原題:The Wedding Planner

恋してはいけない花婿にだけは・・・。

2001年1月26日全米公開

2001年/アメリカ映画/インターメディア作品/スコープサイズ/ドルビーSRD、SDDS/1時間44分/ 字幕翻訳:戸田奈津子/オリジナル・サウンドトラック:エイペックス・トラックス 配給:日本ヘラルド映画

2005年03月02日よりDVD発売開始 2001年6月16日より日劇プラザほか全国東宝洋画系にてロードショー公開

公開初日 2001/06/16

配給会社名 0058

公開日メモ 結婚式。それは人生の一大イベント。 豪華で、完璧で、印象的で、理想的なものでなくてはならない。 恋人たちの夢を唯一、かなえられる人物−−それがウェディング・プランナー。

解説



《彼女は一流のウェディング・プランナー、花嫁の夢を叶えるのが仕事》
時は流れ、21世紀を迎えても女性たちの結婚に抱く憧れ、夢だけは永遠に変わらない。赤い糸で結ばれた愛する人の横で、最高に輝ける瞬間を迎える結婚式。それは幸せの絶頂であると同時に、そこに至るまでのさまざまな出来事と人々との出会いと別れを思い起こさせる、最もドラマティックな人生の節目でもある。喜び、悲しみが交錯する人間ドラマの集大成、それゆえにウェディングをテーマにした映画は数えきれないほど作られてきた。『卒業』では花嫁を結婚式から奪う、ダスティン・ホフマンが演じた男のラスト・シーンが話題を呼び、『花嫁のパパ』では、娘を嫁にやる父親の複雑な心境をスティーブ・マーチンが好演。最近では『ベストフレンズ・ウェディング』で一人の男性を巡っての三角関係、男女の友情を描き、『プリティ・ブライド』では何度も婚約を繰り返しては挙式の最中で婿をおいて逃げ出してしまうというストーリーが女性たちの共感を呼んだ。ともにジュリア・ロバーツが演じたこの2作品が全世界で大ヒットしたことから、晩婚化が進む現代社会においても、人々が甘くて切ないロマンスを切望していることがうかがえる。
そして迎えた新世紀、2001年。ウェディング・ラブストーリーの映画史に残る、いや、映画史のスタートを飾る傑作が誕生した。1月に全米で公開され、2週連続NO.1を獲得し、現在もなおトップ10入りを遂げている(3月2日現在)映画が『ウェディング・プランナー』である。
一大イベントである結婚式を華麗に、理想的に演出するために、日々奮闘しているウェディング・プランナーの女性。その実力が認められ、トップに上りつめた彼女のもとには、自分たちの式を担当してほしいというカップルが後を絶たない。自分の幸せは二の次で仕事一筋に生きてきた彼女が、こともあろうにクライアントの花婿に恋をしてしまう…。
“ウェディング・プランナー”という非常に現代的な仕事につくキャリア・ウーマンの女性に焦点をあてた上で、その職業上、決して恋に落ちてはいけない相手、つまりクライアントの男性を愛してしまうという、恋愛映画の王道、古典的手法をうまくミックスさせた、全く新しい形のラブ・ロマンス。クラシックなテーマと、時代の最先端をいく要素を融合させ、見るものに斬新さと安心感を与える。そして何よりも、歌に演技にと世界中を熱狂させ、『ザ・セル』でも活躍中のジェニファー・ロペスの魅力と、『評決のとき』『U-571』などの大作に出演し今や名実ともにハリウッドの若手NO.1俳優と言われるマシュー・マコノヒーとの共演、二人の演技が観客をスクリーンに釘付けにし、圧倒的な支持を得た大きな要因である。実際、アメリカで行われたリサーチでも、2大スターのコンビネーションが一番印象に残ったと報告されている。サンフランシスコの素晴らしいロケーションの中で、グッチ、プラダを始めとする、一流ブランドをさらりと着こなし、目を見張るような豪華な式場、ヴェラ・ウォンのドレスの美しさに負けない存在感を見せつけたロペス。他人の幸せを心から願う優しさと、パーフェクトな演出を目指す責任感、芯の強さを兼ね備えた仕事人間、その一方では、一人の恋する女性のキュートさと、悩み傷つく側面を持つ主人公の姿はまさに彼女にうってつけの役であり、若い世代からの共感される等身大の姿でもある。今回の役作りにあたって、ロペスは現在ロスで活躍中のウェディング・プランナーであるアリサ・ソベルにコンタクトし、仕事ぶり、身のこなし、話し方、私生活を徹底的に調査したという。

