八月のクリスマス
原題:Christm as in August
ゆうばり国際冒険ファンタスティック映画祭'99に出品::http://www.nifty.ne.jp/fanta/yubari/index.htm
1998年/韓国作品/ヴィスタサイズ/カラー35mm/97分/ 配給:パンドラ
2015年07月08日よりDVDリリース 2014年08月06日よりDVDリリース 2000年7月21日より廉価再発売開始 1999年12月3日よりビデオレンタル発売 1999年6月5日よりシネマスクエアとうきゅうにて公開
公開初日 1999/06/05
配給会社名 0063
解説
本作は、ひとりの青年の青年の日常生活を淡々と描いたドラマです。父や妹や友人たちとの代わり映えのしない日々…。ふと出会った可愛い女の子に、淡い恋心を描いたり。平々凡々とした日常生活が、まさにホームドラマのように描かれていきます。ただし本作には一つ平凡でない事態が捉えられています。それは主人公の青年は、もうすぐ死ぬということです。それを主人公もその家族も、一緒に騒いでいる友人たちも知っているのです。死という冷酷無情な事実を前に、人はどうやって生きていくのか。死を自覚した時、まだ生の余韻がこちらにあったにしても、人は彼岸への旅立ちを始めているのかもしれません。死へのカウントダウンに入った青年の目は、この世の出来事のひとつひとつを舐めるように見る。父や友人たちとの何気なく些細な言葉のやり取りが、そのまま生きている証しとなる。事件らしい事件のない平凡な生活の隅々にまで、みんな命の輝きが満ちていたとは。主人公とともに日常生活を楽しんでいるいくうちに、見ているこちらもふと胸を締めつけられるような感動に襲われます。それは本作にあるのは、死を自覚した苦悩ではなく、死が目前だからこそ知った命の美しさ、生きる歓びだからです。
ストーリー
主人公のジョンウォンは、ソウルの片隅でみすぽらしい写真館を経営している。写真館にはうるさいおばさんの客もいれば、近所の子供が憧れの女の子の写真を持っ来ることもあり、葬式ようの写真を撮ってやることもある。相手がどんな客だろうと、その写真には、必ず命の輝きが刻印されている。それを焼き付け、引き伸ばす仕事は、生きる時間の限られている彼にとって、ひときわ重要な作業となっていた。そんなある日、交通課に勤務する若い婦人警官タリムが、駐車違反の写真の現像を頼みにやって来る。彼に気があるのか、やがて毎日顔を見せるようになり、ジョンウォンも可愛くてきらきらと輝いている彼女に惹かれていく。だが、この恋が叶わないことは、誰よりも彼が一番良く知っていた。近づく死。自分で自分の葬式のための肖像写真を撮るジョンウォン。彼の顔には、不思議なほど穏やかな微笑みが浮かんでいた。
スタッフ
プロデューサー:チャ・スンジェ
監督:ホ・ジノ
脚本:オ・スンウク、シン・ドンファン、ホ・ジノ
撮影:ユ・ヨンギル
音楽:チョ・ソンウ
編集:ハム・ソンウォン
録音:キム・ボムス
美術:キム・ジンハン
キャスト
ジョンウォン:ハン・ソッキュ
タリム:シム・ウナ
ジョンウォンの父:シン・グ
チョルク:イ・ハンウィ
ジュンスウ:オ・ジヘ
ジワォン:チョン・ミソン
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