原題:SECRET SOCIETY

この恋、まったなし! 泣いて、笑って、つっぱって。恋の決め手は上手投げ!

2000年東京国際ファンタスティック映画祭出品::http://www.nifty.ne.jp/fanta/tokyo/

2000年8月31日シンガポール公開

2000年/イギリス/96分/SRD/ビスタサイズ/字幕翻訳:伊原奈津子/シコ名監修:藤井隆(吉本興業) 提供:ニッポン放送/ギャガ・コミュニケーションズ 配給:ギャガ・コミュニケーションズ Gシネマグループ

2001年6月16日よりシャンテシネにて公開

公開初日 2001/06/16

配給会社名 0025

公開日メモ 英国のヨークシャー地方を舞台に、社会から好奇の目で見られてしまう太っちょの女性たちがSUMO精神を学ぶためのクラブ、"シークレット・ソサエティ"を通して、人間としてひとまわり成長していく姿を描く笑いと涙の感動ドラマ。

解説


日本相撲連盟公認!
『フルモンティ』を生んだイギリスから、笑いと涙でいっぱいの横綱級の感動作登場!
英国のヨークシャー地方を舞台に、社会から好奇の目で見られてしまう太っちょの女性たちがSUMO精神を学ぶためのクラブ、”シークレット・ソサエティ”を通して、人間としてひとまわり成長していく姿を描く笑いと涙の感動ドラマ。

元気いっぱいの英国映画界からまたまた胸のすく快作やってきた!『フル・モンティ』ではストリップに生活を賭けたダメ男たち、『ブラス!』では音楽に情熱を燃やす炭坑夫たちが、世界中の映画ファンに愛と勇気と笑いを与えてくれたのはいまだ記憶に新しいところ。そして今度は、相撲に夢中になったひとりの女の子の物語が、あなたの心をハッピーにしてくれる!
英国ヨークシャーの田舎町で暮らす20歳の女の子デイジーは、自他ともに認めるおデブちゃん。そんな彼女にぞっこんの夫ケンが失業し、デイジーは自ら工場で働くことに。そこで出会ったのが、なんと日本の相撲に魅せられた女性たち!彼女らの仲間になったデイジーは、厳しい稽古に耐えながら相撲の精神を学ぶうち、身体的コンプレックスを克服して強く美しい女性力士へと成長していく。
一見突飛な設定だが、その底にさりげなく流れているのは人生肯定のメッセージ。ひたむきに相撲に打ち込むぽっちゃりヒロインのデイジーの姿が雄弁に物語るのは、ありのままの自分を好きになることの素晴らしさや,夢中になれる対象との出会いを通じて輝きを増していく女性の美しさ、コンプレックスヘの挑戦をユニークかつさわやかに描いた木作は、あらゆる女性に希望と感動と元気を与えてくれること間違いなし!
東洋のディープなスピリット=相撲道の外国映画ならではのミステリアスな描写も日本人観客としては興味深いところ。また物語の横糸になっているデイジーとケンのラブストーリーの行方や、SFパロディの要素も見逃せない。
デイジーを演じたのはデビュー作『Get Real』で絶賛を浴びた新星シャーロット・ブリテン。見ているだけで楽しくなってしまうような愛らしい彼女の、文字通り体を張った熱演は、本作の最大の魅力と言っていいだろう。
脚本のカトリオナ・マクゴーワン、監督のイモジェン・キンメルとも本作が日本初登場。女性コンビが生んだこのユニークな作品は、[東京国際ファンタスティック映画祭2000]でワールドプレミア上映され、女性を中心とした観客の圧倒的な支持を獲得した。

《シコ名監修をあの藤井隆が!!》
本作品に登場している、沢山の新相撲選手には倫敦牛や毛沢山など、ユニークなシコ名が命名されているが、実はこれらのシコ名は、現在、お笑いに歌にその才能を余すとこなく発揮している吉本興業の藤井隆氏が命名したものなのだ。現在大活躍中の藤井氏だが、本作のデイジーの真っ直ぐな生き方に共感して、特別に字幕監修ならぬシコ名監修をするに至った。

