ブリジット・ジョーンズの日記
原題:BRIDGET JONES DIARY
月曜の朝、ブリジットは頭痛と二日酔いで目覚めた。 そして隣には上司が…
2001年6月6日全米公開
2001年/シネマスコープ/6巻/2,659m/DTS,SRD,SDDS/上映時間:1時間37分/翻訳:戸田奈津子 提供:ユニヴァーサル映画 配給:UIP
2010年09月23日よりDVDリリース 2007年08月09日よりDVDリリース 2005年03月11日よりDVD発売開始 2004年11月26日よりDVD発売開始 2002年4月5日DVD発売&レンタル開始 2002年3月21日よりビデオ発売 2001年9月22日より日劇プラザ他にて公開
公開初日 2001/09/22
公開終了日 2001/11/16
配給会社名 0081
公開日メモ ブリジット・ジョーンズ32歳、出版社勤務、独身。あと10キロ体重を減らして内面の安定をはかれば、すべての悩みは解決する…。
解説
《世界23カ国、500万人の女性を魅了したベストセラー、ついに待望の映画化》
イギリスの新聞”インディペンデント”に95年、ロンドンで暮らす30代独身女性ブリジット・ジョーンズの架空の日記がコラムとして連載された。作者はブリジット同様、30代未婚のジャーナリスト、ヘレン・フィールディング。このコラムは瞬く間に大反響を呼び、小説として刊行されるや爆発的な売上げを記録、ロンドンのOLたちの通勤必須アイテムとなり、「とってもブリジット的」という流行語まで生まれる社会現象となった。その後、世界23カ国で翻訳、500万人以上の女性を夢中にさせ、もちろん日本でもベストセラーリストの常連となった。「ブリジットはこの私自身!」と誰もが自己投影した究極の等身大ヒロイン。世界中の女性が待望したスクリーン上のブリジット・ジョーンズ。”親しみ”の持てる女優として今最も輝いているレニー・ゼルウィガーの存在によって、ついに映画化が実現した。
イギリスでは、オープニング4日間の興収が、それまでの『タイタニック』『ノッティングヒルの恋人』が持つ記録を更新。全米公開においても初登場3位から1位への異例のランキングアップを果たした。
《ブリジット・ジョーンズ32歳、出版社勤務、独身。あと10キロ体重を減らして内面の安定をはかれば、すべての悩みは解決する…。》
ロンドンのフラットでひとり暮らしをするブリジットは、〈独りで立派に生きていける独身者=シングルトン〉。なのに、やっぱりどこか満たされない。恋、仕事、ダイエットと、せっぱ詰まった重大な悩みに、心はいつも大揺れ。”大奮闘と”自己嫌悪”の間で浮き沈みする、そんな現代女性が直面する日常が、あくまでも女性の視点から綴られていく。
体重を減らし、たばことお酒をひかえ、キャリアを積み、すてきな恋人をゲットする——。あまり持続はしないけれど失われることのない向上心で果敢に挑戦。まずは日記をつけることを決意する彼女だが、大ドジを踏んで砕け散っては、ちょっぴり嘆く。そんなブリジットが多くの現代女性の心を捉えて離さないのは、ダメな、でもありのままの自分自身を心のどこかで愛し、決して自らを見放したりしない”プラス思考”に、誰もが憧れを持っているから。
《われらが”ブリジット”を演じるのは、原石の美しさを放つレニー・ゼルウィガー》
世界の人気者となってしまった30代シングルトン、ブリジット・ジョーンズ。このヒロインのキャスティングは、映画化にあたって最大の課題だった。原作への共感を裏切らないブリジット女優はどこに…。誰もが自分と重ね合わせてしまう”親しみやすさ”と、飾り気のない”美しさ”を兼ね備えた女優レニー・ゼルウイガー。
『ベティ・サイズモア』の夢見がちなウエイトレス役でゴールデン・グローブ賞最優秀主演女優賞を受賞し、いま最も旬な女優である彼女は、ごく普通の女性たちを励まし勇気づける、不思議な存在感で私たちを魅了する。役作りのためイギリス英語を身につけ、素性を隠してロンドンの出版社に約2週間勤務したレニー。そのうえ、なんと体重を約6キロ増やし、めまぐるしく変わるブリジットの心を表現する上で、まさに”デ・ニーロ・アプローチ”ともいえる女優魂を発揮した。
