原題:SPACE COWBOYS

20世紀の英雄たちが21世紀へ贈る、誇り高きメッセージ。 男たちは、決して忘れてはいなかった。  かって夢見た、あの宇宙を———。 あの場所に俺たちの最後の仕事がある。 愛する人々のために、まだできることがある——。 消えることのない情熱と誇りを胸に、男たちは旅立った。 未曽有の危機が待ち受ける宇宙へ。

2000年ベニス国際映画祭出品 2000年ドービル国際映画祭出品

(初公開:全米2000年08月01日公開)

2000年/アメリカ映画/カラー/130min 配給:ワーナー・ブラザース映画

2007年11月02日よりDVDリリース 2001年5月25日DVD発売/2001年5月18日ビデオ発売&レンタル開始 2000年11月3日より丸の内ピカデリー1他全国松竹東急系にてロードショー!

公開初日 2000/11/03

配給会社名 0085

公開日メモ ある日、NASAから1本の電話が入る。ロシアの宇宙船アイコンのシステムが故障して通信網が壊滅の危機に瀕しており、それを修理できるのは、アイコンと同じシステムを持つアメリカの通信衛星スカイラブを設計したコービンしかいないというのだ。彼はこの任務を引き受けるに当たって、一つだけ条件をつけた。それは、プロジェクトのメンバーを自分自身が選ぶことだった。こうして、ついにあの“チーム・ダイダロス”が再結成されることになった——!

解説

 かってアメリカ空軍に、伝説的なテストパイロット・チームがあった。とびぬけて優秀。誰よりも屈強。熱いハートと、クールな頭脳を持ち合わせた4人の男たちは、“チーム・ダイダロス”と呼ばれ、アメリカ建国以来の重要な任務——宇宙探索の実験飛行のために、あらゆる訓練に耐え、厳しいテストを経てロケットの打ち上げに向け待機していた。しかし土壇場になって、そのプロジェクトは空軍に代わってNASAが遂行することになる。1958年、記念すべき初のロケットに乗る栄誉を手にしたのは、過酷な訓練に耐えてきた男たちではなく、一匹のチンパンジーだった。
 それから約40年。かって“チーム・ダイダロス”の一員だったフランク・コービン(クリント・イーストウッド)のもとに、ある日、NASAから1本の電話が入る。ロシアの宇宙船アイコンのシステムが故障して通信網が壊滅の危機に瀕しており、それを修理できるのは、アイコンと同じシステムを持つアメリカの通信衛星スカイラブを設計したコービンしかいないというのだ。彼はこの任務を引き受けるに当たって、一つだけ条件をつけた。それは、プロジェクトのメンバーを自分自身が選ぶことだった。こうして、ついにあの“チーム・ダイダロス”が再結成されることになった——!

 クリント・イーストウッドが製作・監督・主演を務める『スペース カウボーイ』は、優れた能力と情熱を持ちながらヒーローになりそこねた男たちが、人類のため、そしてみずからの誇りのために、かって断ち切られた夢に命がけで挑む姿を描くヒューマン・スペクタクル超大作。イーストウッドにとって42本目の主演作であり、22本目の監督作となる本作は、アカデミー賞の作品賞・監督賞を受賞した『許されざる者』(92)の骨太さを備えながらも、大ヒット作となった『ザ・シークレット・サービス』(93)の娯楽性を前面に出し、誰もが文句無しに楽しめる、イーストウッドにとって久々のメジャー感あふれる大作となった。
 イーストウッドとともにロケットに乗るのは、『追跡者』(98)『メン・イン・ブラック』(97)のトミー・リー・ジョーンズ、『評決のとき』(96)『JFK』(90)のドナルド・サザーランド、そして『大脱走』(63)『マーベリック』(94)のジェームズ・ガーナー。20世紀のアメリカ映画界を代表する名優を一堂に集め、しかも彼らをまとめて宇宙へ飛ばしてしまうのだから、まさに奇想天外、痛快無比。イーストウッドにしかできない快挙といえる。男たちのロマンと友情に、ヒューマンな感動が加わり、従来の宇宙ものとはひと味もふた味も違う上質なエンターテイメント映画が誕生した。NASAの全面協力を受けて製作され、撮影の大部分は実際にヒューストンのジョンソン宇宙センターやオーランドのケネディ宇宙センター内で行われたのも大きな話題となっている。

 4人の男たちにとって、宇宙は、断ち切られた夢と果たすべきだった任務が封印されたまま眠る場所であり、かって過酷な訓練に耐え、すべてを賭けて目指した場所。恐るべき試練と生命の危険が待ち受けていることを承知で、彼らはロケットに乗る。なぜなら4人は知っているのだ。命をかけて守るものがあることの幸せと、自分たちにしかできない仕事があることの誇りを…。
 決してしぼむことのなかった情熱とプライドを胸に、未曽有の危機に向かって颯爽と旅立つ男たち。『スペース カウボーイ』は、大人の男だけが持つ気概とロマンを壮大な宇宙を舞台に見せてくれる、この秋一番のドラマチックなエンターテイメント大作だ。

ストーリー

スタッフ

製作・監督:クリント・イーストウッド
脚本:ケン・カウフマン、ハワード・クラウスナー
製作:アンドリュー・ラーザー
製作総指揮:トム・ルッカー
撮影:ジャック・N・グリーン,A.S.C.
美術:ヘンリー・バムステッド
編集:ジョエル・コックス
音楽:レニー・ニーハウス

キャスト

クリント・イーストウッド
トミー・リー・ジョーンズ
ドナルド・サザーランド
ジェームズ・ガーナー
マーシア・ゲイ・ハーデン
ウィリアム・デベイン
ローレン・ディーン
コートニー・B・バンクス
ジェイムズ・クロムウェル

LINK

□公式サイト
□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す