原題:Evolution

この進化、阻止できるか?!今、人類のファイナルアンサー。 その生命体は30日間で、46億年分の進化を遂げる。

2001年6月8日全米公開

2001年/ビスタサイズ/SDDS・ドルビーデジタル・ドルビーSR・ドルビー/字幕翻訳:菊地浩司/103分 配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

2002年5月24日よりビデオ&DVD発売 2001年11月3日より日本劇場ほか全国東宝洋画系にてロードショー公開

サブ題名 Have a Nice End of the World

公開初日 2001/11/03

公開終了日 2001/12/14

配給会社名 0042

公開日メモ この進化、阻止できるか?!今、人類のファイナルアンサー。その生命体は30日間で、46億年分の進化を遂げる。

解説



《”Have a Nice End of the World”——人類へ、よい終末を》
アリゾナの砂漠のド真ん中に宇宙の彼方から隕石が落下した……。といっても最初は一見何の変哲もないタダの石の固まりだったのだが。数日後に、ゴルフ場のバイトのキャディがなんと小型の恐竜の死体を大学の研究室に持ち込んだ。どうやら隕石には地球には存在しない生命の種が付着していた。それはなんとも驚異的なスピード——地球が46億年かけて今日にいたる進化過程が、たった1ヶ月ですんでしまう計算———で進化(エボリューション)を始める謎の生命体だったのだ!!
隕石に付着していたDNAが数日で小型の恐竜にまで進化したという
ことは……1ヶ月後にはいったいどんな生物になるのか?その驚異的進化の究極に待ちうけるものは、人類侵略か?共存か?それともこれは地球にとって”第三の進化”の幕開けなのか?

《最新科学の成果を盛り込んだりアルなSFバイオロジカル・エンタテインメント》
DNA、遺伝子の研究がめまぐるしい進歩を遂げ、生命の神秘、進化(エボリューション)の謎はどんどん解明されつつある。DNA研究が産み出した新しい医薬品、遺伝子操作で品質管理された農作物はもちろん、今や羊や牛までクローン技術で複製される時代になった。
そんな生物学研究の最新の成果を踏まえたこの映画は、本物の生物学の教授が書いたリアルな科学に基づいたエイリアン・サスペンスの企画。このまったく新しいタイプのアイディアに興味を引かれたのが、幽霊&悪魔退治をコメディにした『ゴーストバスターズ』を世界中で大ヒットさせたアイバン・ライトマン監督。さすがのライトマン節は、ただテーマの新しさだけでは満足しなかった——「この真剣さにコメディ・タッチを加えれば、もっとおもしろくなるんじゃないか?」。こうして最新科学とSFの定番のエイリアンものサスペンス、そしてユーモアを融合させたまったく新世代エンタテインメントが誕生した。

《ヒット・メイカー、アイバン・ライトマンのもとに集まった若々しいキャスティング》
主演のコミュニティ・カレッジに左遷された元・優秀な生物学者アイラ・ケーンには、大人気テレビ・シリーズ『X-ファイル』で怪事件を解決していくFB1捜査官を演じてスターになったデビッド・ドゥカブニー。俳優の魅力を引き出すことにかけては現代のハリウッドでも傑出した名監督のライトマンが、彼の知られざるライト感覚の才能を見事に引き出した。監督も「デビッドの笑いのタイミングは絶妙だ」と大絶賛。ケインの相棒ハリーには『悪いことしまショ!』『リプレイスメント』でブレイクしたオーランド・ジョーンズ、消防士に憧れるキャディのウェインには『アメリカン・パイ』の新進ショーン・ウィリアム・スコットが扮して、このニ人が抱腹絶倒のアドリブ・ギャグを応酬する。ケインのライバルにして恋の相手役、才色兼備のアリソン・リード博士には『ブギー・ナイツ』と『ことの終わり』で二度アカデミー賞にノミネートされ、知的な美貌と大胆かつ優れた演技で、ハリウッドで今もっとも注目される女優ジュリアン・ムーア。「私はシリアスな映画やインディペンデント系の作品が多いから、こういうエンタテイメント大作の話は今まで受けたことがなかったし、ライトマンはとても楽しくて仕事がやり易い人。引き受けて本当によかったわ」と語る。アリゾナ州知事役では『ゴーストバスターズ』以来のライトマンの盟友ダン・エイクロイドも助演に駆け付け、最強の演技チームがライトマンの周りに結集した。