ブリジットの恋の相手役は、『ノッティングヒルの恋人』『フォー・ウェディング』のヒュー・グラントと『恋におちたシェイクスピア』『イングリッシュ・ペイシェント』のコリン・ファース。ひとりはセクシーなエリートだけど女にルーズ、もう片方は誠実なエリートだけど少々ダサ目…?一長一短を持つ対象的な男たちを、イギリス映画界を代表する人気2大俳優が演じた。ブリジットの父親を演じるのは、『フライング・ゲーム』『ブロードウェイと銃弾』などのジム・ブロードベント。母親は、『肉体の悪魔』『いつか晴れた日に』などのジェマ・ジョーンズ。
監督は、ドキュメンタリーやTVCMの分野で実績を誇るシャロン・マグワイア。ブリジットの友人役のモデルともなった彼女は、「本に描かれているのは、私の世界」と宣言し、女性の視点が見事に生きた軽快な演出ぶりを発揮した。脚本を担当したのは、原作者ヘレン・フィールディング、そしてBBC放映で好評を得た『高慢と偏見』のベテラン脚本家アンドリュー・デイヴィス、『フォー・ウェディング』などジョークに定評のあるリチャード・カーティスが共作。ロンドンの街、郊外を美しく映しとった撮影監督は、『ピアノ・レッスン』のスチュワート・ドライバーグ。正統派とポップなリズムを融合させた編集を担当したのは、『バック・ビート』『フィーリング・ミネソタ』などのマーチィン・ウォルシュ。衣装デザイナーのレイチェル・フレミングは、『ビーチ』『トレインスポッティング』などを手掛けている。また、ジェリ・ハリウェル、ロビー・ウィリアムズ、シェリル・クロウ、プリテンダーズ、ガブリエルなど様々なアーティストの曲が効果的に流れ、オリジナルスコアを、『ヘンリー五世』『カリートの道』などの名手パトリック・ドイルが担当している。
ストーリー
《新年の決意》
ブリジット・ジョーンズ(レニー・ゼルウィガー)は32歳、出版社勤務、ロンドンのアパートで独り暮らし。今年の元旦もまた、二日酔い、しかも独身のまま目覚めてしまったから機嫌が悪い。
夜、実家で開かれた、〈新年ターキー・カレー・パーティ〉では、「恋人は?」「結婚は?」と失礼な質問責めにあい、バツイチの弁護士マーク・ダーシー(コリン・ファース)を押しつけられる始末。〈独善的な既婚者〉たちのお節介にうんざりする彼女だが、ちょっぴりハンサムなマークに一瞬惹かれる。が、彼の着ているトナカイ模様のセーターとセンスのない会話で、瞬く間に幻滅。どうやら彼も、彼女の酒癖とヘビースモークがお気に召さなかったらしい。
「やっぱり私は一生独身の運命なんだ……」
ロンドンに戻ったブリジットは、新年の決意を固める。「日記をつけ、体重とお酒とたばこを減らし、すてきな恋人を見つけよう!」。そしてもう1つ、会社のセクシーな上司ダニエル・タリーヴァー(ヒュー・グラント)への過剰な関心もやめると誓った。親友のトム、ジュード、シャザの3人も、「彼に対してはクールに振る舞え」という。
《ダニエルの誘惑》
しかし翌日、ミニスカートで出社した彼女に、ダニエルから意味深な社内メール。「今日、君のスカートは欠勤かな?金曜の夜、この件でミーティングを」。期待を持たせつつ、羽目を外さない程度のユーモアで返信。
ブリジットは、社の出版記念パーティの司会に選ばれた。〈できる女〉であることをアピールする絶好のチャンス!親友たちの忠告に従い、ダニエル以外の男たちに愛想をふりまいて嫉妬させようとする。しかし、なぜかあのマークがバッチリ決めたスーツ姿で、美しい女性まで伴って会場に登場。大いに動揺した彼女は、著名人や高尚な会話にも気後れし、ステージ上で大失態を演じた。そんな隙につけ込んで、彼女をやさしく慰め、食事に誘うダニエル。食事中、ブリジットは、ダニエルとマークが友人同士だったこと、マークがダニエルの妻を寝取ったことを聞かされる。ダニエルヘの警戒心は解け、キスを許し、抵抗は試みたものの、ついに彼の部屋へ……。恋人のいる、甘く幸せな生活が始まった!
