エルモと毛布の大冒険

　エルモが世界中の何よりも気に入っているのは水色の毛布。朝は“おはよう”と挨拶し、夜は一緒にベッドに入る。エルモは毛布といつも一緒、いつまでもずっと一緒だよと約東している。ところが毛布を気に入った大親友ゾーイと取り合いになってしまい、二人の間で裂けそうになった毛布はローラープレードに乗ったテリーに持っていかれてしまう。追跡の末に行きついたのはオスカーのすみかであるごみ缶の中。大事な毛布を追いかけて、エルモは勇気を奮ってゴミ缶の中へ。そして、物事の良い事と悪い事が逆転している地球上で一番きったない国“クラウチランド”へと吸い込まれていく…

　「セサミストリート」の大人気キャラクター“エルモ”が映画デビュー！『エルモと毛布の大冒険』は世界中の子供番組制作のお手本になっている「セサミストリート」を手掛けるチルドレンズ・テレビジョン・ワークショップとジム・ベンソンピクチャーズが手を組んで製作した初めての劇場映画である。1999年10月に全米公開されるやボックス・オフィスのランキング入りを果たし、興行的にも大成功をおさめた。「セサミストリート」の御馴染みのキャラクターたちや、子供たちの大のお気に入りの毛布と、個性豊かな新しいキャラクターたちが登場し、「セサミストリート」の30年の歴史上、３世代に渡るファンたちが一度も見たことのないオスカーのゴミ缶の世界“クラウチランド”を、オリジナルの素晴らしい昔楽とともにテレビとはまた違ったスケールの大きさでたっぷりと魅せてくれる。“親たちが幼い子供を初めての映画に安心して連れて行ける作品であり、どんな人にも楽しんでもらわなければならないということ”が最大のチャレンジと語るジム・ベンソンカンパニー社長ブライアン・ベンソンの言葉通り、幼い２歳児から大学生、そして子供たちの親や祖父母まで誰もが楽しめる作品で、「セサミストリート」とエルモの新しい魅力を発見することは間違いない。

　ほれぽれするほどの愛らしい無邪気さ、大人も十分に楽しめるウィットに富んだエルモと共演するのはビッグバード、“クラウチランド”から来たオスカー、バートとアーニーの他、「セサミストリート」の仲間全員と、ジム・ベンソンカンパニーがデザインした新しいキャラクターたち。未知の国だった“クラウチランド”に住み、毛布を探すエルモを手助けするグリジーや、悪役ハックスリーの家来パグなど映画でしか見られないお楽しみもある。また豪華ゲストとして、グラミー賞ノミネート歌手で『ダンス・ウィズ・ミー』『イレイザー』などに出演して一躍人気主演女優になったヴァネッサ・ウィリアムズが“クラウチランド”のクイーン・オプ・トラッシュを演じ、自分の子供たちが楽しめて一生大事にしてくれるような仕事ができたことを誇りに思うと語っている。またブロードウェイでアンドリュー・ロイド・ウェーバー監督の「エビータ」チエ役でトニー賞にもノミネートされたベテラン、マンディ・パティンキンが、“クラウチランド”の不平たらたらで所有欲の固まりのハックスリーを演じ、見事な歌声を聞かせてくれる。

　監督は本作がデビュー作だがテレビの“Muppets Tonight”などで輝かしい実績を持つゲリー・ハルヴォソン。脚本は「セサミストリート」に関わり、子供向けシリーズ番組の脚本でエミー賞を４度受賞したジョゼフ・マッツァリーノとやはりエミー賞受賞者のミッチェル・クリークマン。