原題:Dr. Dolittle 2

ドリトル先生が帰ってくる!

2001年6月8日全米公開

2001年/アメリカ/カラー/1時間28分/ドルビーSR,SRD,DTS,SDS/字幕翻訳:松浦美奈 配給:20世紀フォックス映画

2010年12月03日よりDVDリリース 2007年11月22日よりDVDリリース 2007年07月27日よりDVDリリース 2004年10月22日よりDVD発売開始 2001年7月21日より日比谷映画ほか全国東宝洋画系にて公開

(C)2001 TWENTIETH CENTURY FOX

公開初日 2001/07/21

配給会社名 0057

公開日メモ 大ヒットコメディ「ドクター・ドリトル」がさらにパワーアップ、そしてほのぼのした可愛らしさをプラスして帰ってきた!

解説


《面白さ、楽しさ、さらにパワーアップ!あのドクター・ドリトルと愉快な動物たちが帰ってきた。》
エディ・マーフィが再び動物と話の出来るお医者さんになって戻ってくる。1998年に公開された『ドクター・ドリトル』は、全世界で3億ドル以上の興収を記録した大ヒット作。日本でも、14億の興収をあげ大ヒットした。
前作は、ヒュー・ロフティングの子供向けの古典的名作『ドリトル先生物語』を復活させて世界中の若いファンから年配のファンまで幅広く喜ばせた。また、『ビバリーヒルズ・コップ』シリーズなど出演作が世界で30億ドル以上の興収をあげている人気・実力ともにトップ・クラスのエディ・マーフィのスーパー・コメディアンとしての才能が、ドリトルに愉快でエッジのきいたひねりを加え、現代的なキャラクターとして人気を集めた。また、100種類をこえる個性豊かな動物たちのかわいらしさが子供から大人まで多くの観客の心をなごませた。
そして、いよいよ前作をはるかに凌ぐ面白さ、楽しさで続編『ドクター・ドリトル2』が日本に上陸する。今回は動物たちの数も250種類を超え、絶滅の危機に瀕している動物と自然にテーマは広がり、そして何よりも家族がいることの素晴らしさを教えてくれる。大作目白押しの21世紀最初のサマー・シーズンの中で、ファミリーで楽しめる最高におもしろくてハートフルな物語に仕上がっている。

《森が危ない、生きるか死ぬかの大問題発生!解決の鍵は2頭のクマの奇跡の恋。》
動物と会話できる才能が世間に認められたドリトル先生は、いまや世界中を飛びまわる人気者ぶり。しかし、16歳になった娘のシャリースは動物に振り回される生活にイライラ模様、父と娘の距離はいつしか遠くなり始めていた。
そんな時、森に住むビーバーからSOSのメッセージが届く。人間が木を伐採し始めたため、野生動物の生息地が危機に瀕しているというのだ。救済の道は、森に一頭しかいない絶滅危惧種のメス熊エバに結婚相手を見つけてあげること。エバが子供を産んで種族を残せば、法律で森は守られる。しかし、奇跡的にみつかった同種のオス熊アーチーは、なんとサーカスの檻育ち。野生を忘れたアーチーにエバは見向きもしない。はたして、ドリトルは2頭の恋を実らせて森を守ることができるのか?そして、失われかけた家族の絆を取り戻すことができるのか?ドクター・ドリトルの大作戦が今始まる!

ドリトル先生こと、エディ・マーフィは「これまで出演した映画の中で、一番ファンからの反応が大きかったのが『ドクター・ドリトル』だった」と語っている。そのような世界的なドリトル現象を再び巻き起こすために、今回のテーマは練りに練られた。「前作は、ドリトルが自分の特殊な才能に気づき、それにどのように対応するかについての物語だった。今回は、ドリトルが動物と話が出来ることを世界中が知っていて、その上で、家族との関係をどのように変えていくのか、また特殊な能力をどのように活用するかがポイントになった」とマーフィは語る。新作の舞台は拡大され、動物も増え、SFXも増えた。しかし、ここに描かれているのは、愉快なだけではない、動物、自然、人間に対する愛にあふれた温かい視線なのである。
ドリトルの家族は、妻リサ(クリスティン・ウィルソン)、娘シャリース(レーベン=シモーネ)、マヤ(カイラ・プラット)ともに前作と同じキャストが実現した。そして、悪徳製材会社社長のポッターを『スリーピー・ホロウ』『アマデウス』のジェフリー・ジョーンズ、ポッター側の弁護士ライリーを『ユージュアル・サスペクツ』『ア・フュー・グット・メン』の性格俳優ケヴィン・ポラックが演じている。
監督はミュージック・ビデオの監督でグラフィック・アーティストとしても活躍しているスティーブ・力ー。アイス・キューブ主演の”NEXT FRIDAY”で劇場映画デビューを果たし、成功を収めた期待の監督である。

