“勝負”が彼女たちの仕事 共感度100%!新しい“恋愛・関係ムービー”の誕生。

第14回東京国際映画祭ニッポン・シネマ・ナウ正式出品::http://www.tiff-jp.net/

2001年/日本/カラー/118分/ 製作:とらばいゆ・フイルム・パートナーズ 配給:ザナドゥー、アミューズピクチャーズ

2002年10月25日よりビデオ発売&レンタル開始 2002年10月25日よりDVDセル&レンタル開始 2002年3月23日よりテアトル新宿にて公開

羽生善治王将就位式にて::http://cinema.fan.to/topics/topics.php?number=108&tosi=2001&tuki=04

(C)2001 Travail FIlm Partners

公開初日 2002/03/23

配給会社名 0008/0103

公開日メモ 主演の女流棋士2人に、テレビ・CFで活躍中の瀬戸朝香、モデルとしても有名な市川実日子が扮し、映画監督塚本晋也、若手実力派村上淳が脇を固めた、働く女のためのラヴ・ストーリー。

解説


Travail [フランス語男性名詞]
1.仕事、労働、勉強 2.職、職務、職場 3.労働者

愛と仕事、オンナとオトコ。もつれた時のサプリメント・ムービー

アダムとイブの昔から男と女は、お互いに惹かれあいながらもなぜか相手を完全に理解できないジレンマを抱えて生きてきました。歴史上の事件や芸術のモチーフに“男女の愛”が繰り返し登場するのも、男と女の間に立ちふさがる大きな壁を乗り越える決定的な答えが見つかっていないからでしょう。『とらばいゆ』はどこにでもいる共稼ぎの夫婦とどこにでもいる恋人同士、2組のカップルが“愛か仕事か”をめぐって壮烈なマシンガントークを繰り広げる全く新しいラブ・ストーリー。男と女のちょっとした行き違いに身に覚えがあり、悩んだ経験のある全ての人に観てほしい作品です。

仕事をする全ての女性の為に作りました

『とらばいゆ』とはフランス語で仕事、職業を意味する言葉。主人公・麻美とその妹・里奈は「女流棋士」というちょっと変わった職業に就いています。麻美にはサラリーマンの夫・一哉が、里奈には売れないミュージシャンの弘樹という恋人がいるのですが、なぜか最近はお互いにギクシャク。「恋より将棋が大切」と言い切る麻美はこのところ対局で負け続け、スランプに。そのせいで夫と話せば喧嘩ばかり。遂には離婚もやむなしの状態になってしまいます。一方里奈は同棲している恋人に家事は全て任せ、自分は元カレと遊んでいた事がバレてこちらも険悪な状態に。互いの意地の張り合いでグシャグシャにもつれた糸は一体どうなってしまうのか。“愛か仕事か”はたして2組のカップルは人生最大の危機を乗り越え、幸せをつかめるのでしょうか?

瀬戸朝香+塚本晋也+市川実日子+村上淳 異色豪華キャストでスケールアップした大谷ワールド

4人が織りなす、少し笑って最後に泣ける物語を脚本・監督したのは大谷健太郎。デビュー作『avec mon mari アベックモンマリ』が大ヒットし、“恋愛映画の名手”登場と言われ、若い女性達から圧倒的な支持を受けた彼が、異色のキャスティングで前作よリスケールアップした作品に挑戦しました。主人公・麻美を演じるのは、日本を代表する若手女優のひとり、瀬戸朝香。その夫・一哉には『鉄男』等で世界的名声を得ている映画監督、塚本晋也が俳優として軽妙な演技を披露しています。妹の里奈役には、モデルとして高い人気を誇る市川実日子。恋人の弘樹には、出演作が相次いで公開され、人気急上昇の村上淳が扮しています。映画・TV・ファッション界と、異なったバックボーンを持つ実力派が大谷ワールドの住人としてハイテンションな演技を披露し、ウィットに富んだ会話と、他人の生活を覗いている様なリアルさで、最後はホロリと泣いてしまうクライマックスをみせてくれます。

ストーリー



東京将棋会館・対局室。厳しい表情で対局中の本城麻美がいる。彼女は女流棋士で、現在名人戦のB級リーグに属している。麻美の妹、里奈も同じリーグに所属する女流棋士である。
麻美は、サラリーマンの一哉と最近入籍した。一哉は「恋愛よリも将棋が大切」という麻美を説得して、3年間の試験的な同棲の後、結婚したのだ。二人は東京湾沿いの高級マンションに住み、経済的には何不自由ない暮らしをしている。
しかし、麻美は最近スランプのようで、今日の対局も負けてしまった。夜、帰ってきた一哉に思わず「一哉と入籍してから、ほとんど勝ってない」と言ってしまい、口論が始まる。

