映画撮影、それは危険な愛の行為。

1999年/日本映画/35ミリ/ステレオ/上映時間:40分

2000年4月21日より、渋谷シネパレス独占レイトロードショー

公開初日 2000/04/21

解説

この映画は、観察者すら実験する。 廃墟の一室に撮る男と撮られる女。一台の16ミリカメラ、期限7日間。極限の対峙が導くラストシーンは、制作者の想像までも超えた。 男に届いた一通の映画撮影依頼。廃墟の一室で名も知らぬ少女をひたすら撮り続けること。期限は7日間。その他制約なし。張り詰めた空気の中、言葉もないまま一台のカメラが回り始める。撮る者と撮られる者の立場をただ一つ分かつカメラを通して、それぞれの心理がじりじりと変化してゆく。未知への怖れ、期待、拒絶そして再生。男と女へのカメラという道具を使った実験だ。そして実際に7日間で撮られたこの映画自体が、映画作家と俳優の関係を通して映画の価値を確かめる実験であり、同時にスクリーンの前のあなたまでもが、この映画で自分自身を実験することになるだろう。「実験」とはわが身で「体験」するという意味をも含むのだ。 「白痴」の手塚眞監督、注目の最新作。ライフワークの短編を撮る。 ヴェネツィア映画祭に正式出品された超大作「白痴」をはじめ、国際的評価の高い手塚眞監督。その華麗な劇場映画デビューの一方で、ライフワークとも言える実験的短編映像を学生時代から追い続けてきた革新的映像作家の旗手でもある。88年——火がテーマの「PRELUDE」、95年−−−水がテーマの「NUMANITE」、97年——土がテーマの「NARAKUE」など独特の視点と耽美的映像は絶大な支持を得てきた。そして今回、「白痴」に続く注目作品はその名も「実験映画」。自ら映像作品を発表し、クリエイターとしても注目される永瀬正敏も実際に16ミリフィルムを回し、本編中にはそのフィルムも使用されている。手塚と永瀬、2つの才能のコラボレーションで、ここに日本の映画史に残る短編が生まれた。 永瀬正敏、2000年はこの映画から始動! 最近、CMでも多彩な表情を見せている永瀬正敏が、今年本格的にスグリーンヘと帰ってくる。「実験映画」を皮切りに、石井總亙監督「エレクトリックドラゴン80000V」「五条霊戦記」、中野裕之監督「ステレオフィーチャー」、石井克人監督「PARTY7」と、話題の主演作が目白押しとなっている。競演の橋本麗香は「白痴」で浅野忠信を相手に堂々のスクリーンデビューを果たした期待のニューフェイス。雑誌「Ray」のトップモデルとしてカリスマ的な人気を誇る彼女だが、本作ではミステリアスな存在として新たなイメージを見せ、女優としての才能をさらに大きく開花させた

ストーリー

スタッフ

監督:手塚眞
撮影:藤井春日
音楽:橋本一子
美術:磯見俊裕
衣装:阿部由美子
ヘアー・メイク:勇見勝彦
照明:堀之内徹
整音:関谷行雄
特殊メイク:宗理起也
デジタル合成:山本達也
デジタル監修:古賀信明
プロディーサー:田中尚美、手塚眞
制作:梨木友徳
製作総指揮:香山哲

キャスト

永瀬正敏
橋本麗香

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