原題:The Panic Room

鬼才・フィンチャーが突きつける、研ぎ澄まされた刃!心拍数、極限突破!!

2002年3月29日全米初公開

2002年/カラー/スコープサイズ/SRD、SDDS、DTS/113分/字幕翻訳:戸田奈津子 コロンビアピクチャーズ提供・ホフランド・ポロン制作・インデリブル・ピクチャー ノベライズ:ソニーマガジンズ/シナリオ対訳本:DHC/ オリジナル・サウンドトラック:カルチュア・パブリッシャーズ/ 配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

2009年04月01日よりDVDリリース 2004年09月08日よりDVD発売開始 2002年09月27日よりDVD発売&レンタル開始 2002年09月27日よりビデオ発売&レンタル開始 2002年5月18日より丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にてロードショー公開

公開初日 2002/05/18

配給会社名 0042

公開日メモ ジョディ×フィンチャー全世界待望のサスペンス・スリラー、遂に完成!

解説


ジョディ×フィンチャー全世界待望のサスペンス・スリラー、遂に完成!
91年「羊たちの沈黙」95年「セブン」ーー。90年代ハリウッド送り出したこの2作は、全世界に“サイコ・スリラ−”ブームを巻き起こし、各国で大ヒットを記録した。ブームの口出を切ったトマス・ハリス原作「羊たちの沈黙」はアカデミー賞最優秀作品賞主演女優・男優賞、監督賞、脚色賞の計5部門を獲得。昨年公開された完拮篇「ハンニバル」も世界各国でセンセーションを巻き起こしたことは記臆に新しい。
また『セブン』は主演のプラッド・ピットを一躍スターダムに押し上げただけでなく、その先鋭的なビジュアル/サウンド・デザインと、荒廃しきった世紀末の、その陰鬱を極めた圧倒的な世界観の描出によって、『羊たち〜』以降の亜流作品製作ブームに止めを刺し、今なおそのジャンルにおける最高傑作として不動の地位に君臨している。
そして02年『羊たちの沈黙』の主演ジヨデイ・フオスターと「セプン」のデビッド・フインチャー監督が初めて手を組んだ世界待望のサスペンス・スリラー、パニック・ルーム』が完成した!!

ニューヨーク。夫と離婚したメグは11歳の娘サラを連れ、ある富豪が遺した豪邸に引越して来た。その屋敷にパニック・ルーム”という、緊急避難用の鋼鉄製の密室が設置されていた。新たな生活が始まるはずだったその夜、事件は起こった。3人の正体不明の男たちが、突如邸内に押し入ってきたのである。メグとサラは”パニック・ルーム”に逃げ込むが男たちは邸内を破壊し尽くすと2人が身を潜めるパニック・ルームへと魔の手を伸ばしてきた。侵入者たちの目的は?”パニック・ルーム”に隠された秘密とは?邸内に吹き荒れる殺意の嵐が恐怖に怯え、逃げ隠れするだけだった母親の闘争本能に火をつける。密室の中、身体の異変を訴える娘を抱え`メグはパニック・ルームを抜け出し、侵入者たちとの命懸けの対決こ臨む。しかし予想外の出来事がさらこ2人に襲いかかった。
 極限状況下における心理戦、突如爆発する暴力、先の読めない展開が、見る者をスクリーンに釘付けにする!

主演は『羊たちの沈黙』以来初のサスペンス映画出演となるジョディ・フォスター。この映画の出演依頼に先駆けて、01年のカンヌ映画祭の審査委員長をオファーされていたが、『セブン』を見て以来、必ず仕事をしようと決めていたフィンチャーからの出演依頼は断れす、審査委員長長役を辞退し、満を持してのフィンチャー作品初主演となった。今回の役柄は、初監督も務めた『リトルマン・テイト』以来の母親役であり、また私生活でも98年に1児の母となったショディは撮影中に第2子を妊娠中だったにもかかわらず、目を見張る集中力と緊迫感溢れる感情表現、そしてクライマックスでは激しいアクションに挑戦し、見事フィンチャーの期待に応えた。
共演には『バード』『ゴースト・ドッグ』に主演、監督としても手腕を発揮している名優フオレスト・ウィテカー。本国ではミュージシャンとしても名高い「スリング・プレイド」のドワイト・ヨーカム、『ーファイト・クラブ」に続くフィンチャー作品出演となるジャレット・レト。個性派の3人が一触即発の侵入者を演じる。またジョディの娘役としてユニセックスな個性が印象的な新人、クリステン・ステュワートが抜擢されている。

監督のデビッド・フィンチャーは、『セブン』『ゲーム』『ファイト・クラブ』にいたるまで、スタイリッシュな映像・音響造形に際立ったセンスを発揮し、熱狂的な評価を集めてきた。
その一方、作品的に賛否両論が激しく半ばする、センセーショナルな問題作と見なされてきたことも事実。しかし本作では一転、シンプルなプロットをストレートかつタイトに見せ切る、サスペンス映画の王道演出を披露。プロットを読んだフィンチャーは、即座にヒッチコックの『裏窓』、そしてペキンパーの『わらの犬』を想起したという。デジタルを駆使したカメラ・ワークを用いて限定ざれた時空間にスリルとサスペンスを充満をさせ、クライマックスに向かって息つく間もない直線的なストーリーテリングに新境地を切り開いた。