《かわいくて、おかしい動物たちの名演技!それを支える一流スタッフたち。》
今回も動物たちはオールスター・キャスト。前作に続いて登場する毒舌家の犬ラッキー、アルコール依存症のサルはもちろん、アライグマのジョーイ、マフィアのボスみたいなビーバー、ラッキーが恋するオオカミ、他にもキリン、カメ、ワニ、カメレオン、ネコ、ネズミ、イタチなどなど250種類を超える動物たちが出演。それぞれのキャラクターにあったセリフはさらに磨きがかかり、最高に笑わせてくれる。
そして、エディ・マーフィ以上の存在感と愛らしさで観客を虜にする今回の人気ナンバーワン動物は、何といってもクマ。アーチーを演じるのは背丈7フィート、体重800ポンドのタンクで、50頭のライバル熊から選ばれた熊俳優の中の新人スターである。タンクのトレーナーはハリウッドで最も尊敬されている動物ハンドラー、ダグ・セウスが務めている。
また、動物が「話す」シーンは、特殊効果会社のリズム&ヒューズ社の最新デジタル・アニメーション技術が駆使されており、ユニークな動物の感情を見事に表現している。また、操作に5人も必要なアニマトロニクスの動物も一部使用されている。
視覚効果スーパーバイザーは、『インデペンデンス・デイ』を手掛けたダグラス・スミス。プロダクション・デザイナーは『パーフェクト・ストーム』のウィリアム・サンデル、衣裳デザインは『マルコムX』と『アミスタッド』で2度アカデミー賞にノミネートされているルース・カーター、音楽は高名なクラシックの作曲家であり、『102』『アナスタシア』などを手掛けたデイビッド・ニューマンが担当しており、一流のスタッフたちが見事な仕事をみせている。

ストーリー



自殺願望のトラを助けたことから、動物と会話できる才能を世間に認められるようになったドクター・ジョン・ドリトル(エディ・マーフィ)。今では、人間と動物の両方の患者が押しかけてきてスケジュール表は予約でいっぱい。テレビ番組にも出演して世界中を飛びまわる人気者ぶり。
そんなドリトルが一息つけるのは、美しい弁護士の妻のリサ(クリスティン・ウィルソン)と16歳の誕生日を迎えた娘のシャリース(レーベン=シモーネ)、その妹のマヤ(カイラ・プラット)が待つ我が家だった。だが、家族一緒に誕生日を祝おうとするドリトルにシャリースは「デートがあるから」と冷たい。同じ家にいながら、部屋に鍵をかけている娘との連絡方法は携帯電話しかないという有り様。思春期の娘が自分から離れていくようで寂しさを感じるドリトルだが、シャリースを迎えにきたボーイフレンドのエリック(リル・ゼーン)とは必死で張り合おうとする。
そんなドリトルの努力も空しく、シャリースがバースデーケーキのロウソクを消そうとした瞬間、驚かそうとしたネズミたちがケーキから飛び出し、シャリースはカンカンに怒ってしまう。シャリースは動物に振り回される生活にイライラしているようだった。
そんな時、森に住むビーバーからSOSが届く。「森が危ない、生きるか死ぬかの大問題発生!」。ビーバーの話では人間が木を伐採し始めたため、野生動物の生息地が脅かされているというのだ。動物の気持ちが分かって、人間と話し合えるのはドリトルただひとり。初めは戸惑うドリトルだったが、無残な伐採後の森の姿を見て、立ち上がる決意をするのだった。
「どうずれば森を救える?」ドリトルの悩みに妻のリサは、森が絶滅危惧種の生息地なら法律で伐採活動を止めさせられると助言する。そこで、動物学者で狂信的な動物愛護家のユージーン(アンディ・リッチャー)をたずねると、その森にはパシフィック・ウェスタン・ベアという絶滅危慣種が住んでいると教えられる。しかし、それはメス熊一頭だけ。子孫を残せなければ、保護されることはない。同じ種類のオス熊さえいれば問題ないのだが、ユージーンによれば奇跡的にみつかった同種のオスは、なんとサーカスの檻育ち。人工的な環境で育った熊が自然界に順応できた例は過去にないという。
しかし、そこは動物と話せるお医者さんドリトルの本領発揮、妻リサに弁護を引き受けてもらい、法廷でポッターズ製材を相手にオス熊を自然順応させることを宣言し、伐採の一時差し止め命令を取り付ける。ドリトルに与えられた期間は1ヵ月。かくして、「ダーウィンVSドリトル!」と世間が見守る中、いよいよオス熊アーチーと対面することになる。
そこにいたのは自転車を乗りこなし、ロックを歌い、スターを夢見る曲芸熊。自分が絶滅危惧種なんてことには関心がなく、ショーの人気者としての立場にすっかり満足していて”クマらしさ”のかけらもない。しかし、恋をしたことがなかったアーチーは、メス熊に興味をもち、「もし子供を作ることができたら世界一の人気グマになれる」というドリトルの言葉にすっかりその気になる。
しかし、メス熊のエバはショービジネスずれしたアーチーを鼻にもかけない。森で生きるエバにとって、猟ができて自分を守ってくれるオスでないとつきあう意味がないというのだ。そこでドリトルはアーチーに野生のクマの生き方を教えようとするが、魚採りをやれば息つぎすることさえわからず溺れる始末。何をやっても失敗ばかりのアーチーはだんだんやる気をなくしてくる。そんなアーチーにドリトルは家族がいることの素晴らしさを語る。
頭の片隅で、忙しいことを理由に家族との時間をないがしろにしてきた自分のことを考えながら。特に近頃何か思い悩んでいる様子のシャリースのことは気がかりだった。
再び、エバにアタックするアーチー。100匹単位で魚をもってくるライバルのソニーに対抗して「君の人生を愛と詩と笑いで埋めてあげる」と甘い言葉をささやく。心からのアーチーの愛の言葉に気持ちが傾くエバ。でも、”シティ・グマ”のアーチーとは住む世界が違うとまたもやふられてしまう。ドリトルの計画にいよいよ暗雲が垂れ込め始める中、ポッター(ジェフリー・ジョーンズ)と弁護士のライリー(ケヴィン・ポラック)が取り引きを持ち掛けてくる。森の土地を10エーカーだけ聖域として残してやるから、後は手を引けというのだ。弱気になるドリトルに今度はアーチーがもう一度だけチャンスがほしいとやる気をみせる。
エバのハートをゲットするアーチーの最終作戦は、体を張ってハチの巣をとること。その根性にエバも心を打たれるが、あと一歩のところで思わぬ事態が起きる。アーチーが民家に押し入って台所を荒らした凶暴なクマとして捕らえられてしまったのだ。ポッターの陰謀とわかっていても、目撃証人がイタチでは法廷で認めてもらえない。万事休したドリトルはアーチーに山の中に連れてきて一生を台無しにしたことを謝る。そんなドリトルにアーチーは言う。「それは違うよ。愛することを教えてもらって、ホントの人生を手に入れた」と。それでも、「愛されない運命なんだ」とつぶやくアーチーに、そばにいたシャリースが「そんな運命のヤツはいない」と言葉を返す。驚いたドリトルは、初めて娘のイライラの理由に思い当たる。なんと、シャリースも動物の言葉がわかるようになっていたのだ。やっと心が通い合った父娘をみて、アーチーは自分に欠けていたものが家族であることに気づく。
最愛の娘の応援を得て、ドリトルは再び立ち上がる。森の動物たちを集めて、「信じられないかもしれないけれど、おまえたぢには物凄い力が眠ってる!」と呼びかける。ドリトルのもと、総決起した動物たちの意外な行動は、果たして森を救えるのか?そしてアーチーとエバの恋の行方は?

