ワイルド・スモーカーズ
原題:HOMEGROWN
マリファナ自家栽培で荒稼ぎ! 豪華キャスト、ブラックな笑い満載のアッパー系レイヴ・ムービー登場!
1998年/アメリカ映画/101min/カラー/ヴィスタ・サイズ/ドルビーSR 協力:ザ・ボディショップ/日本語字幕:稲田嵯裕里 配給:株式会社 東北新社
2000年8月25日よりビデオレンタル開始 2000年1月22日より渋谷シネ・アミューズにて新春第2弾ロードショー!
©1998 Lakeshore Entertainment, Underdog Films, Inc
公開初日 2000/01/22
配給会社名 0051
解説
北カリフォルニアのマリファナ畑で働く、ジャック、カーター、ハーランの3人は命に関わる危険はなかった。目の前でボスが殺されるまでは…。最初は警戒していた3人だが、他に目撃者がいないと知ると、ちゃっかり給料分のマリファナを頂戴し何とかそれを売りつけることに成功する。ところが、ここで止めればいいのに、残された500万ドル相当もマリファナに目がくらんだ3人は、自分たちで売りさばくべく、危険な“自家栽培”に乗り出した。こうして、年齢も性格もバラバラ、共通項は能天気!という3人は、油断も隙もない連中との、後戻り不可能、命懸けのゲームに投げ込まれた。果たして彼らの“自家栽培”はめでたくゴールを迎えるのか、敢えなくフリダシへ戻ってしまうのか?
監督・脚本は『パリス・トラウト』のスティーブン・ギレンホール。後に『運命の逆転』でアカデミー脚色賞にノミネートされるニコラス・カザンと共同執筆した本作は、製作までに15年を要した。折りしも、カリフォルニア州やアリゾナ州でマリファナの医薬品としての所持・栽培が認められ、その葉がタイムやニューズウィークの表紙を飾る現代、この機に乗じてギレンホールは製作に乗り出したのだった。
とはいえ、この作品の凄いところは、そんな一大トピックを扱いながら、小難しいことはあっさり省き、笑いに終始しているところ。悪趣味なガウンをはだけて走りまわるビリー・ボブ・ソーントンを筆頭に、今ハリウッドで最も注目を集めている俳優たちをして、ここまで道化を演じさせているのだから、もう出演者も含め、関わっている人間全てが“悪酔い”しているとしか思えない!次々と選択肢を誤り、ひたすらヤバイ方向へと転がってゆく主人公3人には、『シンプル・プラン』『スリング・ブレイド』等でいま最も注目と信頼を集める映画人の一人であるビリー・ボブ・ソーントン、『ゴジラ』の個性的なレポーター役が印象的だったハンク・アザリア、そして『54』『クルーエル・インテンションズ』でフェロモン発散の美青年へと成長を遂げたライアン・フィリップ。彼らに絡むうさん臭い連中に、ジョン・ボン・ジョヴィ、ジェイミー・リー・カーティス、ジョン・リスゴー、そしてケリー・リンチ。アカデミー、ゴールデン・グローブ、エミー賞がズラリと並ぶ、品質保証モノのジャンクムービーは吸い過ぎに注意!
ストーリー
北カリフォルニア、鬱蒼とそびえたつ木々に隠されたマリファナ畑。頭は回るが詰めの甘いジャック(ビリー・ボブ・ソーントン)、マリファナ交配フェチの植物学者カーター(ハンク・アザリア)、パニくると“一服”せずにはいられないハーラン(ライアン・フィリップ)の3人が働いている。時々葉っぱを拝借しながらクサ泥棒を見張る彼らには命に関わる危険はなかった。ヘリで視察に来たボスのマルコム(ジョン・リスゴー)が目の前でパイロットに撃たれるまでは…。
最初はパニックに陥った3人だったが、目撃者がいないと分ると、ちゃっかり給料分の葉っぱを頂戴してカーターのガールフレンド、ルーシー(ケリー・リンチ)の家に身を寄せ、早々にマルコムの顧客ダニー(ジョン・ボン・ジョヴィ)に売ってしまう。
本当は、ここで逃げる予定だった。しかし、「葉っぱはまだある」という無邪気なハーランの一言が欲望を駆り立ててしまう。誰が何の目的でマルコムを殺害したのか謎のまま、お気楽な彼らは500万ドル相当のマリファナを自からさばくため危険な“自家栽培”に乗りだした。
収穫が近づくにつれて彼らの周りには不穏な空気が漂い始める。マリファナ畑を営むコミュニティの“収穫祭”で、主宰者のシエラ(ジェイミー・リー・カーティス)がマルコム殺害に関してほのめかしたのを手始めに、警官を装ったクサ泥棒の襲来、マフィアの招待など背筋の寒くなる思いの連続。遂にはマルコムを撃ったパイロットに脅迫され、双子の兄弟ロジャー(ジョン・リスゴー/2役)に乗り込まれる始末。しかし彼らには依然として、これらの事件とマルコム殺害の真相はつかめぬまま。追い込まれる彼らは次第に身内さえも信じられなくなってくる。そして、遂にダニーとの取り引きの日が…。ところが、この取り引きにこそ真相が隠されていた。全てはコミュニティが仕組んだ謀略だったのだ。駐車場では今まさにダニーがジャックに真相を明かそうとしている時、車内ではジャックを監視するためについてきたカーターとルーシー、そしてハーランが思いもよらない行動にでようとしていた…。
スタッフ
監督:スティーブン・ギレンホール
脚本:スティーブン・ギレンホール(原案)、ニコラス・カザン
ジョナー・ラスキン(原案)
プロデューサー:ジェイソン・クラーク
エグゼクティブ・プロデューサー:ナオミ・フォナー、トム・ローゼンバーグ
シガージョン・サイヴァッツオン、テッド・タネンボーム
音楽:ポール・ランフォード、トレヴァー・ラビン
撮影:グレッグ・ガーディナー
衣装:ジョセフ・ボロ
プロダクション・デザイナー:リチャード・シャーマン
編集:マイケル・ジャブロウ
キャスト
ジャック・マドセン:ビリー・ボブ・ソーントン
カーター:ハンク・アザリア
ルーシー:ケリー・リンチ
ハーラン:ライアン・フィリップ
マルコム/ロバート・ストックマン:ジョン・リスゴー
ダニー:ジョン・ボン・ジョヴィ
シエラ・カーン:ジェイミー・リー・カーティス
警官:ジャッジ・ラインホールド
パイロット:ジョン・テニー
ベン・ヒクソン:マット・ロス
保安官:マット・クラーク
ジャンニ・サレッゾ:テッド・ダンソン
4歳の女の子:レオカ・レニー・サンズ
ウェイトレス:リー・フレンチ
老農夫:クリストファー・ダルトン
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