日本映画に”嵐”が吹き荒れる! 5人の監督による5色のセクシャル・ストーリー

2000年/カラー/ヴィスタサイス/ステレオ/89分/ 製作・配給:GAGA Communications,lnc.

2001年3月25日DVD発売 2000年10月6日よりビデオ発売・レンタル開始 2000年6月17日より ”MOVIE STORM”第4弾、BOX東中野にてレイトショー決定! 大阪:シネ・ヌーヴォにて7月8日(土)より レイト・ロードショー公開決定!!

公開初日 2000/06/17

配給会社名 0025

公開日メモ ドラッグとたわむれる若い世代をドラァグ・クィーンなど、最先端風俗をまじえながらスタイリッシュに描いた異色作

解説

 日本映画界が、新たなる千年紀に向けて発進する新レーペル“MOVIE STOME”。“エロス”という同一テーマのもとに、個性豊かな日本映画界の異才監督たちがその手腕を競う、ヴィジュアル新世紀のアナーキーなプロジェクトだ。
 全5作品のシリーズ中、既に望月六郎監督『通貨と金髪』、中原俊監督『歯科医』が公開され、各方面に大きな話題を呼んだばかりである。
 第4弾に放つのは、ドラッグとたわむれる若い世代をドラァグ・クィーンなど、最先端風俗をまじえながらスタイリッシュに描いた異色作『DRUG GARDEN』だ。

 監督が、また異色。個性派女優の広田レオナが監督に初挑戦。広田らしさが100%爆発した、このMOVlE STORMに相応しい、まったく斬新な作品が出現したのだ。男性監督はもちろん、他の誰にも真似出来ない胎内からの鼓動を感じて、生と死という究極のエロスがここに息づき、大きな優しさにつつまれたこの作品の持ち味のユニークさは、他に類がない衝撃。

 突如、死の観念にとらわれ発作を起こす、「パニック・ディス才一ダー(通称“P.D.”)」と呼ばれる精神神経症を患っている女優のレオナ。当然、薬とも縁が切れない。なぜこのような精神神経症に悩まされるようになったか、要因ははっきりしない。今日もまた“P.D.”の発作で病院に運ばれるレ才ナ。
 夫のフッキー、息子のマーク以外め異性を寄せつけないレオナは、しかし、女装のドラァグ・クィーンのダイコ、マーガレット、ホッシー、そしてジャンキーのモデル・チルやシンケンと楽しい共同生活を送っている。
 だが、そんな日々に変化が訪れた。ヘロインを射ちすぎたチルの死。そしてレオナの妊娠。レオナはパリでの仕事をなげうって、出産するのだろうか−−−。

 エロスとタナトス(生と死)を、ドラッグを通して日常的にナチュラルな視点で描いたこの作品。クラブでのゲームやファッションなど、ドラッグ・カルチャーをリアルにポップに表現して、これまでにない若い観客の熱い支持を得るに違いない。映像もまた、ドラッグ表現主義、とでも呼びたいハイ・キーなタッチが美しくドラッグ・ジェネレーションの心情を素直に描き出している。

 実在の登場人物が、自分自身を演じるという、現実と虚構のボーダーレスな設定がユニーク。劇中の女優・レオナを、監督の広田レオナが自ら演じ、いつにも増した独特の存在感で、ドラッグに揺れ動く主人公をセンシティブに快演。夫のフッキーには、実生活でもパートナーの吹越満。チル役にはCM、雑誌モデルなどで活躍中の佐々木千春。シンケン役にはアジア全域で活躍中の新進俳優である靖権。また、六本木や新宿などで実際のショーに出演するクリスティーヌ・ダイコ★やHOSSY、「フェアビュラス」誌の編集長マーガレットなど、本物のドラァグ・クィーンが、女優顔負けの演技を楽しませてくれる。
 その他、小沢真珠や中嶋朋子、大和武士、秋山道男、蜷川有紀、北村一輝ら広田レオナの友人が多数出演。

 ドラッグ・ジェネレーションに生きる勇気を与える、新世紀への“ドラッグ・エロス”。MOVIE STOMEの新たな成果がここにある。

ストーリー

 レオナはパートナーのフッキー、息子のマーク、そして5人の居候(売れっ子モデルのシンケン、売れないモデルのテル、&ボッシー、ダイコ、マーガレットのドラァグ・クィーンたち)と、気ままな同居生活を送っている。
 今日もワイワイ、皆で食事を楽しんでいたが、レホナが突然倒れた。いつものように、パニック・ディスオーダー(P.D.)の発作だ。突如、死の観念にとらわれ心神喪失してしまう精神神経症だ。そのために、大量のドラッグを飲んでいる。
 P.D.の原因はわからない。小さい頃からの性的トラウマの影響もありそうだが、ハッキリしない。
「…私やっぱり、男って気持ち悪い」と、レオナ。だからこそ、女装のドラァグ・クィーンや中性的なモデルたちとの暮らしが落ち着くのだろう。
 売れないモデルのチルは、今日もオーディションに遅刻しで仕事をもらえず、へロインにおぼれている。

 ラッパーのダイスKが、マークのベビー・ジッターにやってきた。子守唄はもちろんラップ。これからレオナたちは、今夜もクラブに繰り出すのだ。あでやかさを競う、ドラァグ・クィーンたちの“美の驚宴”。今夜も皆で盛り上がる。
 深夜ロケを終えてフッキーが家に戻ると、朝帰りの皆が死んだように寝転がっていた。ダイコの顔など、メイクがどろどろにとけて、かなり怖い(笑)。いつものことである。

 ある日、レオナが妊娠した。

 しかし・レオナにはパリ・ロケの仕事が、翌月から3ヶ月間入っていた。出産のために、仕事をあきらめるのだろうか。居候たちの間でも、けんけんがくがく意見が分かれる。なにやらシンケンもパリコレのモデルに受かったようだ。また一人、落ちこぼれてしまったチルは、増々ヘロインにのめり込む。「産むにしてもクスリやめなきゃね」と、ホッシー。
 ある日、チルが死んだ。

 皆の中で、何かが少しづつ変わり始めていた。パリへ旅立づシンケン。レオナはどうするのだろうか−−−。フッキーの想いは−−−。そして今日は、1999年ドラァグ・クィーンコンテストの日だった−−−。

スタッフ

監督:広田レオナ
ラインプロデューサー:鈴木浩介
音楽プロデューサー:坂井洋一
美術:富田薫
録音:滝澤修、清水修
編集:小永組雄
エグゼクティブプロデューサー:伊藤秀裕
プロデューサー:佐藤敏宏、板谷健一、林正樹
制作:エクセレントフィルム
製作・配給:GAGA(株)ギャガ・コミュニケーションズ
配給協力・宣伝:LIBERO

キャスト

レオナ:広田レオナ
フッキー:吹越満
マーク:マーク
ダイコ:クリスティーヌ・ダイコ★
マーガレット:マーガレット
ホシシー:HOSSY
チル:佐々木千春
シンケン:靖権

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