原題:The World of Jiri Barta

マテリルとテクニックの刺激的な融合

Aプログラム(計73分) 『ディスクジョッキー』(Diskzokej/'80/カラー/10分/シカゴほか受賞) 『緑の森のバラード』(Balada o zelenem drevu/'83/カラー/10分) 『笛吹き男』(Krysa/'85/カラー/53分/シカゴほか受賞) Bプログラム(計86分) 『謎かけと飴玉』(Hadanky za bonbon/'78/カラー/8分/ゴトワルド受賞) 『ブロジェクト』(Projekt/'81/カラー/6分/メルボルンほか受賞) 『手袋の失われた世界』(Zanikly svet rukavic/'82/カラー/17分/オーバーハウゼンほか受賞) 『最後の盗み』(Posledni lup/'87/カラー/21分/シカゴほか受賞) 『見捨てられたクラブ』(Klub odlozenych/'89/カラー/25分/オーバーハウゼンほか受賞) 『ゴーレム・パイロット版』(Golem/'96/カラー/7分) 『セルフポートレート』(Autoportret/'88/カラー/2分) 配給:チェスキー・ケー

2001年中野武蔵野ホールにて、3月10目〜4月6日レイトショー 【Aプロ】3/10(土)〜3/23(金)、【Bプロ】3/24(土)〜4/6(金)

公開初日 2001/03/10

公開終了日 2001/04/06

配給会社名 0156

公開日メモ チェコのアニメーションの旗手、イジー・バルタ。 日本初上映のデビュー作を含む、待望の全作品一挙上映!!

解説

チェコのアニメーションの旗手、イジー・バルタ。
日本初上映のデビュー作を含む、待望の全作品一挙上映!!

イジー・バルタ
1948年11月26日、チェコスロヴァキア(現在のチェコ共和国)のプラハに生まれる。プラハエ芸美術大学・映画テレビグラフィック科に入学し、画家のミロスラフ・ヤーグル氏に師事する。1975年、卒業制作として「スピリット」を撮る。1978年、初監督作「謎かけと飴玉」を制作。フリーで働いた後、1982年にトルンカ・スタジオの正式なメンバーになる。監督作品のほとんどか、シカゴ、オーバーハウゼンなど、世界各地の映画祭で受賞する。1987年には、雑誌「青年の世界」のレポーターとしても活躍。現在、母校のプラハエ芸美術大学で、教鞭をとり、後任の指導をする。粘土とCG、過去の短編のあらゆる技法を組み合わせた長編「ゴーレム」の完成が待たれる。

ストーリー

《Aプログラム》

『ディスクジョッキー』
●回転するレコード盤。コーヒーカップ、ボタンなど、連続する円形のイラストで、ディスクジョッキーの日常を描<。 『緑の森のバラード』 ●薪が、春の訪れを祝って踊り出す。そこに冬の化身の鴉(悪魔)がやってくるが、再び、春が勝利する。自然の変化(実写)と薪のコマ撮りを合わせた作品。 『笛吹き男』 ●「ハーメルンの笛吹き男」とは異なる解釈で、飽食に明け暮れる人間を、金属的な陰影を持つ木彫りの人形とセットで描く。 《Bプログラム》 『謎かけと飴玉』 ●飴玉をもらうためには謎かけに答えなければいけない。レリーフ(半立体)を使ったデビュー作。 『ブロジェクト』 ●団地の図面が広げられ、製図の上に、様々な家庭が描かれた紙が貼り込まれてい<。実写のコマ撮りのテンボがユニーク。 『手袋の失われた世界』 ●スラブスティック・コメディから、「未知との遭遇」まで、映画の歴史を手袋たちがパロディとして演じる。 『最後の盗み』 ●ある屋敷に盗みに入った泥棒が、不思議な人々に親切にされる。実写のフィルムおよそ五万枚に直接彩色し、幻想的な映像を生みだしている。 『見捨てられたクラブ』 ●古いマネキンが置き捨てられた物置きに、ある日新しいタイプのマネキン達が運び込まれる。新しいスタイルの人形アニメーション。 『ゴーレム・パイロット版』 ●1989年から企画をあたためていた長編『ゴーレム』のパイロット版。土塊が、シェーム(秘密の言葉)で、ゴーレムとして動き出すというユダヤ伝説の新解釈。 『セルフポートレート』 ●イジー・バルタ、パヴェル・コウツキー、ヤン・シュヴァンクマイエルのセルフポートレートのミニオムニバス。(それぞれのアニメーションの技法を使って、自分の「顔」を描<)

