原題:Confession

1999年/アメリカ/カラー/101分/配給:株式会社ギャガ・コミュニケーション

2000年9月22日よりビデオレンタル開始 2000年2月5日より公開 2000年9月22日よりDVD発売開始

公開初日 2000/02/05

配給会社名 0025

解説

 盗作した小説は、なんと連続殺人のシナリオだった!たった一度、悪しき誘惑に負けてしまったぱかりに、殺人事件の容疑者にされてしまった主人公が、真犯人を追い、仕掛けられた巧妙な罠の真相に迫る!本作『コンフェッション』は、全編にちりぱめられた真犯人のトリックが、主人公ばかりか、あなたの推理力にも勝負を挑む究極の知的トリッキー・サスペンス!ひとクセもふたクセもある、全員が怪しい登場人物たち。セリフや人名に使用されている世界文学からの謎めいた引用…うっかりしていると見逃してしまうヒントや伏線の数々を、あなたの頭脳は見破ることができるだろうか!?
 物語は、主人公の弁護士が法廷で正義を貫こうとしたことに始まった。土地の有力者を有罪にしようとした彼は法曹界を追われ、うらぶれた生活を送るハメになる。そんな折、ふとした出来心で盗作してしまった小説は瞬く間にベストセラーに!有頂天で優雅な生活を送りはじめた彼だったが、何とその小説は5人の弁護士を狙った連続殺人事件のシナリオだったのだ!たちまち最有力の容疑者になってしまった主人公。時を追うごとに不利になる状況、見覚えのない証拠の出現。真犯人はかつての敏腕弁護士の逆手をとって、法律で彼を追い詰めてゆく。
 もはや真犯人の狙いは弁護士への復讐だ。映画のセリフにも出てくるが、現在のアメリカにおいて、若い女性がレイブされる確率は12人に1人。一方、女性を殺した男性が有罪になる確率は3人に1人だという。弁護士が優秀であれば有罪を実証することはきわめて難しく、中には有罪と知りつつ高額の弁護科を取り、アノ手コノ手で検事や警察をやり込める悪徳弁護士もいるという。真犯人と弁護士、見応えある知性と知性の対決を描く『コンフェッション』には、病める法治国家アメリカの、矛盾に満ちた”正義”への警鐘も鳴っている。
 主役ローソン・ラッセル役には、『ザ・エージェント』で1997年度のアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞で最優秀助演男優賞をダブル受賞したキューバ・グッディングJr.。共同プロデューサーにも名を連ねているが、本作は彼が製作総指揮のデレク・ブローズと設立した映画制作会社グッドブロス・ビクチャーズ・エンターテインメントの記念すべき第1作である。共演には、『プラトーン』『メジャーリーグ』のトム・ベレンジャー、カンヌ映画祭グランプリ作品『秘密と嘘』のマリアンヌ・ジャン・バチスト、『アナコンダ』『パルプ・フィクション』のエリック・ストルツらシリアスな演技に定評ある実力派が選ばれた。監督・脚本は、1992年の『ファイティング・キッズ』以来、キューバ・グッディングJr.と親交のあるローディ・ヘリントン。他に『ロードハウス 誓いのカクテル』『スリー・リバーズ』などの代表作がある。

ストーリー

ニューオリンズ、祭の夜。敏腕弁護士ローソン・ラッセルは、判事に一本の電話を入れた。明らかに有罪である娼婦殺しの被告、サーマンの弁護を降りたいと伝えるために。しかしサーマンは市長の息子。保身に走る判事は降板を許さず、何としてでも無罪にしろと息巻くばかり。裁判の当日、良心の呵責に耐えかねたローソンは真相を暴露しようとするが、たちまち身柄を拘束され弁護士資格も剥奪されてしまった。引退を余儀なくされて、彼はフロリダに移住する。経験をもとに小説を書くことにしたが筆は遅々として進まず、釣り客相手の貸しポートで日々の糧を得る毎日だった。
 そんな或る白、ひとりの老人と意気投合したローソンは、老人から一冊の本を手渡された。5人の悪徳弁護士が次々に殺害されるという推理小説で、モンローと名乗る老人が自ら響き上げたのだという。なかなかの傑作だ。読後、ローソンはさっそく感想を伝えようと老人宅を訪ねたが…家の前には警官が!?何とモンロー老人が心臓麻痺で急死したのだ!
 ローソンの手元には未発表の傑作小説が残った。これは千載一遇のチャンス!後めたさを感じながらも、彼は老人の遺作を自分の名前で発表してしまう。小説はたちまちベストセラーとなり、ローソンは一躍”時の人”となった。リムジンを乗り回し、パーティーをハシゴする毎日。そして、美貌の出版社令嬢とのアバンチュール。この本が売れている限り彼の栄華は続くかに見えた。
 しかし、突如、彼は逮捕されてしまう。理由もわからず取調室に入れられた彼を待ち受けていたのは、小説の筋書きとまったく同じ5件の殺人が実際に起きているという衝撃の事実だった!ローソンを有カな容疑者とにらんだデュポース刑事は、彼を徹底的に洗いはじめる。そして、まさに家宅捜査の最中、ローソンの目前で発見される殺害現場の写真!もはや言い逃れができないと判断した彼は、咄嗟にその場を逃げ出した!誰かが彼をハメようとしている!!…ベストセラー作家から一気に指名手配犯に転落したローソンは、警察の追跡を振り切りながら、自力で真犯人の捜査を開始した。すると、モンロー老人の足跡に意外な真実が!死んだと思っていた老人の死亡記録は、どこにも存在しなかったのだ!!

スタッフ

製作総指揮:デレク・ブローズ、アンドリュー・スティーブンス
製作:イリー・サマハ、キューバ・グッディングJr.、アショク・アムリトラジ
監督・脚本:ローディ・ヘリントン
撮影監督:ロバート・プライムス、A.S.C.
編集:ハリー・B・ミラー3世
衣裳:モリー・マギニス
音楽:スティーブ・ポーカロ

キャスト

ローソン・ラッセル弁護士:キューバ・グッディングJr
クリフォード・デューボス刑事:トム・ベレンジャー
エリザベス・ポープ:マリアンヌ・ジャン・バチスト
クリストファー・モンロー:マーク・ペリグリーノ
サーマン・パークス3世:エリック・ストルツ
ジャニーン・デブリエ:アシュレー・ローレンス

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