ストーリー



アリゾナ州の地方都市グレン・キャニオンの砂漠に、ある夜陽石が落ちて来た。翌日、近所のグレン・キャニオン・コミュニティ・カレッジで生物学を教えるアイラ・ケーン(デビッド・ドゥカブニー)と地質学を教えるハリー・ブロック(オーランド・ジョーンズ)の二人が噴石の墜落によってつくられた洞窟へ調査に行く。そこでアイラが採取した、隕石から出て来た液体を調べると、なんとそこに含まれていたのはDNA、それも地球上のあらゆる生物と異なる構造だ。しかもそのDNAはあっという間に単細胞生物に進化し、増殖していく。ノーベル賞級の発見だと喜ぶアイラとハリー。
アイラがハリーと学生たちを連れて再び洞窟に行くと、すでに地面は軟体動物のような生物と昆虫に覆われ未知の環境へ進化していた。
だが墜落現場はまたたく間に軍の調査部隊に占拠されてしまう。アイラとハリーの調べたデータがアイラのコンピュータをハッキングしていた国防省に筒抜けだったのだ。抗議に行くと、その司令官はアイラの元上司のラッセル将軍と、調査官のアリソン・リード博士(ジュリアン・ムーア)だった。アイラが以前国防省にいたことを初めて知り驚くハリーとともに、アイラはとりあえずその場を去るが、自分たちの発見を守ろうと裁判に訴える。ところが、逆にアイラが国防相時代にワクチンの開発に失敗して、”狂ケーン病”と揶揄された副作用を引き起こしてしまったことがバレ、彼らは隕石の調査から排除されてしまう。しかも何者かがアイラの研究室に侵入し、生物のサンプルもコンピュータ内のデータもすべて盗まれてしまった。頭に来て軍の駐屯する墜落現場に忍び込むアイラとハリー。うまく洞窟に入り込むが、ハリーの身体に虫が侵入して大騒ぎ。侵入者のニ人を捕まえに来たアリソンたちのおかげで、なんとか命が助かるという有り様だ。
一方、隕石墜落時にいあわせた青年ウェイン(ショーン・ウィリアム・スコット)は、その事情聴取のせいで眠れずに憧れの消防士試験に落第。バイト先のグレン・キャニオンのカントリー・クラブでクサっていると、クラブのプールに奇妙な軟体生物や魚が住み着いているのに気付く。ある夜カントリー・クラブで行われたパーティーで、酔っぱらって池のそばを散歩していた客が大トカゲのような生物に襲われる。その大トカゲは池から出て動いているうちに死んでしまうが、ウェインはその死体をアイラの研究室に持ち込む。隕石の運んだDNAがもうそこまで進化して、地下の洞窟を通じて地上にやってきたものだ。まだ酸素呼吸ができないので地上で生活できないが、そこまで進歩するのは間違いない。
そしてグレン・キャニオンの町のあちらこちらで、謎の動物が引き起こす事故が相次ぐ。この地域の地下には洞窟が網の目のように走っていて、軍が管理している洞窟からそこらじゅうに新しい生命が広がっていたのだ。ついに羽を持つ恐竜に進化して、酸素にも適応した動物が、街のショッピングセンターを襲う。アイラとハリーとウェインの三人組はなんとかこの翼竜を退治するのだが、どんどん増えて行く生物たち相手では、三人ではとてもラチがあかない。
驚異的な進化のスピードを考えれば、街が新しい生命に占領されるのも時間の問題だ。だがアイラがいくら訴えても、ラッセル将軍は聞く耳を持たない。アリソンだけは彼に理解を示し協力しようとするのだが……。
新発見に驚くとともに危機を感じた州知事(ダン・エイクロイド)が視察にやって来たころには、洞窟のなかの生命はすでに類人猿にまで進化し、監視モニターを破壊、洞窟と地上をつなぐエレベーターを乗っ取ろうとする。
この驚異のスピードで進化し、増殖する生命に、どう立ち向かえばいいのか?地球の運命は、いまやこの4人の肩にかかっている。ちょっと頼りないのだけれど・・・・・・

スタッフ

監督:アイバン・ライトマン
脚色:デビッド・ダイヤモンド、デビッド・ウェイスマン、ドン・ジャコビー
ストーリー:ドン・ジャコビー
製作:アイバン・ライトマン、ダニエル・ゴールドバーグ、ジョー・メジャック
製作総指揮:トム・ポラック、ジェッフ・アップル、デビッド・ロジャース
撮影:マイケル・チャップマンASC
美術:J・マイケル・リーヴァACE
編集:シェルドン・カーンACE、ウエンディ・グリーン・ブリックモント
VFXスーパーバイザー:フィル・ティペット
衣装:アギー・ゲラード・ロジャース
音楽:ジョン・パウエル
プロデューサー補/
ユニットプロダクション・マネージャー:ポール・ディーソン

キャスト

アイラー:デビッド・ドゥカブニー
アリソン:ジュリアン・ムーア
ハリー:オーランド・ジョーンズ
ウェイン:ショーン・ウィリアム・スコット
ウッドマン将軍:テッド・レバイン
ディーク:イーサン・スプリー
ダニー:マイケル・レイ・バウアー
ジョンソン:パット・キルベイン
フレミング:タイ・バレル
ルイス州知事:ダン・エイクロイド
ナディーン:キャサリン・タウン

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