ストーリー



《めぐり逢った〈運命の人〉は決して結ばれてはいけない相手。あなたは花婿、私はウェディング・プランナー》
幼い頃から花嫁に憧れ、ずっと素敵な結婚式を夢見てきたメアリー・フィオレ(ジェニファー・ロペス)は、5年間のキャリアでサンフランシスコのトップ・ウェディング・プランナーにのぼりつめたキャリア・ウーマン。結婚式に起こりがちな様々なトラブルに対応しながら、完壁なコーディネートで今日も式を終わらせようとしていた。しかし恋人たちに最高の結婚式を提供する傍ら、自分自身は恋とはほど遠く、日々仕事に打ち込む娘を見かねた父親のサルバトーレ(アレックス・ロッソ)はメアリーに結婚話を勧めるが、その相手であるマッシモ・レンツェッティ(ジャスティン・チェインバース)に対してどうしても心を開く気になれない。
そんな時、雑誌の表紙を飾った、大手食品会社の社長令嬢フラン・ドノリー(ブリジット・ウィルソン)が予定している結婚式のコーディネート契約の話が舞い込み、かつてないこの大きな仕事は会社にとっても、メアリーにとっても一つのチャンスであった。また自分はまぎれもなくこの会社を引っぱってきた存在であるため、この仕事が成功した暁には自分を会社の共同経営者にするよう、上司を説得する。早速メアリーの仕事ぶりを見にきたフランは、優秀な彼女を一目で気に入り、自分の両親に紹介する。「君が理想とする、フランの結婚式は?」との問いに、最高にロマンチックな結婚式を謳いあげ、メアリーは全員の快諾でこの結婚式を任されることになった。
約束の結婚式を3ヶ月後に控え、あわただしく仕事をこなしていたメアリーは、あわや交通事故に遭いそうになる。偶然居合わせた医師スティーブ・エディソン(マシュー・マコノヒー)に助けられるも意識を失い彼の病院へ。メアリーの仕事の同僚であるペニー・ニコルソン(ジュディー・グリア)が知らせを受けて、大慌てで病院にやってくるが、ケガは大したことはなく、それどころかペニーはスティーブとメアリーのデートをセッティングしてしまう。ゴールデン・ゲート・パークで待ち合わせた二人は、落ち着かないそぶりで野外映画を楽しむ。周りのカップルたちのムードに押され、メアリーは彼にダンスを申し込み、二人はとてもいい雰囲気に。この上なく魅力的なスティーブに、メアリーは完全に心を奪われるのだった。
いつも他人の幸せを演出しているメアリーに、ようやく巡ってきた激しい恋の予感。しかし、それもつかの間、フランとの仕事でダンス・スクールを訪れたメアリーに、フランが婚約者を紹介する——それはまぎれもなく、あのスティーブだった。メアリーは心底動揺し、スティーブを責めずにはいられなかった。
一方、彼女の気持ちとは裏腹に結婚話を着々と進めようとする父に反感を覚え、問い詰める。すると父は、自分は見合い結婚であったことを打ち明ける——「感謝が尊敬になり、尊敬が愛になったんだ。どうかマッシモにもチャンスをやってくれ」と。
フランの結婚式の準備が着々と進むなか、フランが1週間NYに行くことになる。二人で準備を進めることになったメアリーとスティーブは、時間をかけてようやく和解していく。メアリーは切なく感じながらも、「二人はきっと幸せになれるわ」とスティーブとフランの恋を応援する。自分は身を引くべきだと固く決心しているメアリーは、自分を大切にしてくれるであろうマッシモとともに生きる決意をするが…。

スタッフ

監督:アダム・シャンクマン
脚本:パメラ・フォーク/マイケル・エリス
製作:ピーター・アブラムス/ロバート・L.レヴィ/
   ギギ・プリッカー/デボラ・デル・プリート/ジェニファー・ギブゴット
製作総指揮:ニナ・R.サドウスキー/モリッツ・ボーマン/
   クリス・シーバーニッチ/ガイ・イースト/ナイジェル・シンクレア
撮影監督:ジュリオ・マカット
プロダクション・デザイン:ボブ・ジェビッキ
編集:リサ・ゼノ・チャーギン
共同製作:キャリー・モロウ
コスチューム・デザイナー:パメラ・ウイザース
音楽監修:マリー・ラモス/ミシェルクズネスキー
音楽:マーヴィン・ウォーレン
エンデイング・ソング「Love Don't Cost A Thing」byジェニファー・ロペス

キャスト

メアリー・フィオレ:ジェニファー・ロペス
スティーブ・エディソン:マシュー・マコノヒー
フラン・ドノリー:ブリジット・ウィルソン=サンプラス
マッシモ・レンツェッティ:ジャスティン・チェインバース
サルヴァトーレ・フィオレ:アレックス・ロッソ
ペニー・ニコルソン:ジュデイー・グリア
ジョン・ドゥジニー:ケヴィン・ポラック
ミセス・ドノリー:ジョアンナ・グリーソン
ミスター・ドノリー:チャールズ・キンブロー

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