原題:GREEN MILE

全米が心から泣いた。かつてない驚きと感動につつまれて…。

全米1999年12月10日公開

1999年/アメリカ/188分/カラー/ビスタサイズ/ドルビーデジタル SDDS、DTS/ サントラCD:ワーナーミュージック・ジャパン/原作:新潮文庫刊 提供:ギャガ・コミュニケーションズ/フジテレビ/ポニーキャニオン/博報堂/ ヒューマックスピクチャーズ 協賛:広美 デジタル・メディア・ラボ 配給:ギャガ=ヒューマックス共同配給

2005年03月02日よりDVD発売開始 2000年3月25日より日本劇場他全国東宝洋画系にて超拡大ロードショー! 2000年11月15日よりビデオ発売・レンタル、DVD発売開始!

公開初日 2000/03/25

配給会社名 0025

解説

処刑室へ送られる受刑者が、最後に歩む緑色のリノリウムの廊下、グリーンマイル。そこは、生と死の分かれ道だ。1935年のコールド・マウンテン刑務所。このマイルに、ひとりの受刑者が送られて来る。彼の名はジョン・コーフィ。世の中のあらゆる苦しみを自分のものとして、命の奇跡を生み出す男。不思議な癒しの力で、人生の光と陰を照らし出す彼の物語を見た人は、気づくだろう。人間には、誰にでも、それぞれの歩むべきグリーンマイルがあることを——。

『フィラデルフィア』『フォレスト・ガンプ/一期一会』で二度のアカデミー賞に輝くトム・ハンクスと、デビュー作『ショーシャンクの空に』で一躍名匠の仲間入りを果たしたフランク・ダラボン。ヒューマニズムに溢れる寓話の語り手としてまさにベスト・カップリングのふたりが、スティーヴン・キングの最高傑作と謳われるベストセラーの映画化に挑んだ。

ストーリー

まるで雷に打たれたような衝撃だった。娯楽室のTVに映った『トップ・ハット』の名場面。アステア&ロジャースの優雅な舞いを目にしたとたん、私の心は老人ホームの現実から離れ、一気に1935年のあの日へと引き戻された。60年間、胸に秘めてきたグリーンマイルでの出来事。それを、これから私は、友人のエレインに話して聞かせようと思う。

