原題:IN THE WOODS

『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を超える恐怖が、そこにある その森には決して足を踏み入れてはならなかった。

(アメリカ公開:1999年12月7日)

1999年/アメリカ映画/80min 発売:アースライズ・販売:アートポート(税抜:16,000)

2001年6月8日ビデオ発売

(C)1999 Katharsys Pictures,L.L.C. ALL RIGHTS RESERVED

解説


世界を震撼させた『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を超え、アメリカ国内において観た者を恐怖のどん底に叩きおとし、マスコミから絶賛されたスクランブル・ホラーの傑作が遂に日本に上陸。D・J・ペリー主演による「森」を舞台にモンスターパニック要素をプラスしたパニック・ホラー。

【チェック・ポイント!】

 森を舞台にしたホラー作品ではあるが、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』系のドキュメントタッチの作品ではなく、よりフィクショナルでストレートなモンスター・ホラー作品だ。森を駆け抜ける主観撮影も、ここでは伝統的なモンスター視線。
 長年にわたって封印されていた森に猟に行った二人の消防士が、森にあった墓を暴き奇怪な生物の骨を発見した時、森で何かが目覚める。逃げ帰った二人だが、そのうちの一人アレックスの元に待ちの人間の惨殺死体の一部が届けられるなど身も凍る出来事が次々と発生し、彼の周囲にも犠牲者が出始める。果たして事件の真相は、シリアル・キラーの仕業かそれとも…。
 というわけで、既に先に書いたとおりこの作品はモンスター・ホラー。しかも、登場するモンスターは『魔獣伝説/ザ・セラー』のキャグウェイを思わせる4足歩行タイプをメインに、クライマックスでは伝説のジャージー・デビルを彷彿とさせる二足歩行タイプも登場。CGIなどは一切使われず、昔ながらのモンスター・スーツによって描かれ、クライマックスの両者の戦いはスプラッタ描写を盛り込みながらも、懐かしの怪獣プロレスのノリが楽しい。ただ、クライマックスで説明されるモンスターたちの唐突な出自と、わからんことはないけどあまり説明としては機能していない過去の剣戟(アレックス役のD・J・ペリーは共同プロデューサーも兼ねているそうなので、やりたかったんだろう)には、ちょっと唖然とさせられる。(殿井君人)

ストーリー


狩へ出かけた新米消防士のアレックスと署長のウェインは、森の中で奇妙な墓を見つける。おりしも、連続失踪事件が町を騒がしており、事件の手掛かりになると思い二人はその墓を掘り進める。土の中から出てきたのは、この世のモノとは思えない生き物の頭蓋骨であった。その瞬間、森の中から不気味な唸り声が響き、底知れぬ恐怖に襲われたアレックスとウェインは必死に森を脱出した。アレックス達は、悪い夢を見ただけだと忘れようとしたが、本当の悪夢はまさに始まったばかりであった…。翌日、目が覚めると、アレックスの家のガレージに死体の一部が置かれていた。一体何物が!?アレックスとウェインは森の中で何を蘇らせてしまったのか?

スタッフ

製作総指揮:ミカエル・レーシー、スティーブ・カラン
製作・監督:リン・ドルジック
特殊効果:ドナルド・ブラックボート、ボブ・デュラム
音楽:ラリー・マグジグ
編集:ラリー・D・オスターマンII

キャスト

D・J・ペリー
エイミー・テナグリア
ジム・グレウリッチ
スチュワート・マクドナルド
ブック・シルナー

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