原題:WHEN JUSTICE FAILS

ANEC未公開秀作コレクション第1弾 アカデミー賞主演女優賞受賞(『愛は静けさの中に』)女優マーリー・マトリン主演 本格派サイコサスペンス・スリラー 静寂を切り裂く狂った正義の調べが流れ、本格演技派マーリー・マトリンが落ちていく。 あなたは真実にたどりつけるか…

2000年/アメリカ映画/91min/発売:ANEC

2001年6月8日ビデオ発売

解説


「愛は静けさの中に」(1986)で鮮烈なデビューを飾り、1987年のアカデミー賞主演女優賞をはじめ、数々の栄誉に輝くマーリー・マトリン主演のサイコ・サスペンス・スリラー。
マトリン演じるカティは難聴の女検事であり、事件の第一容疑者。人の裏切に怯え事件の渦中、カティに溺れていく刑事フランク。フランクの相棒でゲイの刑事ロッド。この3人が、無罪釈放された確信レイプ犯が床屋の髪切ハサミで去勢されるという異常な殺人事件の中で、疑惑と真実、裏切と信頼に翻弄されながら、事件は核心に近づいていく…!
劇場映画、TV、ドラマと幅広く活躍し続ける実力派監督アラン・A・ゴールドスタインによる、ヒッチコックの「サイコ」の才気、またデ・パルマ監督の「殺しのドレス」のショッキング、キャサリン・ターナー主演の「白いドレスの女」のサスペンスを十二分に堪能できるのアメリカン・フィルム・ノワール。
巧妙に仕掛けられた上質の裏切があなたの心を捕らえる…。

ストーリー




アメリカ———。
刑事フランク・ハーレイは離婚や警察内部での裏切りで人間関係にうんざりしていた。捕らえたばかりのゲイの売春婦ロッドは、内偵中の刑事で実は新しいパートナーだった。はじめは不安だったフランクだが、徐々に彼に信頼を感じていく。そんなある日、ある名門ホテルで去勢された男の死体が見つかり、まもなく大きな床屋はさみが凶器として見つかる。

検証で犯人が赤い髪のかつらをつけているのが判明。更に鎮静効果のあるセコナールが摘出される。被害者の身辺調査をしていくうち、ここ1ヵ月の間に彼がレイプと過度の暴行の罪に問われていたことが明らかとなった。

被害者の身辺を探るうちに二人は、彼がやり手の女検事カティのもとで無罪を勝ち取った数少ない容疑者であることを知る。カティの有罪確定率が98%でしかも難聴だと知り、二人は強烈に興味を持ち、彼女を尾行することにする。

手話通訳のジョッシュを伴い、法廷でレイプ犯罪を扱う彼女は、巧みな尋問を展開していたが、容疑者は無罪放免された。裁判所を後にする彼女の、容疑者への冷たく憎悪に満ちた顔。

そして第二の殺人。前とまったく同じ現場の状況。同じメーカーのはさみで去勢された被害者。今回の被害者は、前日の法廷で無罪放免となったウィリアムだったのだ。ロッドの提案で、プロファイリングが行われその結果容疑者は二重人格である可能性が非常に高く、どちらの性別でもありえると言う。
“二つのレイプ事件……殺された2人の容疑者”

二人の容疑はカティに向いていった。彼らのチーフは検察庁とのトラブルを恐れていたが、彼女への尋問を許可した。

尋問のためにカティの家へ向かう彼らを、うかがう正体不明の赤い髪の女。

尋問は腹の底の探りあいだ。彼らはカティに放り出されるが、互いに奇妙に惹かれあうのを感じていた。

捜査会議。カティは、父親から度重なる性的虐待を受けた悲惨な過去を持つことがわかった。そして彼女が12のときに二つの殺人事件と同じ手口で彼女の父親は殺された。これで全てが結びつくのか?

追う者と追われる者、優勢と劣勢。その複雑なゲーム。
女から弄ばれながらもつけこむ隙を狙う男。交友関係と敵対関係。
これは鏡に映った自分なのか?

彼女の語る奇妙で暴力的な肉親との過去。
彼女への疑惑と惹かれていく感情に翻弄されていくのを止められないフランク。

真実と感情、倫理と直感。
自らのゲームのルールに縛り付けられ、がんじがらめになり、翻弄されていくしかないのか?!

スタッフ

製作・監督:アラン・A・ゴールドスタイン

キャスト

マーリー・マトリン
ジェフ・フェイフィー
チャック・シャマッタ
チャールズ・パウエル
カール・モロット

LINK

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