グラスハウス
原題:The Glass House
迫りくる恐怖の3次元〈SHOCKING MOVIE PROJECT〉
2001年9月7日全米公開
2001年/アメリカ/カラー/106分/DTS / Dolby Digital / SDDS / 配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2009年04月01日よりDVDリリース 2007年08月22日よりDVDリリース 2004年11月26日よりDVD発売開始 2002年07月26日よりビデオ発売&レンタル開始 2002年07月25日よりDVD発売開始 2002年4月13日(土)〜4月17日(水)新宿東映パラス2にてロードショー 2002年3月16日(土)〜3月29日(金)シネマメディアージュにてロードショー
公開初日 2002/03/16
公開終了日 2002/04/17
配給会社名 0042
公開日メモ ルビーと弟のレットは交通事故で両親を失い、両親の親友で富豪のグラス夫妻に引き取られるが、一見穏やかに見えた夫妻の謎めいた裏の顔をルビーは疑い始める。果してそれは10代の反抗期にありがちな想像力の産物なのか、それとも…。
解説
恐怖、ネクスト・ジェネレーション!残忍な凶器を手に、悲鳴を上げる美しい少女に襲いかかる殺人鬼は、もう前世紀の遺物。恐怖映画は今、次の時代に突入する。
『グラスハウス』は、2001年9月14日付の全米週末興行成績トップ10入り以来、三週連続でランクインを記録した話題作。ハリウッドの次世代を担う、リリー・ソビエスキーの人気を決定的なものにした、新しい時代のセンセーショナル・サスペンス・スリラーだ。
ルビーと弟のレットの姉弟は、交通事故で両親を失う。昔、お隣りであった知人のグラス夫妻に引き取られ、二人は美しいマリブに移り住んだ。養父母となるグラス夫妻の家は素晴らしい豪邸で、ブランド・ファッションもプレステも自由に与えられ、二人の哀しみを忘れさせるには充分に思えた。また、両親の遺産も400万ドルもが残され、姉弟の将来に不安はない、はずだった——。
だがしかし、いつの日からか二人にからみつく、養父母たちの怪しい視線、不審な行動。それは、思春期の少女に特有な、センチメンタルな不安の表われなのか?はたまた、大人の世代に反抗する、子供たちが生み出した虚構なのか?——それとも!?遺産管財弁護士、福祉局調査員、そして音信のなかった叔父の存在も!?次々と襲い来る悪夢が、砕け散って突き刺さるガラスのように、二人を恐怖に追い込んでゆく。
果敢に状況と闘うヒロインのルビーには、『ディープ・インパクト』『ロード・キラー』と進境著しいリリー・ソビエスキー。しっとりとした美しさの大人びた魅力で、第二のジョディ・フォスターとも目される知性派の、注目の次世代スター。若者の成長ドラマの一面もあるこのサスペンス・スリラーで、今時の若者の追いつめられた恐怖感をセンシティブに体現して、一躍、若手女優のトップに躍り出た。また、本編中でみせる、ワインレッドのビキニの、初の水着シーンもファンにはたまらないだろう。
共演には、ソビエスキー同様に、当時若くして大人びた雰囲気を漂わせ『リトル・ロマンス』でデビューしたダイアン・レイン。子役時代から現在まで、その演技カで常に観客を魅了し、本作でも優雅で陰のあるグラス夫人役でヒロインを震え上がらせる。夫のグラス役にはスウェーデン映画界の演技派、『奇跡の海』『グッド・ウィル・ハンティング』のステラン・スカルスゲールドが、姉弟を怯やかす。
また、弟役には『ジュラシック・パーク3』のトレバー・モーガン。遺産管財弁護士には『ブラック・サンデー』『すべての美しい馬』のベテラン個性派ブルース・ダーン。実の父役には『パパ』でオスカーの最優秀助演男優賞にノミネートされたマイケル・オキーフ。福祉局調査員は『ライトスタッフ』『シザ一八ンズ』のキャシー・ベイカーが演じ、次世代スターから個性派、実力派のベテランまで豪華スターの共演で、『グラスハウス』は極上のサスペンスをかもし出す事に成功している。
監督には『X−ファイル』や『NYPDブルー』等TVシリーズのベテラン、ダニエル・サックハイムの劇場長編デビュー作。脚本はマーチィン・スコセッシ監督の『ケープ・フイアー』、フィル・ジョアノー監督の『愛という名の疑惑』等、スリリングなサスペンス・スリラーの第一人者ウェズリー・ストリックの手による。
製作のニール・H・モリッツは『ワイルド・スピード』『クルーエル・インテンションズ』『ラスト・サマー』等、若い観客の好みのテイストを知り尽した若き敏腕プロデューサー。製作総指揮には『愛しのロクサーヌ』『コーンヘッズ』等のマイケル・ラックミルがあたっている。
撮影は『オーロラの彼方へ』や『シンプル・プラン』で注目を集めたアラー・キヴィロが・光の反射するガラスの家での難しい撮影に挑んだ。この大理石とガラスから出来ている超リッチなグラス邸も大きな見どころの一つで、『クルーエル・インテンションズ』『アメリカン・ヒストリーX』のプロダクション・デザイナー、ジョン・デイリー・スティールが美しく、エレガントに手掛けている。
その他、編集には青春サスペンスの隠れた傑作『リバース・エッジ』のハワード・E・スミスが、衣裳にはジェット・リー最新主演のSF映画『The One』のクリシ・カルヴォニデス・ダシエンコが、音楽には気鋭のクリストファー・ヤングらが起用され、新世代のサスペンス造りに貢献している。
疑惑が確信に変わる時、ヒロインの反撃が始まった。リリー.・ソビエスキーが、あなたを恐怖のとりこにする!