クラゲ姫        海女乃(アマノ)セイウチ
舞乃(マイノ)カバ    熊恵(クマエ)
黒風(クロカゼ)     イカ桜
ピンクパォーン     毛沢山(モウタクサン)
パピヨン岬       鷹乃姫(タカノヒメ)
倫敦牛(ロンドンギュウ) 海山牛代(ウミヤマウシヨ)

ストーリー


デイジーはお饅頭のようにぼっちゃりとした控えめな二十歳の女性。自分の外見には当然自信のかけらもない。彼女の旦那、ケンはそんなデイジーのことを心の底よりまるごと愛している。デイジーは二人の生活費を心配して、近所の缶詰の工場で働くことにする。でも、この工場は何か妙な雰囲気が流れている。なぜなら、働いているのは、みな女性それも全員太っている女性ばかり。ちょうど工場の仕事にも慣れ始めたころ、ボスであるマーリーンに「あなたも女性だけの”シークレット・ソサエティ”に来ない?」と誘われる。このクラブの目的は、日本の伝統競技SUMOの精神を学んで、どんなに太っていても自分に自信をつけること。こうしてデイジーは”シークレット・ソサエティ”のメンバーとなり、すこしづつ自分のことを好きになりはじめるのであった。

SUMOの技の上達も早く、おしゃれに関心を持ち始めたり、仕事のあともまっすぐ家に戻らないデイジーの変化にケンは不安を覚え、彼女の跡をつけていく。もちろん、彼女の目的はただひとつ、”シークレット・ソサエティ”に通うこと。そしてケンが見てしまったもの。それは体の大きな女性ばかりが白粉をつけた真っ白の顔と殆ど裸の状態で、白くて丸いカーペットの回りに集まっているなにやら遠い東洋の世界のような珍事。ケンはあまりの驚きと怒りで、”シークレット・ソサエティ”に飛び込んでしまう。女性達は男が秘密の集まりに入ったことに怒りをあらわにし、警察沙汰になるほどの大変な騒ぎになる始末。

この事件はマスコミに漏れてしまい、野次馬マスコミは”シークレット・ソサエティ”のメンバーをただのデブの変わり者と報道するのだが、ボスのマーリーンは皆の名誉を取り戻す為に、”シークレット・ソサエティ”VS本場日本人相撲選手と公の場でSUMO試合を計画する。

ケンを心身ともに傷つけたデイジーは”シークレット・ソサエティ”で自分を磨くことよりも、ケンと一緒の時間を過ごし、夫婦の関係を修復することが大切だと感じ、シークレット・ソサエティから身を引く。そんなある日、2人はテレビを観ていると、”シークレト・ソサエティ”VS日本人のSUMO対決を生中継しているのである。負け試合になりつつあるなか、かつてのメンバーを見守るデイジー。そしてケンは盛り上がっている試合のテレビ中継よりも、試合を食い入るように見守るデイジーの姿に心を打たれる。このときケンはデイジーが”シークレット・ソサエティ”に魅力を感じているわけがなんとなくわかり始めたのであった。そんななか、試合は完全に負け試合になりつつある。この試合を乗り越えるためには、デイジー,という強力なメンバーが必要だった。果たして”シークレト・ソサエティ”は名誉挽回できるのか?

スタッフ

監督・脚本:イモジェン・キンメル
脚本:カトリオナ・マクゴーワン
原案:カトリオナ・マクゴーワン
製作:ヴェスナ・ジョヴァノスカ/ディヴィッド・パブケウィッツ
製作総指揮:ハインズ・サイム/スティーブ・クリスチャン
      デニス・エルックス/ガイ・コリンズ/コリン・ポンス
撮影監督:グリン・スピックアート
美術監督:エディ・アンドレス
衣装デザイン:スザンナー・パクストン
編集:カタリナ・シュミット
相撲指導:シド・ホアー

キャスト

デイジー:シャーロット・ブリテン
ケン:リー・ロス
マーリーン:アネット・バッドランド
ビリー:ジェイムズ・フートン

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