原題:新不了情/C'est La Vie,Mon Cheri

愛しい人への想いは、つきることはない…。

☆1993年度香港電影金像奨  最優秀作品賞  最優秀監督賞(イー・トンシン)  最優秀主演女優賞(アニタ・ユン)  最優秀助演男優賞(ポール・チュン)  最優秀助演女優賞(フォン・ボーボー)  最優秀脚本賞(イー・トンシン)

1993年/香港映画/カラー/96分/配給:パルコ、ポニーキャニオン/字幕翻訳:岡田壮平

2004年03月03日よりDVDリリース 1994/12/公開

公開初日 1994/12/

配給会社名 0068/0077

解説

『つきせぬ想い』は香港映面界においてひとつの<事件>でした。魅惑の香港電影がハリウッド大作もモノに押されて、やや低迷しつつあった93年。しかしそんな危機的状況下だからこそ<事件>は起こたのです。
内面において深い悲しみを胞えた二人の若い男女が恋に落ち、やがて明るく元気に見えた女性が不治の病に冒されてしまう。今では減多に出会走なくなったストレートなラブストーリー…。そして、これらをスターシステムが堅固な香港であるにもかかわらず、ノンスター、低予算という形で映画を完成させることが出来たのはイー・トンシン監督の冒険心的挑戦があったからこそです。イーシントン監督は1957年、香港に生まれ両親ともに役者の家庭に育ちました。兄であるジョー・チャンは役者兼監督として、ポール・チュンは本作にも出演している俳優として活躍中です。中学卒業後の75年にショウ・ブラザースの専属俳優となり『阿SIR毒后老虎槍』で映画デビュー。84年まで20本余りの作品に出演、整った顔立ち、俊敏な身のこなしが多くのファンを魅了しました。
86年に監督デビューを果たし、翌87年には『野獣たちの捷』を発表。銀行強盗を題材としたこの作品は興行成績こそふるわなかったものの、その年の台湾中時晩報奨の優秀作品の一本に選ばれるなど、フィルム・ノワールの傑作として高い評価を受けました。第3作の『再見王老五』を89年に発表して以来、監督業から遠ざかっていましたが、自ら製作会社無限映画を設立。93年に第4作となる本作『つきせぬ想い』を発表しました。『つきせぬ想い』は興行的に大ヒットとなっただけでなく、93年度金像奨最優秀作品賞、監督賞ほか主要6部門を受賞し、香港映画界の話題を独占しました。
決して時流に流されず、つねに真摯な姿勢で作品を発表していく彼は、内外で高く評価されており、現在注目度ナンバーワンの監督です。次回作、アンディ・ラウ主演の『烈火戦車』は『つきせぬ想い』の4倍以上の製作費をかけた大作になる予定です。

ストーリー

作曲家キット(ラウ・チンワン)は歌手のトレーシー(カリーナ・ラヴ)と恋人同士であるが、コマーシャリズムに妥協できないキットは鬱屈した日々を送っていた。トレーシーとの同棲生活にピリオドをうったキットは、古いアパートに住むようになる。隣に住んでいたのは広東オペラの一家であり、その娘ミン(アニタ・ユン)は数日前に公園で見かけて以来、気にかかっていた少女であった。
明るくて積極的なミン。彼女の行動力に引っ張られていくキットは次第に元気を取り戻していく。ミンが海賊版テープでトレーシーの歌を歌っているのを知ったキットは、彼女のために曲を書上げることを約束する。二人は互いの気持ちを確かめ合い、幸せで新鮮な毎日を過ごす。ミンの母親(フォン・ホーポー)の反対も乗り越え、順調に見えた二人の仲だったが、ある日、ミンとキットが街を歩いていると、突然ミンが苦しみ始めた。かつて奇跡的に治疲したはずの癌が再発したのだ。ミンにプロボーズして、永遠の愛を誓うキット。しかし、そんな二人を引き裂く時がついにやって来た…。

スタッフ

監督・脚本: イー・トンシン
製作: チャン・モンワー
美術: イーチェンマン
撮影:タン・チーワイ
音楽:パオ・ペイタ
編集:メイ・フォン、コン・チーリョン

キャスト

キット: ラウ・チンワン
ミン: アニタ・ユン
トレーシー: カリーナ・ラウ
ミンの母親: フォン・ボーボー
ミンの伯父: ポール・チェン
女医: シルヴィア・チャン
リン: キャリー・ソー
占い師: ジェイコブ・チョン

LINK

□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す