が、有頂天もつかの間、専業主婦の母親がテレビショッピングの司会アシスタントに!しかも司会者の男と浮気をしているらしい。
《テレビリポーターへの転職》
週末、彼女はダニエルと、両親の友人が主催する仮装パーティに向かった。湖畔のホテルには、同じくパーティに招待されたマークと例の美女ナターシャも宿泊。彼らを意識してか、大げさにいちゃつき、はしゃいで見せるブリジットとダニエル。
順調に見えた旅行だが、パーティの朝、突然ダニエルが会議でロンドンへ戻るといい出した。やっと捕まえた恋人を披露するはずが、1人寂しくバニーガールの仮装でパーティヘ。ところが、仮装しているのが自分と父親だけだと気づく。みじめな父と娘は励まし合う。
早々にパーティから退散したブリジットは、バニー姿のままダニエルのアパートヘ。だが彼は、若くて美しいアメリカ人の同僚ラナと浮気の真最中だった。無言で立ち去るブリジットに、「彼女、やせてるっていったくせに」というラナの追い打ちの言葉。
翌日、重い心で出社した彼女は、ダニエルからラナと婚約したことを打ち明けられる。「新しい仕事を探そう!」。こう決意して、転職活動を開始した。そして、報道番組『イギリスは眠らない』のリポーター役を手にする。引き止めるダニエルを同僚たちの前で突き放し、意気揚々と退社。
初仕事は消防署取材。キューの合図でパイプを滑り降り、消防士にマイクを向ける手はずだ。しかしタイミングがずれて、カメラに写ったのはミニスカートの下からあらわになった彼女のデカ尻のアップのみ。お茶の間にも、新しい上司のリチャードにも、彼女は爆笑でもって受け入れられた。
《マークV.S.ダニエル》
ブリジットは友人夫妻に呼ばれた夕食会で、マークとナターシャに再会。またもや〈独善的な既婚者〉たちは、独り身の彼女を質問責めに。彼女が離婚率の統計で反撃すると、マークは彼女の味方をし、帰り際、思いがけず「素顔のままの君が好きだ」と告白。
次なる仕事は、英国政府と裁判で争っているクルド人の自由の戦士と、そのイギリス人妻へのインタビューだ。裁判所前に詰めかけたマスコミ陣はシャットアウトされたが、なんと夫妻の弁護人がマークだったため、彼女は独占取材をものにする。
ブリジットは自分の誕生日の夜、親友たちをもてなそうと慣れない料理に悪戦苦闘。そこヘマークが取材成功を祝いに来てくれ、なんだかいいムードに。しかしダニエルがやってきて、彼女に許しを請い、熱烈に愛を告白したからマークは激怒。マークに殴られてダウンしたダニエルは、「君と結婚できなければ、誰とも結婚できない」とつぶやく。暴力的で友達の妻を寝取る男も、ネガティブな動機でプロポーズする男も、彼女は願い下げだ。
孤独な彼女に、またクリスマスがめぐってきた。マークの実家のパーティへ行きたがらない彼女に、母親はマークに関する驚くべきある事実を話す。誤解に気づいた彼女は急いでパーティへ向かうが、事すでに遅し。会場では、マークの父親が大勢の招待客を前に、息子の渡米と婚約を発表した。招待客が注目する中、思わずブリジットは……!?
スタッフ
監督:シャロン・マグワイア
製作:ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー、ジョナサン・キャベンディッシュ
脚本:ヘレン・フィールディング、アンドリュー・デイヴィス、リチャード・カーティス
製作総指揮:ヘレン・フィールディング
撮影:スチュアート・ドライバーグ
美術:ジェマ・ジャクソン
編集:マーチィン・ウォルシュ
衣装:レイチェル・フレミング
音楽:パトリック・ドイル
キャスト
ブリジット・ジョーンズ:レニー・ゼルウィガー
ダニエル・クリーヴァー:ヒュー・グラント
マーク・ダーシー:コリン・ファース
ブリジットの母親:ジェマ・ジョーンズ
ブリジットの父親:ジム・ブロードベント
ジュード:シャーリー・ヘンダーソン
シャザ:サリー・フィリップス
トム:ジェームズ・コリス
LINK
□公式サイト□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す