原題:Shaft

あの70年代、ブラックプロイテイション映画の傑作「黒いジャガー」が帰ってきた!! 全米NO.1ヒット! ブラック・パワー旋風が世界に吹き荒れる!

(全米2000年6月16日公開)

2000年/アメリカ映画/パラマウント提供/ シネマスコープ/6巻 2,729m/DTS,SRD,SR/上映時間:1時間39分/翻訳:菊地浩司 配給:UIP

2002年3月22日DVDレンタル開始 2001年5月25日DVD発売/2001年5月25日ビデオ発売 2000年11月11日より丸の内ルーブルほか公開

公開初日 2001/11/11

配給会社名 0081

公開日メモ 完全無欠のスタイルを持つ洗練された映像と、新鮮でクール、かつ刺激的なニュー・ヒローに全米の観客はノックアウト。『

解説

21世紀を迎えようとしている今、混迷と暴力の都市へと変わり果てたニューヨークを任せられる刑事は、もはや”シャフト”しかいない!
完全無欠のスタイルを持つ洗練された映像と、新鮮でクール、かつ刺激的なニュー・ヒローに全米の観客はノックアウト。『シャフト』は、6月に全米で公開されるやボックス・オフィスのNO.1となる大ヒットを記録した。更に”シャフト・スタイル”とも言うべき”アルマーニ”のレザー・コートに身を包んだファションやアイザック・ヘイズが手掛けた主題歌”シャフト2000″がブームとなり、まさに全米中に”シャフト旋風”が巻き起こった。
そして今、そのブームが日本に上陸する。1971年に公開され、一大センセーションを起こした、『黒いジャガー』。当時大ヒットしたこの映画は、ブラックプロイテイション映画という全く新しいジャンルを誕生させ、クェンティン・タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』、『ジャッキー・ブラウン』等、後世に多大な影響を与えた。また、タフでクールな主人公の”シャフト”を演じたリチャード・ラウンドトゥリーは一躍スターとなり、この当時の”シヤフト・スタイル”(タートルネックのシャツにのレザー・ジャケット)は流行を呼び、アイザック・ヘイズによる主題歌、『シャフトのテーマ』は全米チャート1位を獲得しただけでなく、アカデミー賞も受賞する等、全米にブラック・パワーのブームを呼び起こした。
そして2000年夏、”70年代のカリスマ”である、時代が生んだブラック・ムービー最高のヒーロー”シャフト”がスクリーンに復活し、最高にクールでスタイリッシュなスタイルで、タランティーノ以降の新しいブラックプロイテイション映画の流れにとどめを刺す!
イーサン・ハントと並ぶタフでクール、そしてセクシーな新ヒーロー”シャフト”の登場は”21世紀のカリスマ”として注目を集めているが、”シャフト”の魅力はそれだけでない。
彼が持つ特有の迫力や凄みは、従来のヒーローが持ち合わせないもので、このワイルドなキャラクターは、アクション映画や刑事ものといったジャンルをも超越した魅力を兼ね備えている。

そのシャフトを演じるのは『パルプ・フィクション』、『ダイ・ハード3』、『ジャッキー・ブラウン』など話題作に次々と出演した、サミュエル・L・ジャクソン。
今、人気、実力No.1の黒人俳優となったジャクソンはクールな容姿と圧倒的な存在感を併せ持っている。
現在、”2000年のシャフト”を演じる事が出来るのは彼しかいない。
共演者は、ジョン・シャフトの良き理解者で、同僚のカルメン役に、シンガーであり、『イレイザー』に出演したヴァネッサ・ウィリアムズ。その他に『シックス・センス』でアカデミー賞にノミネートされたトニー・コレット、『バスキア』のジェフリー・ライト、『太陽の帝国』のクリスチャン・ベイルらが脇を固め、ラップの第一人者のパスタ・ライムスがシャフトの親友役を演じる。
また『黒いジャガー』で主演したリチャード・ラウンドトゥリーが主人公の叔父役で出演していることも注目を集めている。
監督はデビュー作、『ボーイズ’ン・ザ・フッド』でいきなりアカデミー賞の監督賞にノミネートされ、鮮烈なデビューを飾ったジョン・シングルトンが本作品では監督のみならず、製作、原案、脚本も担当している。
シングルトンと共に製作を担当したのは『スリーピー・ホロゥ』、『トゥルーマン・ショー』、『身代金』のスコットリレーディン。製作総指揮は『スリーピー・ホロウ』、『トゥルーマン・ショー』のアダム・シュローダー、『マルコムX』、『セブン』のポール・ホール、『ボーイズ’ン・ザ・フッド』のスティーブ・ニコライの3人が当たった。
脚本は『身代金』のリチャード・プライス、プロダクションデザイナーは『アマデウス』、『アンタッチャブル』のパトリシア・フォン・ブランデンスタイン。編集は『ガンジー』でアカデミー賞を受賞したジョン・ブルーム。
衣装デザインは『マルコムX』、『ボーイズ’ン・ザ・フッド』のルース・カーターが担当し、アルマーニのレザー・ジャケットなど一流ブランドを採用し、この映画のスタイリッシュさを強調させるのに貢献している。
そして音楽は『インディペンデンス・デイ』、『トゥモロー・ネバー・ダイ』、『ワールド・イズ・ノット・イナフ』のデヴィッド・アーノルドが手掛け、また”シャフトのテーマ”をアイザック・ヘイズが再び手掛け”シャフト”の世界を完成させている。

