双生児
原題:GEMINI
”地獄のオペラ”世界中が塚本晋也監督に今、注目している!
☆第56回ヴェネチア国際映画祭、特別招待作品 ☆第24回 トロント国際映画祭 ☆第18回 バンクーバー国際映画祭 ☆第4回 釜山国際映画祭 ☆第43回 ロンドン国際映画祭 ☆ストックホルム国際映画祭
1999年日本映画/ビスタサイズ/カラー/ドルビーSR/1時間24分/配給:東宝
1999年9月15日より有楽町スバル座ほか東宝洋画系にて公開
©1999SEDICINTERNATIONALINC.
公開初日 1999/09/15
配給会社名 0001
解説
カルトをも越えるエンターテイメント・ムービーが世紀末日本に誕生致しました。
日本だけでなく、海外の観客、批評家、そして映像作家までもその作品の虜にしてきた映画監督−塚本晋也。
’99年に贈るTSUKAMOTO・WORLDの最新作がこの『双生児』です。
全く同じ顔を持つ二人の男と、その間を揺れ動く美しい妻。3人の異常な関係を強烈&スタイリッシュな映像で描く、ストレンジな愛+復讐の物語。原作は江戸川乱歩の短編小説。舞台を明治末期に移し、原作を大胆にアレンジ。監督・脚本・撮影・編集の一人四役を塚本晋也が担当。
塚本オリジナルと呼べる映画がついに完成した!
原作は、代表作「二銭銅貨」が発表された翌年、大正十三年(1924年)十月「新青年」に「双生児〜ある死刑囚が教誨師にうちあけた話〜」と、題して掲載された短篇小説。初期作品群に位置する、乱歩30歳の頃の探偵小説。乱歩が生んだ名探偵、明智小五郎が活躍する中篇小説「D坂の殺人事件」が発表されたのは、この翌年のことである。
ストーリー
階級意識が歴然とあった明治末期。大徳寺医院の跡取りとして、医師の地位も名誉も、そして若く美しい妻−りん(りょう)をも手にした主人公・大徳寺雪雄(本木雅弘)。そんなだれもが羨む大徳寺家に、次々と不幸が襲いかかる。
父−茂文(筒井康隆)が、そして母−美津枝(藤村志保)が立て続けに、不思議な死に見舞われる。また雪雄は日増しに自分にまとわりつく謎の視線に悩まされる。
ある日、一人で庭に出た雪雄を襲う影。ぎりぎりと首を絞めてくる手の持ち主を一目見ようとした彼の目に映ったのは、自分と全く同じ顔をした男であった。
その男−捨吉(本木雅弘)は、雪雄を庭の古井戸に投げ捨てるや、何食わぬ顔で雪雄に成り済まし、周囲の者に接するようになる。雪雄の振る舞いを完璧に身に付け、りんの夫として、そして大徳寺家の当主としての生活を始める捨吉。
時折、古井戸を覗き込み、生きながらえ地獄の苦しみを味わう雪雄に謎の言葉を投げ付ける捨吉。雪雄と捨吉−同じ顔を持つ双生児でありながら、全く正反対の心を持つ二人の井戸の内側と外側に分かれた異常な生活が始まる……。
スタッフ
監督・撮影・脚本・編集:塚本晋也
原作:江戸川乱歩
「双生児〜ある死刑囚が教誨師にうちあけた話〜」
(角川ホラー文庫刊)
製作:中澤敏明
プロデューサー:西村大志
アソシエイトプロデューサー:鶴岡智之
美術プロデュース:種田陽平
美術:佐々木尚
衣裳:北村道子
ヘア・メイク監督:柘植伊佐夫
特殊メイク:織田尚
音響効果:柴崎憲治
音楽:石川忠
(サントラ盤:カルチュア・パブリシャーズ株式会社)
CGI:坂 美佐子、小畑正好、田所貴司
キャスト
雪雄・捨吉:本木雅弘(二役)
りん:りょう
美津枝:藤村志保
茂文:筒井康隆
シゲ:もたいまさこ
僧侶:石橋蓮司
角兵衛:麿赤兒
富豪:竹中直人
復讐の若者:浅野忠信
診療所患者・中年:田口トモロヲ
診療所患者・若者:村上淳
診療所患者・母親:内田春菊
LINK
□公式サイト□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す