飛んだ。暴徒による投石と弾雨の降り注ぐなか、見事にムーラン大使の救出に成功するが、その直後、いよいよ激しくなったゲリラの襲撃を受けて、味方に次々と死傷者が出始める。チルダーズ大佐はやむなく反撃命令を下す。ところがそれは、ムーラン大使館前の群衆に向かって銃撃せよ、と言う命令だった。その結果、婦女子を含む83名もの一般市民が殺害され、百数十名が負傷した。そのことは、海外からの抗議の声のみならず、アメリカ国内からの厳しい非難を浴びる事となった。このアメリカ政府の威信を失墜させた事件の真相究明のため、軍事法廷が開かれた。検察側の背後には、海兵隊の交戦規定に違反したとして、チルダーズ大佐一人を処罰する事で政府への非難を回避しようとする意図を持った、国家安全保障局の顧問(ブルース・グリーンウッド)がいた。彼は非武装の市民を殺害し、交戦規定(RULES OF ENGAGEMENT)に違反したとしてチルダーズ大佐を弾劾する検察官として、海兵隊きってのエリート将校(ガイ・ピアース)を抜擢する。一方、市民の中に武装ゲリラが紛れ込んていたと主張するチルダーズ大佐は、自分の弁護をしてくれと、戦友のホッジズに望みを託す。ところが、そのころホッジズは、離婚によって心をすり減らし、アルコール依存症となり、「勝てない弁護士」と自ら呼ぶような男になり果てていた。チルダーズの必死の願いにホッジズは、戦場を知らないエリート将校たちを相手に、最前線に送られて、命がけで任務を遂行してきたすべての海兵隊員の誇りと、チルダーズヘの友情をかけて法廷で闘う決意を固める。そして裁判を前に、有利な証拠を収集しようとイエメンのアメリカムーラン大使館に飛んだホッジスは、壁の銃痕も生々しいムーラン大使館や負傷者が収容されている病院を訪ね、子供たちの悲惨な姿に衝撃を受ける。チルダーズの無実を証明する、決定的な証拠が得られぬまま帰国したホッジスは、友の無実を疑い始めるのだった。

 30年以上も海兵隊一筋に生きてきたチルダーズ大佐は、海兵隊の規定に違反した殺人者なのだろうか? 救出されたムーラン大使の意外な証言はなぜなのか? ホッジスは、はたして命の恩人である戦友の無実を証明できるのか? ともに戦渦をくぐり抜けてきた友に誤りは決してなかったといえるのか? 揺れ動く孤立無援の二人の心のなかで、友情と信頼がためされる…。

スタッフ

監督:ウィリアム・フリードキン
撮影監督:ウィリアム・A・フレイカー
脚本:ステファン・ガーガン
製作総指揮:ジェームス・ウェッブ
プロデューサー:リチャード・D.ザナック、スコット・ルーディン

キャスト

ヘイズ・ホッジス大佐:トミー・リー・ジョーンズ
テリー・チルダーズ大佐:サミュエル・L.ジャクソン
マーク・ビッグス少佐:ガイ・ピアース
国家安全保障局顧問ウィリアム・ソーカル:ブルース・グリーンウッド
リー大尉:ブレア・アンダーウッド
H・ローレンス・ホッジス:フィリップ・ベイカー・ホール
ムーラン大使夫人:アン・アーチャー
ムーラン大使:ベン・キングスレー

LINK

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