東京国際ファンタスティック映画祭'97上映作品::http://www.nifty.ne.jp/fanta/tokyo/sakuhin/ekoeko/ekoeko.htm

1997年/日本映画/93min/発売:タキコーポレーション

1998年1月劇場公開作品 2001年4月27日DVD発売

解説

なぜ、今『エコエコアザラク』なのか?
 70年代の怪奇マンガブームにおいて、主人公が黒魔術を使う美少女という点で異彩を放っていた作品、それが『エコエコアザラク』でした。

 1995年、『エコエコアザラク』は吉野公佳、菅野美穂の2大アイドルを得て、劇場作品『エコエコアザラク WIZARD OF DARKNESS』として蘇りました。映画は好評を博し、続編の『エコエコアザラクII BIRTH OF THE WIZARD』やTVシリーズ『エコエコアザラク THE SERIES』が制作され、人気を博しています。
 そして1997年、TVシリーズから凱旋し、待望の最新作『エコエコアザラクIII MISA THE DARK ANGEL』として、黒井ミサは再びスクリーンに降臨することになったのです!

 もういちど問う!なぜ、今『エコエコアザラク』なのか?
 答えの1つは、佐伯日菜子という女優の存在にあるのかもしれません。70年代に誕生した黒井ミサのイメージを損なうことなく、なおかつ90年代の世にあって決して埋没することのない個性と輝きを兼ね備えた女優、それが佐伯日菜子なのです。彼女の存在なしには、90年代の黒井ミサ像は語れません。
 他に答えを求めるなら、黒井ミサのキャラクター性でしょうか。昨今は主人公が優柔不断に自らの存在について悩む作品が流行してます。しかし、ミサはいつも自分の位置づけをわきまえています。そしていざという時に甘ったれて物事を投げ出したりはしません。黒井ミサは現代の悩めるヒーロー達へのアンチテーゼなのです。

ストーリー

とある街角、雑踏の中に突如、全身焼き爛れた少女が出現した。彼女は「ミサ! 黒井ミサ!」という謎の絶叫を残して絶命する…。遺体が解剖に回された後も、謎は深まるばかりであった。どのような手段を講じても、遺体の組織崩壊が止まらないのだ。
 この“遺体”が安置されている病院に忍び込む2つの人影。事件の異常性を察知した謎の美少女・黒井ミサ(佐伯日菜子)と、その叔父であり、魔法医学者でもある黒井サトル(趙方豪)だ。2人は、この異常な死体が、強大な魔力を持つ者同士の戦いの結果であること、そして、死体の首筋に謎の“刻印”が押されていることを調べ上げる。さらに、遺留品から、この事件が「セントセイレム女学院」という名門女子校と関連があることを知るのだった。
 少女たちの花園で、惨劇の幕は開かれる…人類の命運をかけて、壮絶な戦いが始まる!

スタッフ

原作:古賀新一(秋田書店刊「サスペリア」連載)
企画:山地 浩(ギャガ・コミュニケーションズ)、円谷 粲(円谷映像)
プロデューサー:千葉善紀、板谷健一、今井朝幸、太田裕輝
脚本監修:梶 研吾
脚本:七月鏡一、林壮太郎
脚本協力:新田隆男、近藤巧治
音楽:鈴木大介/主題歌:「すべての出会いと別れに」FANATIC◇CRISIS(フォーライフ)
監督:上野勝仁
撮影:西久保維宏
照明:原 春男
録音:三澤武徳
美術:石毛 朗
特殊メイク:原口智生
デジタル・エフェクト:支岐善啓
編集:矢船陽介
製作:GAGA PRODUCTIONS
制作:円谷映像
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
宣伝・配給協力:ゼアリズ

キャスト

佐伯日菜子(黒井ミサ)
七海彩夏(新人)
萩原由紀
高橋あゆみ
三輪ひとみ
藤村ちか
山本エレナ
滝村裕子
梅津 栄(特別出演)
趙方豪(黒井サトル)

LINK

□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す