ある冬の日、二人のマンションに里奈が、新しい彼氏の弘樹を連れて遊びに来た。弘樹は売れないミュージシャンで、里奈の部屋に居候をしており、家事をすべてこなしているらしい。かたやエリート・サラリーマンで妻の仕事に理解がある夫、かたや家事万能の恋人。麻美と里奈はお互いの相手を羨ましがる。
次の休日、麻美は一哉に嘘をついて、棋士仲間のアイと競馬に出かけた。競馬場で麻美は、元カレと一緒にいる里奈の姿を見つける。麻美がマンションにもどると里奈が来ていて、弘樹と喧嘩したので、今日は麻美と一緒だったと口裏を合わせてほしいと頼む。思わず麻美は「嘘つき。元カレと一緒だったじゃない」と言い放ち、今度は麻美が嘘をついていたことがばれ、逆に麻美が一哉から責められるはめに。

女流名人戦の対局は続き、今日の麻美の相手は女子中学生。しかし完敗してしまう。マンションに一哉が帰ってくると、タ食の用意がされてない。
「ねえ、俺の晩飯は?」「あ、うっかりしてた」「君が負けると俺は晩ご飯抜きなのか」。またもや口論が始まり、ついに麻美は「C級クラスに落ちたら離婚するから」と言い放つ。
次の対局も、麻美は負けてしまう。今夜は一哉は、麻美と一緒に食べようと思って弁当を買って帰ってきた。しかしそれでも麻美は「私の心配をするより、晩ご飯あるかの方が心配なんだ」となり、一哉はついに切れて、「出て行けよ」となる。
麻美は出て行く。翌日、麻美は里奈のアパートを尋ねる。そこでは弘樹が夕飯の支度をしていた。二人が話している内に、里奈は料理ができないと弘樹に嘘をついていたことがわかる。そこに里奈が帰ってきて、食卓を囲んでいると、弘樹が「なぜ嘘なんかついたの?」と里奈に言い出し、麻美がチクったと思った里奈はカッとなり、弘樹に「出て行きなさいよ」となる。後からやってきた一哉は事情を飲み込めないまま、麻美、弘樹とともに部屋を追い出され、
3人は一哉のマンションに戻る。

翌日、一哉は里奈を説得するためにアパートにやってくる。二人で話す内に、一哉が海外転勤が決まり、インドネシアに行くことになったことが判明する。それも左遷らしいのだ。一方、マンションでは弘樹が麻美から夫婦関係が危機に直面していることを聞かされていた。
里奈は一哉には自分の正直な気持ちを喋ることができ、いつしか素直な気持ちになり、一哉の前で泣き出した。麻美も弘樹には正直になれ、突然、弘樹にすがりつき、大声を上げ泣き出した。そこへ、お互い仲直りしょうと、一哉が里奈を連れて帰って来る。里奈がドアを開けた瞬間、麻美と弘樹が抱き合った状態になっているのを目撃、里奈はいきなり弘樹をひっぱたき、姉妹の大喧嘩が始まる。4人の関係はとことんこじれ、麻美と里奈はお互いを罵りあう。そしてそこでわかったのは、次の最終局は麻美と里奈が対決するということ、そして麻美が負ければC級クラスに落ちるということだった。
インドネシアに2日後の夕方(対局の日)に出発することが決まってしまった一哉は、自分が行ってしまった後の麻美のことを心配して、里奈に「負けてくれないか」と頼む。しかし里奈は「プロとしてそれはできない」と断る。

麻美と里奈の対局の日がさた。弘樹も将棋会館に来ている。もし、勝負が早くつけば一哉の見送りに麻美を成田まで連れていけるかもしれないと思い、待機しているのだ。真剣そのもので駒を打ち合う麻美と里奈。麻美は果たしてB級リーグに残れるのか?
そして、麻美と一哉は元の関係に戻れるのだろうか?

スタッフ

エグゼクティブ・プロデューサー:樫野孝人、麓一志、泉英次
プロデューサー:武藤起一、久保田修
ライン・プロデューサー:山田昌宏
アソシエイト・プロデューサー:長松谷太郎
撮影:鈴木一博
照明:上妻敏厚
録音:小林徹哉
編集:掛須秀一
美術:都築雄二
音楽:上田禎
主題歌:“in a croud”Tica(V2レコーズ・ジャパン)
監督・脚本:大谷健太郎

キャスト

瀬戸朝香
塚本晋也
市川実日子
村上淳
鈴木一真
徳井優
山口美也子
大杉漣

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