ストーリー


ニューヨーク・マンハッタンの高級住宅地。離婚したばかりのメグ・アルトマン(ジョディ・フォスター)は11歳の娘、サラ(クリステン・スチュワート)を連れて、不動産屋のリンチ(アン・マグナソン)とカーランダー(イアン・ブキャナン)に案内され、新しい引越し先の下見に出かけた。案内されたタウンハウスは4階建て、エレベーターつき。しかしそれだけでなくある秘密の部屋が設置されていた。
”パニックルーム”ーー緊急時の避難用スペースとして設置されたそれは4000ポンドの鋼鉄のフレームと2トンのコンクリートで固められた部屋だった。換気装置が完備され、非常用の物資もふんだんに備蓄されていた。赤外線センサーによって自動的に開閉するドアには頑丈なデッドボルト。窓はなく内部から16台の監視カメラで家中全体をモニターできるシステムとなっていた…。
 引越しの手続きを済ませ、母子の新たな生活が始まったその晩、事件は起こった。バーナム(フォレスト・ウィテカー)、ジュニア(ジャレッド・レト)、そしてラウール(ドワイト・ヨーカム)の3人の男たちが邸内に忍び込んできたのだ。実はその家はさる金融界の大富豪が遺した屋敷だったが、その富豪の死後、遺族の間で相続争いが起きていた。遺族のひとりであり、資産配分に不満を抱えていたジュニアがギャンブル中毒で多額の借金返済に終われ、家族にも見捨てられていたパニック・ルームの設計者バーナムをそそのかし、その部屋の内部に隠されたと目される遺産の半分を盗みにきたのだった。バーナムはジュニアが飛び入りで参加させた正体不明のラウールに不信感を抱きつつも、計画に乗るしかなかった。
 第三者保管期間であり空家と踏んで押し入った3人は4Fにはサラが3Fにはメグが眠っていることを知り、激しく動揺する。意見が対立し、いがみ合う3人の侵入者たち。そんな中、異変に気付いたのはメグだった。邸内を徘徊する3人の侵入者をモニターで確認したメグは階上にあがってサラを抱きかかえ、密かに逃げようと試みる。しかし3人に発見され追い詰められた母子は間一髪”パニックルーム”に駆け込んだ。
 メグは室内の電話で警察への通報を試みるが未接続の為連絡ができない。しかし邸内マイクを通じて侵入者たちへ、警察へ通報したから早く出て行けと警告するが、電話が未接続であることに感づいている男たちは逆にモニター画面を通じてメグたちに早く出てくるように脅迫してきた。ハンマーで部屋の外壁を叩き壊しながらこのままでは埒が明かないと猛り狂ったジュニアはプロパンガスのホースを換気口に突っ込むとバルブを開いて密室内へとガスを送り始めた。ガスの匂いに気付いたメグはビニールテープで換気口を開こうと試みるが完全に塞ぎきることができない。メグは危険な賭けに出た。備え付けの防火布をサラに巻きつけると自分はコンロ着火器具を換気口に突っ込みスィッチを押した。弾き出された火花はガスに引火、誘爆の炎は室内に渦巻き、さらには室外のジュニアにも襲いかかり大やけどを負わせた。
 辛くも危機を脱したメグだったが娘の身体の急変に再び窮地に追い込まれた。糖尿病を患っているサラは一定時間内にインシュリンの注射をしないと命が危ない。しかし、注射器は部屋の外。状況が好転せずさらに対立を深めて罵りあう男たちの隙をついてメグは部屋を抜け出し、注射器が置いてある娘の部屋へと向かうのだが。

スタッフ

監督:デビッド・フィンチャー
脚本:デビッド・コープ
製作:ギャビン・ボロン/ジュディ・ホフランド/デビッド・コープ/シーアン・チャフィン
撮影監督:コンラッド・W・ホール/ダリウス・コンディ
プロダクション・デザイナー:アーサー・マックス
衣裳デザイン:マイケル・カプラン
編集:ジェームズ・ヘイグッド/アンガス・ウォール
音楽:ハワード・ショア
音響デザイン:レン・クライス
特殊効果監修:ジョセフ・ビスコシル
視覚効果監修:ケビン・トッド・ホーグ
デジタル・エフェクツ/オープニング・タイトル:コンピュ一ターカフェ
デジタル・エフェクツ監修:デビッド・エブナー

キャスト

メグ・アルトマン:ジョディ・フォスター
バーナム:フォレスト・ウィテカー
ラウール:ドワイト・ヨーカム
ジュニア:ジャレッド・レト
サラ・アルトマン:クリステン・スチュワート
スティーブン・アルトマンー:パトリック・ボーショー
リディア・リンチ:アン・マグナソン
イヴァン・カーランダー:イアン・ブキャナン
裏窓の隣人:アンドリュー・ケビン・ウォー力ー
キーニー巡査:ポール・シュルツェ
モラレス巡査:メル・ロドリゲス
スワット隊員:リチャード・コナント、ポール・サイモン、ビクター・スラッシュ、ケン・ターナー

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