ひまわり

原題：himawari

夏の陽ざし、 向日葵の花、 金環蝕、 どうしても顔の思い出せない少女…。 たとえば、そんな初恋の記憶。

2000年／日本／カラー／モノラル／ヨーロッパヴィスタ／35mm／121分 製作・配給：ＫＳＳ

2000年7月２９日よりシネマカリテにて太陽を夢見てロードショー シネマカリテ劇場窓口にて映画『ひまわり』のチケットをお求めのお客様に限り、 “ひまわりの種”プレゼント！

公開初日　2000/07/29

配給会社名 0027

解説

ストーリー

海沿いの故郷を離れ、東京で暮らす輝明は、恋人・由香里と喧嘩の最中に何気なく流れていたニュースで、小学校の時のクラスメイトだった少女・真鍋朋美が海難事故で行方不明になったこと知る。
しかも、その事故少し前の留守中、彼女から電話があったというのだ。
十年以上も音信不通で、顔もすぐには思い出せない少女。
朋美は、どうして自分に電話をかけたのだろう…。

同級生と連絡を取り合ううちに、次第に彼は友人たちをとりまとめなくてはならなくなってしまう。
戸惑いながらも、友人たちと朋美の葬式に出席するために海辺の街に帰郷する輝明。

どこか草原のような場所…
逆光で立つ少女の後ろで、月が太陽を覆う。金環蝕だ。
少女の表情がだんだん浮かび上がる。
輝明には、金環蝕の前に立つ少女の記憶があった。
その少女は朋美なのか?
金環蝕は向日葵のようにも見えた…。

輝明には小学校の頃、友人たちと金環蝕を見に行った記憶があった。
草原を走る彼らの後を、一人ついてくる朋美。
しかし、そんなことはなかったと北岡たちは一笑にふすのだった。

輝明は、小学校の頃のドッヂボールの記憶を思い出した。
輝明は、転んだ朋美にホールをぶつけることが出来なかった。
それを輝明が朋美が好きたからだと冷やかす幼い北岡たち。
その友達の言葉に、朋美が「汚い」からポールをぶつけなかったのだと言った輝明。
それを聞いていた朋美の姿。

久しぶりに集まった同級生たち。朋美をめぐる悪い噂が囁かれる。
次々と現れる彼女の元恋人たち。
幾つもの過去と現在が交錯し、やがて、孤独な朋美の姿と彼女が大切に抱えていたひとつの思いが、浮かび上がっていく…。

遺体が上がらないまま行われた朋美の葬式も終わり、酒匂のパブに集まった同級生たち。
あの頃、朋美が好きで、彼女のリコーダーを盗んだ田中。
朋美の上履きを温室の中に隠した輝明。
朋美が、転校した日、ひとりひとりの机の上に一粒ずつ置かれていた
向日葵の種。
「きみは、ひまわりのようだ」という手紙は、誰が書いて朋美に渡したのだろう…。

酔った田中を介抱する輝明の前に、路地の暗闇の中からボールが、転がってくる。
投げたのは、朋美なのだろうか?

月の光の中に浮かび上がる向日葵の丘。
朝日にきらめく海。
砂浜に埋もれた船。
輝明の携帯電話が鳴る。
それは、由香里からの呼び出し音だ。

砂浜に向日葵の芽が出ている。
その向こうに美しい海が
広がっている。

スタッフ

製作：原田宗一郎
プロデュース：佐谷秀美、石田幸一
プロデューサー：益子昌一
脚本：佐藤信介、行定勲
原案協力：樽谷春緒
音楽：朝本浩文(ram jam world)
撮影：福本淳
照明：中須岳史
録音：滝澤修
美術：須坂文昭
衣裳：浜井貴子
メイク：伊東史子
編集：今井剛
制作：スープレックス
特別協力：吉野房彦
特別協賛：クラウンファンシークッヅ株式会社

キャスト

真鍋朋美：麻生久美子
葉山由香里：河村彩
紺野輝明：袴田吉彦
北岡洋平：マギー(ジヨビジヨバ)
湊弓子：粟田麗
小出翔子：土屋久美子
木村三香：ひふみかおり
田中哲郎：ボブ鈴木
酒匂達彦：戸田昌宏
斎藤幸夫：光石研
笹原新次：北村一輝
久世公平：津田寛治
平野雄一：堺雅人
高橋宗次：田中哲司

<子役たち>
朋美：渋谷桃子
輝明：佐々木和徳
北岡：大山恭平
弓子：皆川優紀
翔子：西香帆里
三香：森田夏姫
田中：梅本ユウスケ
達彦：高橋浩樹

輝明の父：有福正志
輝明の母：銀粉蝶
遺族の男：伊藤洋三郎
朋美の父：北見敏之
朋美の母：根岸季衣

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