原題:THE LIMEY

映画新世紀、伝説の名優テレンス・スタンプが今、甦る!

1999年/アメリカ映画/1時間29分/ビスタサイズ/ドルヒーSRD 提供:パイオニアLDC/配給:ザナドゥー

2001年5月25日DVD発売/2001年5月25日ビデオ発売&レンタル開始 2000年8月19日より恵比寿ガーデンシネマにて公開

来日記者会見::http://www.nifty.ne.jp/rforum/fcinema/topics/200002/14ty/index.htm

公開初日 2000/08/19

配給会社名 0103

公開日メモ ダニエル・デイ・ルイス、ヒュー・グラントといった英国美青年俳優の元祖テレンス・スタンプを御存知ですか?犯罪映画史上の傑作として名高いウィリアム・ワイラー監督の『コレクター』で最もリアルなサイコ・キラーを演じ一躍カウンター・カルチャーのヒーローとして銀幕に衝撃を与えたテレンス。”

解説

ダニエル・デイ・ルイス、ヒュー・グラントといった英国美青年俳優の元祖テレンス・スタンプを御存知ですか?犯罪映画史上の傑作として名高いウィリアム・ワイラー監督の『コレクター』で最もリアルなサイコ・キラーを演じ一躍カウンター・カルチャーのヒーローとして銀幕に衝撃を与えたテレンス。”孤高の美学”とも称される唯一無二の強烈な個性でユアン・マグレガー、ロバート・カーライル等イギリスの若手俳優の演技にも多大なる影響をもたらしたワン・アンド・オンリーの男、テレンス。ケン・ローチ(『夜空に星のあるように』)、フェテリコ・フェリー二(『世にも怪奇な物語』)、ピエル・パオロ・パゾリー二(『テオレマ』)といったヨーロッパ・アート系作家の話題作から超メジャー娯楽作の『プリシラ』、『ウォール街』、『スターウォーズエピソード1/ファントム・メナス』までオールラウンド・プレイヤーとして幅広い出演キャリアを誇る彼の一世一代の名演がスクリーンのすみずみにまで光り輝く新たなる代表作が遂に登場しました。

最愛の娘を失った父親が彼女の為にしてあげた事とは?

9年間の刑務所暮らしを終えて出所したウィルソン(テレンス・スタンプ)を待っていたのは娘の事故死を伝えた1通の手紙。はるか彼方異国の地で悲劇に見舞われた娘の最期がどんなものだったか確かめる為に父は今、ロサンゼルスの空港に降り立った。豪邸で若い女を囲う音楽プロデューサー、テレビ映画の女優、黒人の麻薬捜査官、スパニッシュ系の前科者…娘の交友関係を探っていく内に、次々とあらわれるいわくありげな人物達。事故の背景に巨大シンジケートによるヘロインの密売がからんでいるとふんだウィルソンは、真犯人を追いつめていく。だが彼はまだ知らなかった。父娘の苦い過去と犯人に意外な結びつきがあったことを。

カンヌ映画祭パルムドール受賞監督ステイーヴン・ソダーバーグによる美しき60年代へのオマージュ

ケン・ローチ監督の長篇デビュー作『夜空に星のあるように』をたくみにサンプリングしながら展開するスリリングなミステリーロマンの本作でスウィンキング・ロンドンのイコンとして登場したテレンス・スタンプと対決するのはアメリカン・ニューシネマの金字塔『イージーライダー』のピーター・フォンダ。英米2大陸を代表するストリート・カルチャーのルーツ2人を取り囲む脇役陣もバリー・ニューマン(『バニシング・ポイント』)、ジョー・ダレッサンドロ(『ジュ・テーム・モア・ノン・プリュ』)、レスリー=アン・ウォーレン(『チェーズ・ミー』)といったあの時代の息吹きを濃厚に伝える芸達者たち。さらにザ・フー、ステッペン・ウルフらによるロック・スタンダードが今では”夢見る何処かの風景”になってしまった懐かしの60年代へとあなたを誘います。

エリック・クラプトン、バム・グリアー、ジョン・カサベテスといった伝説たちが若手クリエイターによってその魅力をリメイクされていく今、テレンススタンプの大いなる復活は映画史に新しい1頁を刻むことでしょう。

ストーリー

9年間の刑務所暮らしを終えて出所したウィルソン(テレンス・スタンプ)を待っていたのは悲しい知らせだった。娘の死を報じる新聞記事の入った封筒。差出人の住所はロサンゼルス。そして今、空港に降りた彼の目に映るロスの風景は異国そのものであった。空港近くのモーテルで荷をほどき、手紙をくれた男エドゥアルド(ルイス・ガスマン)を訪ねたウィルソン。「あそこの道は曲がりくねっていてしかも夜ともなれば事故が起きるのは無理もない」。娘ジェニーの死を交通事故と信じるエドゥアルドであったが、ウィルソンにはどうしても信じられなかった。正義感が強く慎重だった彼女がそんな無茶をする訳がない。刑務所である朝新聞を読んでいた時に突然感じた胸の痛み。彼には手紙がくる前からわかっていた。あの瞬間海の向こうで娘は死んだ。彼女は何かを父親に伝えたかったのだ。

あの頃は南カリフォルニア全てが自分のものだった様な気がすると、テリー(ピーター・フォンダ)は水着姿の若い娘に語っていた。正確にいえば66年から68年にかけてだ。なのに今ではヘロインの密売をするシンジケートに手を貸して手数料をかせぐ身とは。酒と女と退屈なパーティーで気を紛らわす彼にイヤなニュースを運んできた男がいた。昔ながらの相棒エイヴリー(バリー・ニューマン)だ。変なイギリス人があんたの周囲をかぎまわっている。シンジケートとのつながりは絶対にバレないとエイブリーに言われた彼だがなぜかその男の存在は気にいらなかった。

ジェニーが親しくしていたその女イレイン(レスリー=アン・ウォーレン)はTV映画の女優だった。ジェニーはあなたのことをよく話してくれたけど、まさか実際に生きていたなんてと語るイレイン。彼女から娘のつきあっていたテリーが大物の音楽プロデューサーであると聞かされたウィルソンはどんなことをしても彼に会わなければと思うのだった。

エドゥアルドとイレインの手を借りてウィルソンは、人里離れた海岸の別荘に逃げ込んだテリーを追った。やがて夜になり、彼と直憤対決を迎えたウィルソン。「ジェニーのことを教えてくれ」銃をふりかざすウィルソンにテリーが彼女の最期の晩について話しだした。彼の口から語られる驚くべき真実。ウィルソンはかつて娘と自分との間に起きたある事件を重ねあわせていた。

スタッフ

監督:ステイーウン・ソダーハーグ
プロデューサー:ジョン・ハーディ、スコット・レイマー
脚本:レン・ドッブス
音楽:クリフ・マルチネス
音楽アドバイザー:アマンダ・シェール・デメ
編集:サラ・ブラック
撮影:エド・ラックマン
プロダクション・デザイナー:ゲリー・フルトコフ
衣装:ルイーズ・フロクリー
キャスティング:テフラ・ゼイン
サントラCD:カルチュア・パプリッシャーズ

キャスト

ウィルソン:テレンス・スタンプ
イレイン:レスリー=アン・ウォーレン
エド:ルイス・ガスマン
エイウリー:バリー・ニューマン
ジョン叔父:ジョー・ダレッサンドロ
ステイシー:ニッキー・カット
ウァレンタイン:ピーター・フォンダ

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