オールアバウトマイマザー
原題:ALL ABOUT MY MOTHER
全世界の女性たちひとリひとりの心を深く揺リ動かした今世紀最後の最高級の愛の賛歌!
2000年ゴールデン・グローブ賞 最優秀外国語映画賞 2000年フランス・セザール賞 最優秀外国語映画賞 1999年カンヌ国際映画祭 最優秀監督賞 1999年TlME誌年間映画ベストテン第1位 1999年エンターテインメント・ウィークリー誌年間映画ベストテン第1位 1999年ニューヨーク映画批評家協会賞外国語映画賞 1999年ロサンゼルス映画批評家協会賞外国語映画賞 1999年ナショナル・ボード・オブ・レビュー外国語映画賞 1999年ポストン映画批評家協会賞外国語映画賞 1999年ヨーロッパ映画賞作品賞、主演女優賞、観客賞監督部門 1999年サン・セバスティアン国際映画祭国際映画批評家連盟(FlPRESCl)賞 1999年ブリティッシュ・インディペンデント映画賞外国語映画賞 1999年全米ブロードキャスト・フィルム批岬家協会賞外国語映画賞
1999年/スペイン映画/上映時間1時間41分 配給:ギャガ=東京テアトル
2000年12月22日よりビデオレンタル開始 2000年12月22日よりDVD発売開始 2000年4月29日よりシネセゾン渋谷にてロードショー公開
公開初日 2000/04/29
配給会社名 0025/0049
解説
最愛の息子の死を乗り越えて母は旅立つ…
「お父さんについてすべて教えて」17年前に別れてしまった夫について息子から聞かれた母マヌエラ。長い間隠していた夫の秘密を遂に話さなけれぱと覚悟を決めた矢先、彼女は最愛の息子を事故で失ってしまう。息子が残した父への想いを伝えるため、彼女はかつて青春時代を過ごしたバルセロナへと旅立つ。行方不明の夫を探す道のりは、母が”女”としての自分をとり戻す再生の旅でもあった。
TIME誌年間映画ペスト1!アカデミー賞の最有力候補作品!!
カンヌ映画祭で上映されるや、世界中のマスコミから”キャリアの集大成、文句なしの最高傑作”と絶賛を浴び、見事最優秀監督賞の栄冠に輝いた。ヨーロッパを代表する巨匠ベドロ・アルモドバル。愛し、傷つき、悩みながらたくましく生きていく女たちを、独特のユーモアと洗練された映像で描き続けた彼の最新作は、全女性に贈られた人生賛歌。
TlME誌は『マトリックス』を抑え、年間ベスト1に本作を選び、「この映画を観て何とも感じない人は、心臓専門医に診てもらうことをお勧めする」
と手放しで称賛。エンターテインメント・ウィークリー誌でも、超大作『トイ・ストーリー2』を抑え年間ベスト1の栄誉と注目を獲得。ヨーロッパの各国、アメリカでも各映画賞を独占し、早くもアカデミー賞外国語映画賞のみならず作品賞、監督賞、主演女優賞の最有力候補と目されている今世紀最後の感動作である。
ラテン諸国の名女優が華を競う!!
主役の母マヌエラにアルゼンチンを代表するトップ女優セシリア・ロス、往年の大スター、ベティ・デイビスを彷彿とさせる大女優役にスペインの名花マリサ・パレデス、そして黒い瞳の修道女にハリウッド進出も果たしたスペインの若手NO.1ペネロぺ・クルスなど新旧のラテン譜国を代表する3人の女優が競演。至高の映画『イヴの総て』(英題:ALL ABOUT EVE)や、ヴィヴィアン・リー、杉村春子の名演技で名高い『欲望という名の電車』が劇中に巧みに引用された本作で、”女を演じる”というテーマを高らかに謳いあげている。
ストーリー
マヌエラ(セシリア・ロス)は38歳の移植コーディネーター。女手ひとつで育ててきた息子のエステバンとマドリードで暮らしていた。息子は作家志望で、母親のことを書こうとしていた。しかし母のすべてを書くには、大事なことが欠けていた。彼は父親について母から何も聞かされていなかったのである。
エステバンの17歳の誕生日、ふたりは大女優ウマ・ロッホ(マリサ・パレテス)が主演する「欲望という名の電車」の舞台を観に行く。それは20年前にアマチュア劇団にいたマヌエラが夫と共演した思い出の芝居だった。彼女はこれまで触れずにきた父親のことを遂に息子に話そうと心に決めていたのだ。だが終演後、ウマ・ロッホにサインをもらおうとして彼女の車を追いかけたエステバンは、脇から飛び出した車にはねられてしまう。
息子の死を前にし、マヌエラは作家を志していたエステバンが肌身はなさず持ち歩いていたノートに書かれた彼の最期の言葉を読むのであった。
「昨晩、ママがはじめてぼくに昔の写真を見せてくれた。芝居をやっていた頃の写真だ。ところが、写真の全ては半分に切られていた。切られた半分はお父さんにちがいない。僕の人生が同じように半分失われている気がする。お父さんに会いたい。たとえお父さんがママにどんなひどい仕打ちをしたのだとしても」
マヌエラは、息子に父親が誰であるかをとうとう言い出せなかった。彼女は失った息子の最期の想いを伝えるため、仕事を辞め、かつて青春時代を過ごしたバルセロナヘ旅立つ決意をする。マドリッドからバルセロナヘ。17年前に別れた行方不明の夫を探す道のりは、母が”女”としての自分をとり戻す再生の旅路でもあった。
スタッフ
監督・脚本:ぺトロ・アルモドバル
製作担当:エステル・ガルシア
製作総指揮:アグスティン・アルモドバル
撮影監督:アフォンソ・ベアト
音楽:アルベルト・イグレシアス
編集:ホセ・サルセド
美術:アンチョン・ゴメス
音響:ミゲル・レッハス
キャスト
マヌエラ:セシリア・ロス
ウマ・ロッホ:マリサ・パレデス
シスター・ロサ:ペネロペ・クルス
ニナ:カンデラ・ペニャ
アダラート:アントニア・サン・フアン
シスター・ロサの母親:ロサ・マリア・サルダ
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