ストーリー

子供にまで蔓延する麻薬、それを取り締まるどころか賄賂を受け取る警官。そんな混迷を深めるニューヨークにまた新たな事件が起きた。
白人客が大多数を占めるバーの前で1人の黒人学生が血を流して倒れている情報を得て、現場に向う刑事たちの中にタートル・ネックのシャツにレザー・ジャケット姿のジョン・シャフト刑事(サミュエル・L・ジャクソン)がいた。シャフトが現場にいる姿を見て、他の刑事たちの態度は急変し、張り詰めた空気が流れ込んだ。シャフトという男は事件を解決するためには、手段を選ばないという評判だからだ。
周囲のそんなムードを気にせずに、独自の勘で店内を調査し始めるシャフト。
そこで、被害者が若い白人と軽いいざこざがあり、その後被害者が店外に出ていった時に後からその白人が追いかけるように出ていったとの情報を得た後、ふと目があったバーテンのダイアン(トニー・コレット)が視線でシャフトにある男を指している事に気付く。
良く見るとその男の首筋には血がついており、シャフトはすぐにその男を緊急逮捕する。その若い白人の容疑者の名はウォルター(クリスチャン・ベイル)と言い、有名な不動産王の息子だった。驚官たちはその名を聞いて警察署への連行にをひるむが、被害者の死亡を確認したシヤフトは笑っているウォルターの顔面にパンチを操り出し、かまわず連行していく。
しかし、この逮捕劇の混乱の中で事件の重要な証人であるはずのダイアンはなぜか現場から立ち去ってしまい、さらに逮捕したウォルターも父親の金の力で保釈が認められてしまう。
しかも釈放後、ウォルターは海外に逃亡してしまうのであった。
それから2年後、シャフトは麻薬課のカルメン(ヴァネッサ・ウィリアムズ)と組んで、市内にある秘密の麻薬の精製工場に突入しようとしていた。しかし、事前に情報が漏れていたらしく、肝心の証拠となる麻薬は持ち去られた後だった。
悔しがるシャフトらを尻目にその地区の麻薬の元締めであるドミニカ人のピープルス(ジェフリー・ライト)がビルの窓辺に座り、刑事たちをバカにしたように見下していた。
それを見たシャフトは強引にピープルスを挑発し、相手が興奮して身体に触れたことを理由に公務執行妨害で逮捕。
また折よくその夜、シャフトは2年間追跡していた逃亡犯ウォルターが極秘帰国するとの密告情報を得て、空港で再び逮捕し、カルメンや仲間たちの熱い祝福を受ける。
シャフトは今度こそ、悲しみの癒えない死んだ被害者の母親のためにも裁判で悪を裁くことを心から願うのだった。
しかし再開された裁判ではまたもや不動産王の父の権力により、ウォルターの保釈が認められてしまう。法でなく金で働く司法制度に絶望したシャフトは憤慨のあまり、裁判官に向けて警官バッジを投げつけ、「警官は辞めた。あの野郎は俺がカタをつける」と口走った。
そしてシャフトは警察という組織にとらわれずに、自身での事件解決を決意。
カルメンや親友のラサーン(バスタ・ライムス)らの協力を得て、まずは事件の重要な鍵を握っていながら事件直後に失際してしまったダイアンを探す事を始めた。
しかし、自由の身になって復讐に燃えるウォルターと逆恨みしたピープルス、また堕落した同僚のジャック(ダン・ヘダヤ)らが、それぞれの目的を遂げるため陰で手を組み、虎視眈々とシャフトの命を狙い始めるのだった…。

スタッフ

監督……ジョン・シングルトン
脚本……リチャード・プライス
ジョン・シングルトン&シェーン・セラーノ
原案……ジョン・シングルトン&シェーン・セラーノ
製作……スコット・ルーディン、ジョン・シングルトン
原作"シャフト"……アーネスト・タイディマン
製作総指揮……アダム・シュローダー、ポール・ホール、スティーブ・ニコライデス
撮影……ドナルド・E・ソリン,A.S.C.
ブロダクション・デザイナー……パトリシア・フォン・ブランデンスタイン
編集……ジョン・ブルーム、アントニア・ヴァン・ドリメレン
衣装……ルース・カーター
音楽……デヴィッド・アーノルド
「シャフトのテーマ」……アイザック・ヘイズ

キャスト

ジョン・シャフト……サミュエル・L・ジャクソン
カーメン・ヴァスケス……ヴァネッサ・ウィリアムズ
ピープルス・ヘルナンデス……ジェフリー・ライト
ウォルター・ウェイド,Jr……クリスチャン・ベイル
ラサーン……パスタ・ライムス
ジャック・ロセッリ……ダン・ヘダヤ
ダイアン・パルミエリ……トニー・コレット
叔父のジョン……リチャード・ラウンドトゥリー

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