私の名は、ポール・エッジコム。大恐慌時代の1935年、私はジョージア州のコールド・マウンテン刑務所で看守主任を務めていた。受け持ちは、死刑囚舎房のEブロック。グリーンマイルを通って電気椅子に向う受刑者たちを、できるだけ心安らかに死なせてやることが、我々Eブロックの看守の仕事だ。副主任のブルータルや、ハリー、ディーンたち常勤の看守は、皆ここでの仕事のやり方を心得ていた。しかし、州知事の義理の甥にあたる新人のパーシーは、受刑者いじめに喜びを感じる卑劣な性格の持ち主だった。
そのパーシーの嘲りの言葉を浴びながら、ジョン・コーフィがEブロックへ送られてきたのは、私の尿道炎が最悪の症状を呈し始めたころのことだ。コーフィは、身長2メートルを越す大男の黒人だった。しかし態度は物静かで、子供のように暗闇を怖がり、その目には始終涙が溢れていた。独房に落ち着くと、彼は私に握手を求めてきた。驚きにかられながらも、私は彼の手を握り返したのだが、いま振り返ると、それはコーフィが不思議な力を発揮した最初の瞬間だったように思える。
当時、Eブロックにはコーフィ以外にふたりの死刑囚がいた。ひとりはネイティブ・アメリカンのビターバック。もうひとりは、フランス系南部人のドラクロア=通称デルだ。このデルの独房に、ネズミが訪れるようになったのは、ビターバックが処刑された直後のことだった。デルの腕と腕を起用に渡り歩き、糸巻きを前足でクルクル廻す芸達者なこのネズミはミスター・ジングルズと名づけられ、デルの無二の親友になった。
数日後、Eブロックに新たな受刑者が加わった。「ワイルド・ビル」の異名をとる凶悪犯のウォートンだ。鎮静剤を打たれたフリをしてEブロックまで運ばれて来た彼は、室内に足を踏み入れるや凶暴な正体を現し、ディーンを瀕死の目に合わせた。駆けつけたブルータルのおかげで騒動はおさまったものの、その日、朝から尿道炎の激痛にさいなまれていた私は、部下たちが解散したあとの廊下にへたりこんでしまった。そこに、コーフィの呼びかける声がした。「ボス、こっちへ来てください」そう言われても、私にはもはや立ち上がる力もない。が、どうにか気力を振り絞ってコーフィの独房の前に行くと、格子のなかから手が伸び、私は彼の胸元に引き寄せられてしまった。恐怖が全身を走り抜ける。しかし、その衝撃は、次に起きた出来事の驚きにたちまちとって代わられた。なんとコーフィの手の下で、激痛がウソのように消えたのだ。「オレに何をした?」「助けたんですよ、ボス。楽になったでしょ」確かに。病の苦しみから解放された私は、その晩、妻のジャニスと久々にベッドを共にすることができたのだった。
翌朝、私は半休をとり、コーフィの官選弁護人をつとめたハマースミスを訪ねることにした。私を苦しみから救ってくれたコーフィが、双子の少女を惨殺するほどの悪人とは思えなくなったからだ。だが、予想に反して、ハマースミスはコーフィの有罪を確信していると言う。果たして本当にそうなのだろうか?
そんな疑念を裏付ける事件が起きたのは、デルの処刑前日のことだった。パーシーに踏み潰されて瀕死の状態に陥ったミスター・ジングルズに、コーフィがまたも不思議な力を発揮したのだ。コーフィの大きな手に包まれたミスター・ジングルズが死の淵から蘇る姿を目撃したとき、私は確信した。コーフィは少女を殺していない。彼は、死んだ少女を発見し、持てる癒しの力で生き返らせようとしただけなのだ。
この思いは、私を大胆な行動に駆り立てた。刑務所長のムーアズの妻で、脳腫瘍を患ったメリンダのもとへ、コーフィを連れて行く計画を思い付いたのだ。私は、ブルータス、ディーン、ハリーを自宅に招き、協力をあおいだ。作戦の第一段階は、まずEブロックの問題児ビリーにモルヒネを盛り、コーフィの脱出劇が行われているあいだ眠らせておくこと。第二段階は、邪魔物のパーシーを拘禁室へ閉じ込めることだった。
モルヒネで眠り込んだと思ったビルがムックリと起き上がり、独房から出たコーフィの腕をつかむというアクシデントが派生したものの、我々の計画はほぼ狙い通りに運んだ。期待したとおり、コーフィに病を吸い出されたメリンダは、見違えるように元気を取り戻した。しかし、コーフィは、その病を体の中に留めたかのように苦しみ、歩くことも覚束ないほど弱っていたのだ。そんなコーフィの行動を、ブルータルは、自ら死を選ぼうとしていると思い込んだようだ。
しかし、ブルータルは間違っていた。独房に戻されたコーフィは、拘禁室から解放され悪態をつくパーシーの胸座をつかむや、何かを彼のなかに吹き込んだのだ。
ようやくコーフィから離れたパーシーは、ふらふらと正気を失った表情でビリーの独房の前へ歩み寄り、立て続けに6発の銃弾を放った。あまりの事の成り行きに、私は、ただ黙ってコーフィをみつめるしかなかった。彼はなぜ、パーシーにビリーを殺させたのか? そんな私の疑問に答えるかのように、コーフィは、独房から手をのばして言った。「ウォートンに腕をつかまれたとき、奴の心のなかが見えたんです。ボス、私の手を握ってください。自分の目で見てください」握り合ったコーフィの手から、一連の映像が電流のように流れ込んで来る。それは、ビリーが双子の少女を惨殺するまでのおぞましい光景だった。そう、やはりコーフィは、罪を犯していなかったのだ。しかし、それが判ったからといって、私たち看守に何ができるのだろう?奇跡を起こす力を持ったコーフィ——神がこの世に遣わした贈り物のようなこの男をグリーンマイルへ導くことが、私たちの果たすべき仕事なのだ。
自分の運命を、これほど呪わしく思ったことはない。処刑を2日後に控えた夜、私は妻の助言に従ってコーフィの独房に行き、彼が何を望んでいるかを尋ねた。「俺の望みはすべてを終わらせることです」それが、コーフィの答えだった。「人々がお互いに傷つけあうのに疲れた。この世界から感じられ、聞こえてくる苦痛の叫びに疲れたんです」「でも、お前のために俺たちがしてあげられることが何かあるはずだ」ブルータスの言葉に、しばらく考え込んだコーフィは、「映画を見たことが一度もない」と答えた。
かくしてコーフィは、刑務所のホールで生まれて初めての映画を見ることになった。『トップ・ハット』のアステア&ロジャースの踊りに、コーフィは無邪気に目を輝かせた。「あの人たちは天使だ。天国にいる天使だ」
そしてついに、コーフィがグリーンマイルを歩く日がやって来た……。

スタッフ

音楽:トーマス・ニューマン
衣装デザイン:キャリン・ワグナー
編集:リチャード・フランシーブルース
美術:テレンス・マーシュ
撮影監督:デヴィッド・タッターソル
原作:スティーヴン・キング
製作:デヴィッド・ヴァルデス、フランク・ダラボン
脚本・監督:フランク・ダラボン

キャスト

ポール・エッジコム:トム・ハンクス
ブルータス“ブルータル”ハウエル:デヴィッド・モース
ジャン・エッジコム:ボニー・ハント
ジョン・コーフィ:マイケル・クラーク・ダンカン
ハル・アームズ:ジェームズ・クロムウェル
エデュアール“デル”ドラクロア:マイケル・ジェッター
アーレン・ビターバック:グラハム・グリーン
パーシー・ウェットモア:ダグ・ハッチンソン
“ワイルド・ビル”ウォートン:サム・ロックウェル
ディーン・スタントン:バリー・ペッパー
ハリー・ターウィルガー:ジェフリー・デマン
メリンダ・ムアーズ:パトリシア・クラーソン
トゥート・トゥート:ハリー・ディーン・スタントン

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