原題:瘋狂英語/CRAZY ENGLISH

レッツ・クレイジー・イングリッシュ 12億人を巻き込んで中国大陸を駆けめぐる、疾風怒涛の英会話教育!

1999年 ロッテルダム国際映画祭、ロカルノ国際映画祭、トロント国際映画祭、 バンクーバ国際映画祭、釜山国際映画祭、ライプツィヒ国際映画祭、 Rencontress Internationals De Cinema A Paris、 Festival Del Popoli、アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭、 山形国際ドキュメンタリー映画祭 参加作品

1999年/中国映画/キートマン、DMVEカルチャー・デベロップメント作品 カラー/35mm/90min/配給・宣伝:アップリンク

中国映画の全貌 2007にて上映::http://www.ks-cinema.com/schedule.html 2001年1月25日DVD発売&レンタル開始 2001年1月25日ビデオ発売&レンタル開始 2000年6月24日よりBOX東中野にてロードショー

公開初日 2000/06/24

配給会社名 0009

解説

映画『クレイジー・イングリッシュ』は、各国の映画祭で話題を集めている帳元(チャン・ユアン)監督(天安門広場を描いた『広場』や1999年ヴェネチア国際映画祭監督賞受賞の『過去回家』等で高い評価を得ている)の最新作である。本作品は、10年ほど前から独自の英語勉強法“瘋狂英語”を掲げて中国全土を講演行脚する青年李陽(リー・ヤン)のエネルギッシュな活動を追いかけたドキュメンタリーだ。大きな声を出して、体全体を使って英語をマスターしようというパフォーマンス色の濃いリー先生のユニークな講演は、北京大学、紫禁城、解放軍キャンプ、果ては万里の長城を舞台に、常に満杯の観衆に向けて行われている。
リー先生のメッセージは実に明確で、「恥を捨てて体全体で英語を学ぼう。その自己改善こそが成功の道で、強い中国を作る」というものだ。この姿勢が政府にも支持され、史跡でも講演をすることが許される由縁である。本作品には、経済発展めざましい現代中国の様子や我々にもなじみの深い名所も旧跡も随所に登場する。また、子供から大人まで楽しめる、新しい形のチャイニーズエンターテインメントとして、世界各国の映画祭でも大絶賛を浴びた話題の作品である。
また、先日発表された小渕総理の私設諮問機関である“21世紀日本の構想”の報告書でも話題になった‘英語を日本の第二の公用語に’の論議が高まる中、満を持しての日本公開となった。

ストーリー

<李先生語録(映画より抜粋)>

いつもただ、こう決心するだけ‘明日からやろう’。
皆さん、成功の秘訣を知りたいんでしょう?私は“瘋狂英語”で成功の哲学をも語っています。特に有名になった言葉は‘恥をかき挫折をし、苦しんで成功しよう’。まず自信を持つこと、次にとにかく何か結果を出すこと。

中国人にまず必要なのは自信です。そして確実に何かをやり遂げること。勉強しないヤツ、努力しないヤツは両親の面汚しだ。人間のクズだろ?両親の誇りになるべきだ。自信に満ちた中国人になろう。

三原則とは何だ?‘できるだけ大きく’‘できるだけ速く’‘できるだけ明瞭に’この原則の目的は何だ?中国的筋肉の鍛え直しだ。
長年の中国語生活で、我々の口腔筋は完全に中国的になっている。中国語には向くが、英語と中国語では大違いなのだ。

中国的筋肉を国際的筋肉に改造しよう。だが、アメリカ的に改造するのは割に合わない。一度改造したら中国的筋肉には戻しにくいから。中国語は外国人に誇れる。漢字の起源は紀元前6千年だ。これでイチコロ中国人ほどおいしい商売はない。

言語侵略の影には文化戦略が、文化戦略の影には経済的占領がある。中国人は不正直だ、心と裏腹なことを言う。‘お金は要らない’‘友達だから’こんな文化は変えるんだ。英語を学ぶ目的はただ一つ、金もうけだ。

決して祖国を失望させるな。私は有能だ、苦労を恐れない、絶対成功する。恥をかこう。気持ちをぶつけて恥をかこう。私は喜んで恥をかこう。
挫折がなんだ。成功しよう、苦労しよう、栄光をつかめ。
恥をかこう。私は無敵だ、私は有能だ、苦労を恐れない、絶対成功する。

日本人の英語は?日本英語、最悪だね、全然判らない。
多くは早口で強い日本なまり。日本人は英語を習うために最高1時間3万ドルも払っている。だから、英語を覚えて日本で稼ごう。広告文はできている。
‘英語のことなら、中国人に!’

成功者は皆どこかが狂っている。インテルのグローヴ社長も言っている。‘偏執狂だけが成功する’‘狂気こそ知’という格言もある。狂気とはのめりこむこと、寝食も忘れ、才能を伸ばし生かすこと。これは皆に通用する。各自表現が違うだけだ。抑えた狂気や派手な狂気、つまり狂気の精神と英語学習法を結合させたのが“瘋狂英語”なんだ。

私は世界中の偉人の話をかき集めて読み、これを分析しました。たとえば。マンデラやインディラ・ガンジー。私は狂人ではなく人々に尊敬される人間です。絶えず危機に迫られていると、人は自信を喪失する。誇れるものは何もないような気がします。でも何かあるはずだ。だから私は人々に与えるのです。誇りや危機意識を。同時に言うのは愛国心の最高の表現は、英語やコンピューターを習得することであり、国際慣行を理解し、世界のルールで仕事をし、企業に国際競争力を与えることです。

私の夢は、第一に英語に堪能な中国人を3億人作ること。そのために、中国全土を駆け回り、人生哲学や英語学習法をすみじみまで伝えること。第二に中国の声を世界に響かせること。中国の伝統や文化を中国最大の賞品にしたい。
カンフーを輸出し、中国文化を輸出し、中国製品を輸出する。第三に中国語に堪能な外国人を3億人作ること。

一緒に英語を攻略しよう。ひとついいことをお教しえよう。21世紀には中国人が全世界に中国語を教える時代なんだ。その時こそアメリカ人やカナダ人が中国語文法と漢字に頭を悩ませる。我々の世紀だ、21世紀のために英語を学びましょう。

スタッフ

監督・撮影・製作:張元(チャン・ユアン)
編集:徐宏(シュー・ホー)
音楽:李暁龍(リー・シャオロン)
録音:沈剣勤(シャン・チャンユン)ほか
製作:陳梓秋(チャン・ツーチウ)
提供:張元(チャン・ユアン)

キャスト

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