原題:OSHIMAI no HI

なぜ夫婦というカタチがあるのだろう。 なぜ夫婦というカタチにこだわるのだろう。

1999年モントリオール世界映画祭正式出典 2000年パームスプリングス国際映画祭正式出典

1999年/日本映画/カラー/ビスタサイズ/モノラル/上映時間119分

2001年3月23日DVD発売/2001年3月23日ビデオ再発売 2000年10月13日よりビデオレンタル開始 2000年1月15日(土)よりシネマカリテにてレイトショー

公開初日 2000/01/15

配給会社名 0071

解説

 なぜ夫婦というカタチがあるのだろう。なぜ夫婦というカタチにこだわるのだろう。この映画は、ある2組の夫婦の物語。せつないまでに夫を愛しぬく妻・三津子(裕木奈江)と、そんな妻を守るため、仕事に我を忘れるビジネス戦士の夫・忠春(高橋和也)。そして、倦怠期に悩むもう1組の夫婦、久美(菜木のり子)と俊彦(金山一彦)。三津子は忠春の遅い帰りを、毎晩夕食も食べずに待っている。ことあるごとに忠春の体を心配し、必死にいたわる三津子に、忠春は苦痛を感じ辛くあたるようになっていく。久美は自分達とは対照的な彼らを見て、羨ましく思うと同時に不安も募らせていった。そんな時、三津子が妊娠。しかし、三津子は喜ぶ様子もなく、ある日突然消える。「おしまいの日が来た」と書き残して…。原作は、新井素子。監督は、君塚匠。

ストーリー

大学時代に知り合い、結婚をした三津子(裕木奈江)と忠春(高橋和也)。甘い生活も束の間、いつしか忠春は昼夜を問わず、二人の未来のため、三津子のためと仕事に打ち込みだす。三津子はそんな忠春のために一生懸命、家事をこなし、帰りの遅い忠春を何時になろうと夕食も食べずに待っていた。寂しい想いを日記につづりながら。
 夫・俊彦(金山一彦)との気ままな生活をしている久美(菜木のり子)。高校の時の友人でもある三津子と久美は12年ぶりに再会した。会う機会を重ねるごとに、久美は、献身的態度の三津子と仕事熱心な忠春とを見て、自分達とは対照的な夫婦関係を一方では羨望し、また一方では不安にも思うのだった。三津子は、忠春の過剰労働ともいえる毎日を心配し、いたわろうとする。しかし、そんな三津子に忠春は苦痛を感じ始め、次第に三津子に冷たく当るようになり、時には口論にもなった。それでも三津子は、忠春の体を心配し、段々とノイローゼのようになっていった。忠春と久美がその変化に気付き始めた頃、三津子が妊娠していることがわかった。忠春は子供ができたことを喜んだ。が、三津子は喜ぶそぶりを見せないばかりか、精神だけが病んでいくようだった。ある日三津子がいなくなった。日記に「おしまいの日が来た」と書き残して。

スタッフ

製作:アーバン
企画・制作:パグポインド
配給:ビターズ・エンド
エグゼクテイブプロデューサー:本多良行
企画:畠中基博
原作:新井素子「おしまいの日」新潮社刊
プロデューサー:宮川健治、八木桂子
製作統括:畠中節代
脚本・監督:君塚匠
音楽:佐藤正治
撮影:前田米造
照明:加藤松作
録音:岩倉雅之
美術:斉藤岩男

キャスト

美津子:裕木奈江
忠春:高橋和也
俊彦:金山一彦
久美:菜木のり子

岩松了
中村扇雀
山村美智子
ミッキー・カーチス
馬渕晴子
鈴木清順

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