ストーリー
友達とスプラッタ・ホラー映画を楽しんで帰宅した女子高生、ルビー・ベイカー(リリー・ソビエスキー)を待っていたのは、両親の交通事故死の知らせだった。弟レット・べイカー(トレバー・モーガン)と二人きり、残された姉弟のもとに、母の弟である叔父のジャック(クリス・ノス)らが弔問に訪れる。遺産管財弁護士アルビン・ベグレイター(ブルース・ダーン)も姿を見せ、二人には400万ドルの遺産が残された事、そして昔の隣人であったグラス夫妻(ダイアン・レイン、ステラン・スカルスゲールド)が養父母となってくれるという両親の遺言を伝えた。
住み慣れた家を離れ、姉弟はリムジンに迎えられて、美しいマリブ・ビーチのグラス邸へと向う。そこは豪華な大理石とガラスで建てられた夢のような豪邸だった。姉弟同室というのは不満だったが、二人にはブランド・ファッションやプレステが自由に与えられ、食事もジャンク・フードではない、おいしいイタメシ。グラス家は姉弟が求めているもの以上に見えたのだが——。
ルビーは母の事故死の悪夢で目が覚めた。その時以来、何か嫌な予感に襲われる。広大なグラス邸で、着替えをすれば覗かれているような、電話をすれば盗み聞きされているような……。眠れぬまま深夜、プールで泳いでいたルビーに、養父のじっとりとした視線がからみつく。時おり、激しい夫婦ゲンカの声も耳にするようになった。二人は私たちの事で言い争っているのだろうか……。ある夜は、レストランの帰途、猛スピードで飛ばす酔った養父が車中でルビーに迫った。あれは本当に、シーベルトを締めるためだけだったのだろうか……。帰宅すると、養母は注射器を手にグッタリとしていた。
糖尿病のインシュリン注射だと言うが、この家は何だかおかしい。ルビーは相談のために弁護士のもとを訪ねる。一応話は聞いてくれるものの、彼女が帰るとすぐに、どこかに電話連絡を入れたようだ。養父の会社“グラス自動車送迎社”にも行ってみた。会議室で、養父は何者かとモメているようだった。さらに不思議だったのは、そこに両親の車、サーブがあった事だ。
福祉局の調査員というナンシー・ライアン(キャシー・ベイカー)がやって来た。養父母としての資格条件をまっとうしているかを調べるためだ。何事もないと帰って行ったが、ルビーはゴミ箱の中から、ルビーの入学取消による3万ドルの小切手返送書類や、シカゴの叔父からのハガキが捨てられているのを発見した。
もう、この家にはいられない!それは、思春期の少女に特有の不安なのか。ルビーは弟をたたき起こし、雨の中を、習いたてのおぼつかない運転で逃げるのだった。しかし検問にひっかかり、追って来た養父母に連れ戻される。“あんたが両親を殺したんだ”“違う、二人の結婚記念日にサーブに替えてMWを貸しただけだ”——激しい言い争いのうちに、養母はルビーに鎮静剤を打つのだった。
女医である養母、会社社長の養父。風光明媚でリッチなマリブのグラス邸に、いったい何が起きているのか?ルビーの疑惑は当っているのか?それとも——。ガラスの家の中には、恐るべき結末が潜んでいた。もう、誰も信じられない。
スタッフ
監督:ダニエル・サックハイム
製作:ニール・H・モリッツ
脚本:ウェズリー・ストリック
キャスト
ルビー:リリー・ソビエスキー
エリン・グラス:ダイアン・レイン
テリー・グラス:ステラン・スカルスゲールド
アルビン・ベグレイター:ブルース・ダーン
ナンシー・ライアン:キャシー・ベイカー
レット・ベーカー:トレバー・モーガン
LINK
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