スタッフ

Aプログラム(計73分)
『ディスクジョッキー』
原案:ボリス・ヒブネル
脚本・美術・監督:イジー・バルタ
音楽:べトル・スコウマル
音響:イヴォ・シュパリィ/バヴェル・イェリーネク
撮影:ヴラディミール・マリーク
アニメーション:ミラン・スヴァトシュ

『緑の森のバラード』
原案・脚本・監督:イジー・バルタ
美術:レンカ・ケレロヴァー
音楽:ヴラディミール・メルタ
音響:イヴォ・シュパリィ
撮影:ヤン・ヴィチィータル
アニメーション:ミラン・スヴァトシュ

『笛吹き男』
原案・脚本:カミル・ピクサ
美術・監督:イジー・バルタ
音楽:ミハエル・コツァーブ
フルート:イジー・ステイヴィーン
ギター:ミハル・パヴリーチェク
音響:イヴォ・シュパリィ
撮影:ヴラディミール・マリーク/イヴァン・ヴィート
アニメーション:ヴラスタ・ボスピーシロヴァー
       アルフォンス・メンスドルフ・フレー/ヤン・ザフ/
       クセニエ・ヴァヴレチコヴァー

Bプログラム(計86分)
『謎かけと飴玉』
原案:ヴェラ・プロヴァズニーコヴァー
脚本・美術・監督:イジー・バルタ
音楽:ペトル・スコウマル
音響:ベンヤミン・アストゥルグ
撮影:ヴラディミール・マリーク
アニメーション:アルフォンス・メンスドルフ・プレー

『ブロジェクト』
原案:ミロスラフ・ヤーグル
脚本・美術・監督:イジー・バルタ
音楽:ペトル・スコウマル
音響:イヴォ・シュパリィ
撮影:ミーラ・シュパーラ

『手袋の失われた世界』
原案:ボリス・ヒブネル
脚本・美術・監督:イジー・バルタ
音楽:ぺトル・スコウマル
音響:イヴォ・シュパリィ
撮影:ヴラディミール・マリーク/ミハル・ガフト
アニメーション:アルフォンス・メンスドルフ・プレー/
       クセニエ・ヴァヴレチコヴァー

『最後の盗み』
原案・脚本:ヴァーツラフ・メルグル
美術・監督:イジー・バルタ
音楽:ミハエル・コツァーブ
音響:イジー・クジーシュ
撮影:ヤン・マリーシュ
アニメーション:ズザナ・クヴァスニツォヴァー/
       ミラン・スヴァトシュ/イジー・バルタ

『見捨てられたクラブ』
原案:エドガル・ドゥトカ/イジー・バルタ
脚本:エドガル・ドゥトカ
美術:ミハル・クルシュカ/イジー・バルタ
監督:イジー・バルタ
音楽:ペトル・スコウマル
音響:イジー・クジーシュ
撮影:イヴァン・ヴィート
アニメーション:アルフォンス・メンスドルフ・プレー/
       ダヴィド・フィルツィーク/ミラン・スヴァトシュ

『ゴーレム・パイロット版』
原案・脚本:エドガル・ドゥトカ/イジー・バルタ
美術・監督:イジー・バルタ
音響:イジー・クジーシュ
撮影:イヴァン・スラペタ/イヴァン・ヴィート
アニメーション:アルフォンス・メンスドルフ・プレー

『セルフポートレート』
原案・脚本・アニメーション・監督:
  イジー・バルタ/パヴェル・コウツキー/ヤン・シュヴァンクマイエル
音響:イヴォ・シュパリィ
撮影:イヴァン・ヴィート/ズデニェク・ポスピーシル/ミーラ・シュパーラ

キャスト

『ブロジェクト』
ベドジフ・グラセル

『最後の盗み』
フランティシェク・フサーク
ズデニェク・マルティネク
イヴァン・ヴォイテク
マルティン・シャフル
ソニャ・スタドカー
ニカ・フロウゾヴァー

『見捨てられたクラブ』
ヨセフ・クベシュ
ズデニェク・ヴォレネツ

『ゴーレム・パイロット版』
ルドルフ・ペラーシュ

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