スタッフ

監督:スティーブ・カー
製作:ジョン・デイビス
脚本:ラリー・レビン
原作"ドリトル先生物語":ヒュー・ロフティング
製作総指揮:ニール・マチリス、ジョー・シンガー
撮影:ダリン・オカダ
プロダクシヨン・デザイナー:ウィリアム・サンデル
編集:クレイグ・P・ハーリング
共同製作:ミシェル・インペレイト・スタビル、ハイジ・サンテッリ
視覚効果:リズム&ヒューズ社
衣裳デザイナー:ルース・カーター
音楽スーパーバイザー:スプリング・アスパーズ
音楽:デイビッド・ニューマン
第2ユニット監督/視覚効果ヌーパーバイザー:ダグラス・ハンズ・スミス
クマのトレーナー:ダグ・セウヌ
動物トレーナー主任:マーク・フォーブス

キャスト

ドクター・ドリトル:エディ・マーフィ
リサ・ドリトル:クリスティン・ウィルソン
シャリース・ドリトル:レーベン=シモーネ
マヤ・ドリトル:カイラ・プラット
エリック:リル・ゼーン
秘書:デニース・ダウス
クロコダイル・ハンター:スティーブ・アーウィン
エルドン:ジェームズ・L・アヴェリー
エルドンの妻:エレイン・J・テイラー
ユージーン・ウィルソン:アンディ・リッチャー
ジャック・ライリー:ケヴィン・ポラック
ジョゼフ・ポッター:ジェフリー・ジョーンズ

声優
アーチー:スティーブ・ザーン
ペピート:ジェイコブ・バーガス
エバ:リサ・クドロウ
ソニー:マイク・エップス
イヌ:ジェイミー・ケネディ
イヌ:ボブ・オデンカーク
イヌ:クニー・キャンベル
イヌ:デイビッド・クロス
メスのカメ:レネ・テーラー
酔っぱらいサル:フィル・プロクター
アライグマのジョイ:マイケル・ラパポート
ポッサム:アイザック・ヘイズ
ゴッド・ビーバー:リチャード・C・サラフィアン
ネズミ:レニ・サントニ
イタチのレニー:アンデイ・デイック
ワニ:ケヴィン・ポラック

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